〈福島へ行く前にたくさん食べておこう〉…韓国バスケ代表選手「日本の合宿前に大炎上」インスタの中身
8月から始まった福島第一原発からの処理水海洋放出に関し、日韓の間で思わぬ波紋が広がっている。韓国男子バスケットボール代表のホ・フン(28)が、9月4日のインスタグラムへの投稿により大炎上しているのだ――。
ホ・フンの投稿内容を紹介する前に、騒動に至る経緯を振り返りたい。
「韓国のバスケ代表チームは、9月23日から中国の杭州で行われるアジア大会を前に9月5日から11日まで福島や仙台などで合宿を行っていました。日本滞在中はプロチームと練習試合を実施。韓国のバスケットボール協会は、合宿先に日本を選んだ理由についてこう説明しています。〈日本のチームはレベルが高い。国内で練習するより質の向上が望める〉と」(韓国紙記者)
ズワイガニの脚が大量に盛られた写真に……
一方、韓国国内では処理水放出が始まった福島で合宿を行うことに対する懸念の声が上がっていた。
「『ソウル新聞』は9月5日の記事で、選手たちの健康を危惧する意見があると報じています。記事に対しバスケットボール協会は〈選手の体調や安全に問題がないよう十分に注意する〉と回答しました」(同前)
こうした流れの中で騒動となったのが、冒頭で紹介したホ・フンのインスタ投稿だ。ホ・フンは、ズワイガニの脚が大量に盛られた皿の前で同僚の代表選手ハ・ユンギが笑っている写真を掲載。のようにつづっている。
〈日本の福島へ行く前にたくさん食べておこう ユンギ〉
この投稿が日本のファンを刺激する。ホ・フンへ批判的なコメントが相次いだのだ。
〈そんなに心配なら来ないで〉
〈日本では何も食べないでください〉
日本政府や東京電力は、放出した処理水の安全性を繰り返し説明しているが中国や韓国など近隣諸国の不安はぬぐい切れていない。福島県内の飲食店などには、クレーム電話が殺到。中には事実関係をよく調べずに軽い気持ちから抗議し、日本との軋轢を生んでいるケースもあるという。ホ・フンの投稿も炎上が続けば、日韓の大きなシコリとなりかねない危険性をはらんでいる。
- PHOTO:共同通信社