「ジャニーズのせいだけじゃない」…視聴率も募金も激減『24時間テレビ』が立った「岐路」 | FRIDAYデジタル

「ジャニーズのせいだけじゃない」…視聴率も募金も激減『24時間テレビ』が立った「岐路」

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日本テレビの”50年目の決断”はあるのか……
日本テレビの”50年目の決断”はあるのか……

8月26~27日にかけて放送された、毎年恒例の日本テレビ系の大型チャリティー特番『24時間テレビ46』の平均世帯視聴率が11.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)を記録した。

今年は、メインパーソナリティーに、ジャニーズ事務所に所属する人気グループ『なにわ男子』を起用。ところが、大役を控えているにもかかわらず、人気メンバーの西畑大吾(26)が、8月9日にニュースサイト『文春オンライン』で、よりによって日テレの系列局である読売テレビの足立夏保アナウンサー(24)との〝女装密会〟を報じられてしまった。事務所が2019年に亡くなった創業者・ジャニー喜多川氏の性加害問題の真っ只中であることに加えて、熱愛スクープの影響は避けられなかったようだ。

「視聴率は昨年よりも2.5%ダウンで、『24時間テレビ』のメインパーソナリティーにジャニーズタレントがまるで〝指定席〟のように、毎年起用されるようになってからのワーストとなってしまった。そして、毎年、ジャニタレに会いたくて会場に駆けつけて募金するファンも多いが、今年の番組終了時の募金額は約2.3億円で、昨年よりも1億円近く減ってしまった。このまま募金額が減り続けるようなら、もはやチャリティー番組としての存在意義がなくなってしまう」(放送担当記者)

日テレのみならず、系列局もジャニーズを重宝したことから、〝共倒れ〟することになってしまった。

「中京テレビはメインパーソナリティーに、メンバーたちの不祥事が相次ぎ発覚して謝罪した『美 少年』を起用。そして、読売テレビはSPサポーターに、性加害問題の影響でフジテレビ『ワールドカップバレー』中継でのCDデビューの話が立ち消えになったことが報じられた『Aぇ! group』を起用した。

ところが、名古屋地区の視聴率は10.5%、関西地区は11.0%。視聴率が集計された11地区のうち、関東地区と並んでワースト3という結果に。性加害の事務所がチャリティー番組に深く関わるという、もはやブラックジョークのような状況に対して、視聴者からジャニーズと日テレにとって非常に厳しい結果が突き付けられることになってしまった」(同)

今年の同番組の見どころとして用意されていたのは、なにわ以外に、当日発表されたチャリティーマラソンランナーのタレント・ヒロミ(58)。そして、落語家の林家木久扇(85)は同番組内の『チャリティー大喜利』で、54年間レギュラーを務めた『笑点』を来年3月で卒業することを生発表。

しかし、これでは高視聴率の獲得や募金額の上積みにまったくつながらなかったようだ。

「そもそも、若い視聴者のテレビ離れの加速が止まらないのに、ヒロミに木久扇が見どころとは、ますます番組に対する興味を失ってしまうだろう。チャリティーをうたいながらも、結局は出演者にギャラが払われているということで、番組のことを”感動ポルノ”と揶揄する声も年々高まっている。

結局、逆風ばかりで存在意義自体が問われている現状だけに、局内では『キリのいい50回目で終了か』との話も浮上しているのだとか。このままでは、4年後の2027年でその歴史に終止符を打つことになるのでは。

そうならないようにするためには、まずジャニーズタレントの起用を打ち止めにし、チャリティーマラソンなどの企画を根本から練り直すなど、番組のスタイルをそっくりチェンジしてしまうことを決断する時期に差しかかっているのではないでしょうか」(芸能記者)

ジャニーズは性加害問題でそれどころではないはずだが、日テレの上層部は早くも来年に向けて策を練り始めているのかもしれない。

  • PHOTO西村尚己/アフロ

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