西武・山川穂高の不起訴も「次は検察審査会に民事訴訟の可能性…」で選手会〝全面擁護〟は時期尚早の声 | FRIDAYデジタル

西武・山川穂高の不起訴も「次は検察審査会に民事訴訟の可能性…」で選手会〝全面擁護〟は時期尚早の声

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女性への性的暴行容疑で不起訴となった西武ライオンズの山川穂高。だが、失ったものは大きく……
女性への性的暴行容疑で不起訴となった西武ライオンズの山川穂高。だが、失ったものは大きく……

WBC日本代表にも選ばれた西武・山川穂高(31)の評価が変わりつつある……。

‘22年11月、東京都港区のホテルで山川から性的暴行を受けたとして、知人女性Aさんが被害届を提出。警視庁麻布署が立件に向けて捜査を進めてきたが、このほど嫌疑不十分で書類送検となった。つまりは「不起訴」ということだ。

これを受け、日本プロ野球選手会は8月30日、西武球団、メディア、ファンなどに対して客観的事実に基づく慎重な対応を求めた。森忠仁事務局長名で発表された談話では

「不貞行為について特にご家族との関係で反省すべき点はあるものの、本件選手から相手方への和解金などの支払いはなく、相手方から警察に申告された事実関係について、相手方の言い分を認定する証拠は認められないとの判断がなされています」

と説明。続けて

「これまで客観的事実に基づかないメディア報道、ソーシャルメディア投稿が続き、それに伴い本件選手に対する事実無根の誹謗中傷、本件選手が所属する埼玉西武ライオンズ球団や、更には親会社である西武グループにさえも、客観的根拠のないクレームが寄せられています。

これまでの騒動は、専らこれらの客観的事実に基づかない一方的な言動によるものもあり、本件選手に騒動の責任の全てが課されるものではありません。メディア、ファンの皆さま、埼玉西武ライオンズ球団におかれましては、今後、本件選手に対して東京地方検察庁より不起訴処分が出されたことを前提に、客観的事実に基づく慎重なご対応をいただくことを求めたく存じます」

と訴えた。

プロ10年目の山川は今季出場17試合で打率2割5分4厘、0本塁打、5打点。ここから一軍登録される可能性はほぼゼロで、一連の暴行事件でシーズンを棒に振ってしまった。

これらを鑑み、選手会が擁護の声明を発表したようだが、球界関係者やファンからは

〈時期尚早〉

〈選手会のコメントは早すぎる〉

といった慎重意見も多い。

なぜならAさんは処罰感情が強く、今後検察審査会へ申し立てを行う可能性がある。そこで起訴相当となれば裁判員裁判となり、問題の長期化は避けられない。Aさんが民事訴訟を起こすという選択肢もある。

「一部メディアで、Aさんが山川側に1億円の示談金を提示したと報じられました。これを見てAさんの素性を怪しむ声も上がりました。

ですが、これは到底払わないであろう金額を設定して、対決姿勢を鮮明にしているという見方も出ています。Aさんは不起訴処分に納得しておらず、再度アクションを起こす可能性は高そうです」(スポーツ紙記者)

過去にはジャーナリストの伊藤詩織さんが元TBS記者の山口敬之氏から性被害を受けたと訴え、刑事では不起訴となったが、その後の民事訴訟で最高裁は山口氏が同意なく性行為に及んだと認定。昨年、山口氏に約332万円の賠償を命じた二審判決が確定した。

同時に伊藤氏が著書などで

〈(山口氏が)デートレイプドラッグを使った〉

と表現した点は真実と認められないとして、伊藤さんに55万円の賠償を命じた。

こうした例もあるだけに、選手会が〝山川寄り〟のコメントを発表するのは、〝いささかフライング気味だ〟という声は多い。

「現場はAさんと山川だけの密室で、立件は当初から難しいとみられていました。山川としてはまずは復帰への道が開けたといったところでしょう。

ただ、不起訴とはいえ、騒動によるイメージダウンは深刻。現在、三軍でコンディションを整えているようですが、オフにトレードに出される可能性も捨てきれません」(前出・スポーツ紙記者)

山川にとっては、まだまだ予断を許さない状況が続きそうだ――。

  • PHOTO坂口 靖子

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