〈お遊び的関与はひどすぎます〉大阪維新の会・次期大阪府議会議長候補に「パワハラ＆選挙妨害」疑惑

〈西田薫大阪府議会議員の守口市政に対するお遊び的関与はひどすぎます〉

議員や市職員へのパワハラ、市政への介入――コンプライアンスにうるさい時代に逆行するような不祥事がテンコ盛りになった真偽不明の怪文書が、大阪維新の会を直撃している。

対象となっているのは同会に所属する西田薫大阪府議（56）だ。

西田氏は守口市の選出で、国政進出を見据え次期衆院選の候補者として維新内の予備選に立候補するなど、大阪維新の会の幹部の一人として知られる。

「西田さんは府議会の次期議長候補の筆頭と言われています。ただ、パワハラのウワサは党内でも耳にしますね。’20年に守口市の新型コロナウイルス対応に問題があったとの理由で市職員を長時間拘束した維新の会の市議４人が百条委員会にかけられているのですが、この時、西田さんもその場に同席していたとして、出頭しました」（大阪維新の会府議）

FRIDAYは怪文書に書かれた内容を確かめるべく、守口市の市議会、市職員、西田事務所の関係者など15名以上を取材。維新の会の守口支部に所属していた元市議のＡ氏は、こう証言した。

「政策を巡って敵対していた西端勝樹守口市長（当時）への嫌がらせで″採決事項に反対しろ″と西田氏に指示され、その通りに動きました。守口支部長である西田氏に公認取り消しや選挙妨害を匂わされ、従うしかなかったんです……。その後、嫌気が差して維新を辞めました」

FRIDAYは西田氏が市職員を拘束した際のものとされる音声を入手。そこには机を叩き、「どうなってんですか、その危機管理意識は」と職員に詰め寄る西田氏の声が録音されていた。パワハラを受けたという元市職員Ｂ氏が語る。

「西田氏に長時間拘束されて、その対応に追われ、十分なコロナ対策が出来なかったことが市民に申し訳ないです」

疑惑を確認すべく、西田氏を直撃した。

――複数の元市議や元市職員が西田府議からパワハラを受けたと主張しています。

「誰がそんなこと言ってるんですか。全くない！　ビックリ、ビックリです」

市職員に対して声を荒らげたり、机を叩いたりする音声も確認しています。

「対応を変えない限り、市民どころか職員の命も守れないとは話しましたが、高圧的では一切ないですよね」

――怪文書についてはどうお考えか。

「怪文書は私にも６通来ていますが、全てにおいて事実無根です」

女性市議へのハラスメントが発覚した笹川理(おさむ)元大阪府議（42）が除名処分となるなど、相次ぐ所属議員の不祥事に揺れる維新の会。西田氏は潔白を府民に証明できるだろうか。

『FRIDAY』2023年9月8日号より