「過去最高」のHIKAKINに対し、〝ヒロミに凸行為〟など…迷惑系ユーチューバーは「冬の時代」に
かつて「将来なりたい職業」の1位にもなったユーチューバーで、勝ち組・負け組が浮き彫りになっている。
第一人者として名高いHIKAKIN(ヒカキン)は9月5日、自身のXを更新し、8月の動画再生回数が「絶好調」だったと報告。ヒカキンは
「YouTube人生16年目にして最も絶好調な夏でした この夏動画を見てくださった皆さん本当にありがとうございます」
と投稿。日清食品と共同開発したカップ麺「みそきん」も爆売れしている。
同じくトップユーチューバーのはじめしゃちょーも4日、動画の総再生回数が100億回を突破したと発表。ユーチューブ界隈の苦境が囁かれる中、安定した人気を証明した。
他方で、両者が所属する「UUUM」は今年5月期に上場以来初となる赤字に転落。動画再生で得られる広告収入が減っており、8月に広告関連事業フリークアウト・ホールディングスへの身売りを表明している。
「数年前から所属ユーチューバーのリストラを進めている。直近でも『あざみ夫婦』や『てきと』らクリエイター10組がUUUMのホームページから消えた」(中堅ユーチューバー事務所幹部)
ユーチューバー界の2大巨頭が堅調ななか、いわゆる炎上系ユーチューバーは苦戦を強いられている。白仮面がトレードマークのラファエルやシバターは動画収入が全盛期の半分以下になったと嘆いている。
「ほかにもヤンキー系動画は再生回数が良くても広告単価はめちゃくちゃ安い。元ヤ〇ザのやっている動画なんか、広告がつかないこともある。
それでも、ある人は『動画で稼ごうと思ってない。とりあえず拡散して、そのあとイベントやって情報商材を売りつければいい』と豪語していた」(同・中堅ユーチューバー事務所幹部)
社会を取り巻く情勢を鑑みて、ユーチューブ、ひいては親会社のグーグルが「素行の悪い」クリエイターを取り締まる動きを見せているのは間違いない。なかには
「悪い動画は一切あげていないのに、広告単価が年初の3分の1になった。グーグルのルールがイマイチわからない。このままだとやめるしかなくなる」
と嘆く個人配信者もいる。
広告単価はスポンサーがいくら出資しているかで決まる。当然、不祥事を起こさないクリーンな配信者に積極出稿したい。しかし、それとは逆行して迷惑ユーチューバーの〝やらかし〟は増えているのが実情だ。
最近では『24時間テレビ46』で、チャリティーランナーとして走ったタレントのヒロミに迷惑系ユーチューバー「しんやっちょ」が凸って問題となった。しんやっちょは〝いわくつき〟の人物で知られ、過去にも配信者が集まる飲食店に押しかけ、奇声を上げ、テーブルに土足で上がるなどし、警察に連行されている。
「ヒロミさんへの接触行為でチャンネルBAN(閉鎖)されましたが、SNSを見る限り、全く反省していませんね。彼は殺害予告が届いたコムドット・やまとさんへの嫌がらせも判明しています。こちらも全く悪びれる様子はありません」(スポーツ紙記者)
元祖迷惑系ユーチューバーのへずまりゅうも相変わらずだ。
6日に宮崎市議のスーパークレイジー君こと西本誠容疑者が不同意性交等致傷の疑いで逮捕されると、早速自身のXを更新。
《スーパークレイジー君が逮捕か。こんなの目に見えてたし当選させた宮崎県民は馬鹿だと言うことが分かったね。
YouTuberとか売名の為に選挙出る奴とか気持ち悪いし生理的に無理や。 政治で遊ぶなボケ》
とのたまわった。前出の個人配信者は
「一部の迷惑ユーチューバーのせいで、全体のイメージが悪化している。そのせいで連帯責任のような形で規制が厳しくなったり、広告単価が下がった部分はあると思う。お願いだから巻き込まないでほしい」
と語る。
これからユーチューバーになろうと考えている人は厳しい現実が待っているようだ――。
PHOTO:Rodrigo Reyes Marin/アフロ