ジャニーズが“Vチューバー”バーチャルアイドル進出のなぜ? | FRIDAYデジタル

ジャニーズが“Vチューバー”バーチャルアイドル進出のなぜ?

関西ジャニーズJr.内ユニット「なにわ男子」藤原丈一郎、大橋和也起用も「リアルの丈くんと大橋くんではダメなのでしょうか」の声

  • Facebook シェアボタン
  • X(旧Twitter) シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン
バーチャルジャニーズプロジェクトの公式サイトより
バーチャルジャニーズプロジェクトの公式サイトより
ジャニーズ初のバーチャルアイドルのデビューを発表する会見
ジャニーズ初のバーチャルアイドルのデビューを発表する会見

関西ジャニーズJr.内のユニット「なにわ男子」の藤原丈一郎と大橋和也が、それぞれバーチャルキャラクターの海堂飛鳥と苺谷星空(いちごや かなた)の声をアテることが発表された(2月19日)。アイドルやタレントのライブ配信サービスで注目されているSHOWROOMとの協業で、会見では同社代表で本プロジェクトのプロデューサーも務める前田裕二氏がプレゼンテーションを行った。

「前田氏は『新時代のエンターテインメントで1番盛り上がっている(バーチャルアイドルの)市場でジャニーズがきちんと勝負していくことが大きなテーマ』とぶち上げました。ところが、『必ずしも今回はバーチャルアイドル領域でヒットを生んでいこうというだけではない』とも言い、『バーチャルアイドルという取り組みを通じてジャニーズ側に盛り上がりを還流させること』が真の目的だというのですが、何だか良く分からない。

つまるところバーチャル世界でのファンを、リアルなジャニーズJr.への誘導することを考えているようです。施策として『2人が楽曲を持てば、リアルのライブ会場でバーチャルキャラクターが登場してライブ・コンサートをするようなことも想定しています』と前田氏は話していて、『なにわ男子』のコンサートの1コーナーとして、キャラクターたちがライブをする可能性もあるのでは、と感じました」(ワイドショースタッフ)

ちなみに、なぜ、藤原と大橋を起用したのだろうか。

「前田氏は藤原と大橋の“トーク力”を買ったそうで『パフォーマンスの中でもファンとのコール&レスポンスやユーモアを取り入れたお話とかがすごい上手だなと注目していました』というのが選出理由だそうです」(前出のワイドショースタッフ)

この発表から時を置かずして『SHOWROOM』公式Twitterにて2キャラクターがデビューすると告知を打つと、「本物の方が断然良いんだけど」という声や、「ジャニーズ事務所なにがやりたいのかわかりません」「リアルの丈くんと大橋くんではダメなのでしょうか」など、ネット上では戸惑いの声もあがった。

会見終了から9時間半後となる同日午後9時半すぎ、まずは海堂飛鳥(声:藤原丈一郎)が生配信をスタート。

「視聴者からのコメントを読み上げ、すぐに海堂がレスポンスするSHOWROOMの特徴を活かした双方向のコミュニケーションをゆる~い感じでしていくもので、開始5分あたりで、『目にゴミが入っちゃったんですぐ取ってきます』と、“一時中座”するというご愛嬌も。ただ、サーバーに過負荷でもかかったのか、配信中盤ではコメントが機能しなくなるというハプニングが発生。これを海堂がトークで場をつなぎきり、さっそく前田氏から買われたトーク力で危機を切り抜けるという見せ場(?)もあり、ライブでは見られない一面が見られたような気はしました。開始10分ほどで約5万人の視聴を記録し、約30分の配信で最終的には10万人弱でしたね」(エンタメライター)

その後、予定より遅れて苺谷星空(声:大橋和也)の生配信もスタートし、こちらは約4万人とふるわなかったが、後にアップロードされた公式のYou Tubeのアーカイブでは約10万再生に達し、海堂飛鳥の約8万再生(ともに21日時点)を超えた。

ジャニーズJr.のユニットSnowManやSixTONESが出演するYou TubeのジャニーズJr.チャンネルは、今年に入ってからもコンスタントに10~40万再生ほどの動画を配信している。その数字だけで比べると見劣りするが、バーチャルジャニーズは生配信で勝負しているだけに、何とか面目は保った、というところだろう。

「特徴としては、どちらも“スクショタイム”を設けていたのが印象的でしたね。ジャニーズ事務所といえばタレントの撮影を禁止していることで有名です。ところが、バーチャルジャニーズの方は撮影推奨という感じでSNSでの拡散を意識していました。多くの人に知ってもらって再生数を増やすという目的はもちろんあると思いますが、昨年、ジャニーズは不祥事が続き、ネット上ではバッシングの嵐が吹き荒れました。滝沢秀明肝いりのジャニーズJr.のコンサートなどを生配信する公式サイト『ISLAND TV』の開始など、ネット上でファンを増やしていくことで、そういった“有事”への備えにしていくのかもしれません」(前出のエンタメライター)

今後、アニメ、地上波アニメ、映画、人気作品とのタイアップなどの展開などで、ジャニーズJr.の可能性を広げる、と展望は大きい。とはいえ、本人が見えないジャニーズは、ジャニーズとして意味があるのか、やはり疑問は残るところだ。果たして目論見通り新たなファンの獲得につながっていくだろうか?

  • 取材・文取材・文:神谷有楽

    芸能ライター歴10年超。エンタメの最前線やホットな噂の裏側を探るのが大好物。コレ!と感じたテーマは深く探るのがモットー

Photo Gallery2

FRIDAYの最新情報をGET!

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事