訪ロの金正恩がプーチンと首脳会談…ウクライナ戦線派遣へ「北朝鮮兵士5万人に課される」意外な役割 | FRIDAYデジタル

訪ロの金正恩がプーチンと首脳会談…ウクライナ戦線派遣へ「北朝鮮兵士5万人に課される」意外な役割

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年々、軍事力を高める北朝鮮。写真は’17年4月の太陽節にて(PHOTO:ロイター/アフロ)
年々、軍事力を高める北朝鮮。写真は’17年4月の太陽節にて(PHOTO:ロイター/アフロ)

専用列車で平壌を後にする、北朝鮮の指導者・金正恩氏は上機嫌だった。

9月10日、黒っぽい人民服姿で列車に乗り込むと見送る幹部たちへ笑顔で対応。ロシア入りし、13日にもプーチン大統領と首脳会談が行われる予定だという。

「ロ朝の首脳が会談するのは、’19年4月以来4年半ぶりです。必要に応じて1対1の話し合いも行われる予定だとか。両国ともウクライナ侵攻や長距離ミサイルの開発などにより、西側諸国からの反発や制裁を受けているため連携を強めたいという思惑が一致しました。

両首脳が待ち望んだ会談でしょう。プーチン大統領は、ウクライナ戦線で不足する弾薬や武器を要求。一方の金正恩氏は、ミサイルや新型潜水艦などへの技術支援を求めると思われます」(全国紙モスクワ駐在記者)

〈当然話し合っている〉

両国は首脳同士が直接会って話をするだけではない。軍事演習も模索しているという。ロシアの『インタファクス通信』によると、ショイグ国防相は9月4日に記者団から北朝鮮との合同軍事演習の可能性について問われ次のように答えている。

〈北朝鮮は我々の隣人だ。当然話し合っている。(ロシアは合同軍事演習を)中国とも行っているし、戦略爆撃機による共同パトロールも実施している〉

軍事関係が深まれば、さらに1歩踏み込んだ事態に進展しかねない。北朝鮮が軍をウクライナ戦線へ派遣する可能性があるのだ。ロシアの国営テレビ『One TV』は、北朝鮮の義勇兵が戦争に参加する準備をしていると報じている。ロシア情勢に詳しい筑波大学名誉教授の中村逸郎氏が語る。

「ロシアの各メディアによると、プーチン大統領が要請すれば北朝鮮からウクライナへ5万人ほどの兵士が派遣されるかもしれません。ただ実現したとしても、実際に戦闘へ参加するのは難しいでしょう。言語や指揮系統の違いが障壁となり、北朝鮮の部隊がスムーズに展開できるとは思えないからです」

北朝鮮の兵士には意外な役割が課されるという。中村氏が続ける。

「ロシアが占領したウクライナ東部の街で、橋やビルなどの建設にあてられると思います。戦闘で壊滅したインフラを整備しなおし、ロシアによるウクライナ復興をアピールする狙いがあるんです。ロシアで北朝鮮労働者の評価は非常に高いですから。

私は以前(東部)ウラジオストクで、ロシアの建設業界関係者から話を聞きました。彼らはこう話しています。『北朝鮮労働者は時間を厳守しマジメ。休憩時間が終わればスグに仕事に戻る。しかも賃金が安い。ロシア人なら高い給料を要求し、監視の目がなければ現場からモノを盗むだろう』と」

ロシアで期待が高まる北朝鮮との緊密化。朝鮮人民軍の兵士派遣となれば、ウクライナ情勢も新たな局面を迎えるかもしれない。

  • PHOTOロイター/アフロ

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