守備負担減で3000本安打も…巨人・坂本「三塁コンバートで復活の一方」被害を受けそうな選手の名前 | FRIDAYデジタル

守備負担減で3000本安打も…巨人・坂本「三塁コンバートで復活の一方」被害を受けそうな選手の名前

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三塁の守備も難なくこなす坂本(PHOTO:共同通信社)
三塁の守備も難なくこなす坂本(PHOTO:共同通信社)

巨人・坂本勇人(34)が好調だ。

9月7日のヤクルト戦から三塁へコンバートしてからの4試合を振り返ると、打率.429、2本塁打、3打点の活躍。プロ入り17年目まで慣れ親しんだショートから守備位置を代え、一時期のどん底から完全に抜け出したようだ。

「開幕直後は22打席無安打と不振を極め、原辰徳監督も『(スランプは)自分で乗り越えないと』と不安視していましたからね。守備範囲の広いショートから三塁へコンバートし、負担が減ったことがプラスに働いていると思います。

坂本は昨季、左脇腹痛や腰痛などで3度二軍に降格しました。レギュラーとなった’08年以降最少の出場83試合で、打率.286、5本塁打、33打点という物足りない成績で終わっています。規定打席到達も連続14年で中断。こだわっていたショートからのコンバートは勇気のいる決断だったと思いますが、30代半ばとなり将来のことを考えれば身体への負荷を軽減でき、より打撃に力を入れられる良い選択だったのでしょう」(球団関係者)

坂本には大きな目標がある。プロ野球史上、張本勲氏しか成しえていない3000本安打の達成だ。昨季までの安打数は2205本。偉業のために、ショートへのこだわりより打撃を優先させたのだろう。

ポジションの玉突きで……

坂本個人にとっては「吉」と出たコンバートだったが、チームにしてみれば微妙な判断だったという見方もある。

「坂本が三塁へ回れば、玉突きで多くのポジションに影響が出ますからね。まずショートは、坂本の代わりに成長著しいルーキーの門脇誠(ドラフト4位)が任されています。これまで三塁を守っていた主砲・岡本和真は一塁に。もっとも被害を受けそうなのが、一塁を守っていた秋広優人です。

同じ一塁が専門で、コンディション不良から二軍調整していた中田翔が昇格しましたから。一塁のレギュラー争いが激しくなり、秋広はポジションを失いかねません。秋広は外野も守れますが巨人の外野陣は飽和状態。丸佳浩、梶谷隆幸、長野久義らのベテラン勢に加え、萩尾匡也、岡田悠希、浅野翔吾ら若手が名を連ね割って入るのが難しくなっています」(スポーツ紙担当記者)

秋広は松井秀喜氏がつけていた背番号「55」を継承し、将来の4番と期待される逸材だ。昨季まで一軍出場が1試合しかなかったが、今季は打率2割台後半で2ケタ本塁打を記録しブレイク。しかし坂本のコンバートにより、出場機会が激減しかねない。

「もったいない……。秋広は多少調子が悪くても、4番へ成長させるためにガマンしてでも起用し続けるべき存在です。出場機会が減れば、その分成長の速度が遅くなります。

これが、優勝した阪神とBクラス争いをする今季の巨人の差ではないでしょうか。阪神はレギュラー陣をほぼ固定し、才能がある若手を使い続けた。巨人はスタメンを試合ごとに変え、実績のあるベテランを優先して起用しているように思えます。ガマンが足りず、いきあたりばったりな印象を拭いきれません」(同前)

坂本の復活はファンとして喜ばしいことだが……。チームとしてはプラスとマイナスの両面が、ハッキリ出たコンバートとなったようだ。

  • PHOTO共同通信社

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