<p>&nbsp;</p>
<figure id="attachment_330846" aria-describedby="caption-attachment-330846" style="width: 3377px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="57fc53e8"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/09/fe743d84d17c666274ea5f50fc9f2779-e1694162545757.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-330846" class="wp-caption-text">東山氏は、9月5日付でジャニーズ事務所の新社長に就任した</figcaption></figure>
<p>故ジャニー喜多川氏による性加害の問題を受け、7日午後2時、都内ホテルでジャニーズ事務所が会見を開いた。会見には藤島ジュリー景子前社長（57）、東山紀之新社長（56）、ジャニーズアイランド代表取締役社長の井ノ原快彦氏（47）、事務所顧問弁護士の木目田裕氏（55）が出席。一連の問題について、ジュリー氏は初めて公の場に姿を現すことになった。</p>
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<p>この問題については、8月29日に外部の専門家による「再発防止特別チーム」が調査報告書を発表。ジャニー喜多川氏が性加害を行っていた事実を認め、解体的な出直しが必要としていた。</p>
<p>会見冒頭、深々と頭を下げながら「まずは、喜多川氏の性加害を認め、ここで謝罪させていただきます」と切り出した東山氏。今年いっぱいでタレントを引退し、「人生をかけて性加害問題に取り組む覚悟だ」と語った。東山氏の社長就任に伴い、前社長のジュリー氏は引責辞任。今後も取締役として会社には残るものの、会社の運営には携わらず、自身は被害者への補償に専念するとした。</p>
<figure id="attachment_330849" aria-describedby="caption-attachment-330849" style="width: 4488px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="1b2f1f79"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/09/659b6d3f4d11fa6aa40b2b1b80255a45-1-e1694162597324.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-330849" class="wp-caption-text">会見では東山氏の性加害への認識や、今後のメディアとの付き合い方が問われた</figcaption></figure>
<p>会見中、注目されたのが東山氏と井ノ原氏の性加害への認識だ。ジャニー喜多川氏による性加害は事務所設立当初からあったと噂され、’04年には最高裁で元タレントに対するセクハラ被害が認められる判決が下されている。そんな中、性加害に関して知らなかったと語る東山氏には、記者から「不自然ではないか」との質問がなげかけられた。</p>
<p>「<span class="strongInContent">噂として聞いていましたが、自ら行動することはできずにいました。(ジャニー喜多川氏の性加害に関する)暴露本も出ていましたが、喜多川氏を信じていましたから、その暴露本は読んでこなかった。喜多川氏を父のように思っていたから、あってほしくないと思っていました」(東山氏)</span></p>
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<p>言葉を選びながら、淡々と答える東山に対し、報道陣に語り掛けるような口調で口を開いたのが井ノ原氏だ。</p>
<p>「<span class="strongInContent">僕は小学校6年生でジャニーズに入りましたが、その時点でみんな噂はしていた。ただ、言いわけになりますが、得体の知れない、触れてはいけない空気みたいなものがありました</span>」</p>
<div data-friday-nextpage-lead="東山氏は自身の性加害疑惑について……"></div>
<p>東山氏が入所した9年後、すでにジャニーズJr.の間では、性加害の噂は周知されていたことになる。</p>
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<p>会見中、東山氏の表情が険しくなったのが、自身の性加害疑惑についての質問だ。’05年に発売された元ジャニーズJr.の書籍によると、東山氏が「ジャニーさんの番頭気取り」のように振る舞っていて、Jr.に対して行っていた性加害について言及されている。</p>
<figure id="attachment_330850" aria-describedby="caption-attachment-330850" style="width: 4062px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="1877a866"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/09/60366e0f4b5e9727c988ebd635bf2be8-e1694162633220.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-330850" class="wp-caption-text">会見でファンへの思いを問われたジュリー氏が涙ぐむ場面も</figcaption></figure>
<p>当初は、自らが性加害を行ったことに対し、毅然として否定していた東山氏だが、ジュリー氏が「当時の指導の仕方も現代から見ると時代錯誤のパワハラじみたものだったのかもしれない」といった主旨をほのめかせると、「<span class="strongInContent">本当に覚えていないことが多くて、もしかしたらしてる可能性もあるし、していないかもしれない、というのが本当の気持ち</span>」と語った。</p>
<p>ジャニーズ喜多川氏の性加害については事実と認めた東山氏だが、自身の性加害疑惑については回答が二転三転。会見場の集まった記者の中には、</p>
<p><span class="strongInContent">「まだ嘘をつくのか……」</span></p>
<p><span class="strongInContent">「暴露本を読んだことがないと言っているのに、なぜ事実とは違うと言い切れるのか」</span></p>
<p>とため息交じりに漏らす者もあった。</p>
<p>また、自身の性加害認識について、「これまで事務所に在籍している間、周囲のタレントたちから性加害に関する相談があったはずでは」と再び追及されるも、東山氏は「先輩や後輩から相談を受けたことはない」と応じた。この回答に会見場の記者は、「納得できない」と違和感を滲ませた。</p>
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<p>4時間を超える会見の中で、東山氏は「喜多川氏のやってることは鬼畜の所業だと思います。今はもう、愛情というのはまったくなくなりました」と語っている。イメージの一新には、名称変更が大きな効果をもたらすが、現時点では企業名の変更は考えていないという。愛情がないにもかかわらず「ジャニーズ」というブランドの力を捨てきれないのは、ジュリー氏、東山氏の自信のなさの表れだろうか。</p>
<p>新社長としての手腕が問われる。</p>


中村和彦

9月7日、ジャニー喜多川氏の性加害問題について事務所が会見を開いた。東山紀之新社長はジャニー喜多川氏の性加害を認めたものの、自身の性加害疑惑についてはあやふやな回答。問題は山積みで先行きに不安が残る。

「本当に鬼畜の所業です」謝罪した東山紀之新社長に残る”疑惑”と取材した記者が抱いた”違和感”

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