経営する会社が倒産寸前？「SDGs実現」の理想を目指す柴咲コウが進む”イバラの道”

「生活の音が好き。あと、できれば鳥のチュンチュン（鳴く声）とか、聞いてたい。それが北海道だと叶うんです。 すごい音がいっぱいあるんですよ。葉っぱのこすれる音とか、うるさいぐらいの。それは贅沢で」

２拠点生活を送る北海道での暮らしの魅力について、語っていたのは女優の柴咲コウ（42）だ。９月10日に放送された『僕らの時代』（フジテレビ系）での一コマだ。この日の柴咲は、菅田将暉（30）、松下洸平（36）ら映画『ミステリと言う勿れ』の共演メンバーとともに出演していた。

15日に公開される『ミステリと言う勿れ』だけでなく、柴咲は相変わらず多忙だ。７月に公開されたスタジオジブリの『君たちはどう生きるか』でも声優をつとめ、８月にはビルボードライブ東京でのバースデイライブを開催している。11月にはアルバムをリリース、さらに12月には全国６都市を回る４年半ぶりのツアーも控えているのだ。昨年も出演映画が５本公開されたほか、ドラマ『インビジブル』（TBS系）にも出演した。一時期はかなりマイペースに活動してきた柴咲が、’20年３月に前事務所から独立したあたりから忙しくしているのには、ある理由が〝定説〟のように囁かれている。

「’16年に柴咲が設立した『レトロワグラース』の業績が芳しくないのです。創業以来赤字続きで’21年には約１億6000万円の赤字。’22年の決算は発表していません。もし、今期さらに赤字が出ていたら、金融機関から借り入れをしないと確実に資金がショートする。もしかすると、実質的に倒産状態になっている可能性もある、と『デイリー新潮』が報じたのです。柴咲は今年の４月からパチンコのCMに出演していますが、彼女クラスの女優がギャンブルのCMに出演することに違和感をうったえる声が多く上がったときも、経営危機が話題になっています」（芸能ライター）

レトロワグラースは「持続可能な調和社会の実現」に向けて、自然環境に調和する衣食住に関する製品の企画・開発とエンターテインメント事業を行うことを謳っている。エンターテインメント部門には柴咲自らも所属する。起業のきっかけについては、柴咲が19歳のときに母親をがんでなくした時に、「何が悪かったのか」「何が原因だったのか」を考えて、たどり着いたのが「衣・食・住」だったと、かつて語っていた。

「柴咲さんが’20年に前の事務所から移籍したのも、自身が会社を支えるためだったと言われています。移籍と同時にYouTubeチャンネルを立ち上げ、柴咲さん自身が『環境』『衣食住』『心が動くこと』をテーマに発信し続けています。コロナ禍に２拠点生活を始めた北海道での様子や、『おんな城主直虎』で縁のあった浜松の棚田で田植えをする様子などもアップされていました。

もし、本当に会社の経営が危機に瀕していたとしても、柴咲さんクラスの女優さんであれば、１億円ぐらいの借金は決して返せない額ではないでしょう。途中、コロナ禍などもあったので、会社はまだこれから。７月には今後はさまざまな企業とコラボする『サステナビューティープロジェクト』を始めると発表しており、第一弾としてファッションレンタルを手がける企業とのコラボを発表しています。倒産状態であれば、コラボする企業はいないでしょう」（女性誌記者）

これまでのレトロワグラース社の赤字の原因はアパレル部門の不振だと伝えられており、エンターテインメント事業に関しては、柴咲の稼ぎのおかげで順調のようだ。会社全体が軌道に乗る日まで、柴咲の多忙な日々は続くのだろうか。