松村北斗＆西畑大吾W主演『ノッキンオン・ロックドドア』不評なのは「逆風のせいだけじゃない」理由

《本業アイドルの人でも全然いいけど、とにかく演技がじょうずな人を起用してほしかった…。設定とか面白そうなのに、演技がなんか気になっちゃって悔しい…》

《会話劇なのにメイン２人が演技上手くない…２人とも結構場数踏ませてもらってるのに何故ー！？？》

《主演者がドラマを台無しにすることを認めるべき。なのに演技が下手なジャニーズを主演に起用する》

『SixTONES』松村北斗（28）と『なにわ男子』西畑大吾（26）がW主演するドラマ『ノッキンオン・ロックドドア』（テレビ朝日系・以下『ノキドア』）の評判が微妙だ。

同作品はミステリー作家・青崎有吾氏の人気シリーズが原作。松村はトリックの解明を得意とする“不可能”専門探偵・御殿場倒理を、そして西畑は動機や理由などを読み解くことを得意とする“不可解”専門探偵・片無氷雨を演じている。性格も得意分野もまったく違うW探偵が難事件に挑むという本格ミステリーだ。

「主演が人気ジャニーズの2人であるのに加え、メインとなる監督が堤幸彦氏ということもあって、前評判はかなり良かった。制作側も気合が入っていたのか、深夜ドラマにもかかわらず、初回は60分の拡大スペシャルという厚待遇。オンエア開始２分後にX（旧Twitter）の世界トレンド１位になるなど、注目されていました」（テレビ誌ライター）

Tverのお気に入り登録者数も48.4万人(８/29現在)、見逃し配信再生も100万回を突破するなど、深夜ドラマとしてはかなり健闘している。だが、SNSやネットのレビューを見ると、冒頭のコメントのように主演２人の演技への批判や、面白くなくて脱落したという声が多いのだ。

「通常は深夜ドラマは話題になること自体も少ないのですが、８月初めに文春が報じた西畑と在阪テレビ局の女性アナウンサーとの熱愛スクープを報じる記事で『ノキドア』のタイトルが一躍メディアに取り上げられるようになるという皮肉な現象も起きています」（同前）

ドラマの評判が芳しくない理由については、ジャニーズの性加害問題に加えて前述の西畑の熱愛報道が影響しているのではないかという声もあるが、ある制作会社関係者によると、それは違うのだという。

「『ノキドア』の評判が良くないのは、本来60分かけてしっかりと謎解きをするべきミステリー物を深夜枠の30分でやろうとした点と、アニメキャラのような登場人物の尖ったセリフがもうひとつ主演の２人にハマっていない点もあるかもしれません。

しかし、それよりも人気のジャニーズタレントを起用しさえすれば、ファンがお客についてくれて、ある程度の視聴率は見込めるというやり方が、通用しなくなっているのかもしれません。今期は深夜帯だけでも菊池風磨（28）の『ウソ婚』（フジテレビ系）、大西流星（22）『紅さすライフ』（日本テレビ系）、福本大晴（23）『埼玉のホスト』（TBS系）など、あらゆるドラマに若手ジャニーズのタレントが出ています。生田斗真（38）『警部補ダイマジン』（テレビ朝日系）、風間俊介（40）『初恋、ざらり』（テレビ東京系）なども。これだけジャニーズだらけになると、それぞれの演技の質も問われてくる」

『ノキドア』の視聴率は公表されていないが、Tverのお気に入り登録者数などを見る限りでは、一定数のファンは見ているのだろう。だが、これだけレビューの評価が微妙だと、作品として成功したとは言えない気もするのだが…。