<figure id="attachment_332403" aria-describedby="caption-attachment-332403" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="8fde5d85"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/09/88e1b0813ab968c5d042220f3bd34851-2.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-332403" class="wp-caption-text">イングランド代表戦後、稲垣はスタンドで観戦した夫人の貴子さんのもとへ駆けつけた</figcaption></figure>
<p>ラグビーワールドカップ（以下W杯）で日本代表が過去10回戦って一度も勝ったことがないイングランド代表に12―34で敗れた。３大会連続W杯で、この試合も後半20分まで出場したPR稲垣啓太（33）は劣勢を予想された強力スクラムでほぼ互角に組み合い、後半14分まで１点差で食いつく接戦を演出したが、徐々に力を奪われた終盤は力尽きた。試合後、稲垣はこう明かした。</p>
<p><span class="strongInContent">「スクラムに関してはすごくいい手応えを感じていましたが、ラインアウトでマイボールを獲得できないと自分たちが準備してきたことが発揮できないので、課題として残ってしまいました。今日は負けた、という結果がすべてだと思います」</span></p>
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<h3>関西風お好み焼きを食べながら……</h3>
<p>稲垣は前回&#8217;19年大会では、スクラムで世界の屈強な男に対抗し、ボールを持った選手をひたむきにサポートする走力でラグビー日本代表史上初のベスト８入りに貢献。“笑わない男”として一躍有名になり、昨年１月11日に国際的モデルとして活躍する新井貴子さん（現在は稲垣貴子）と結婚した。</p>
<p>妻の父は、元プロ野球選手で南海、近鉄で活躍し、首位打者のタイトルのほか、2000本安打も達成した新井宏昌氏。現在はNHKのメジャーリーグ中継の解説者でもある。W杯日本代表のメンバーがまだ確定していなかった６月ごろ、稲垣は夫人とともに新井氏んもとを訪れ、食事をした。新井氏が振り返る。</p>
<p><span class="strongInContent">「私が住んでいる神戸のほうに来てくれました。彼（稲垣）は普段、食事にかなり気を使っているようなので、娘に相談したら、『関西風のお好み焼きがいい』と聞いたので、私のほうで作って用意しました」</span></p>
<p>インターネット記事「FMVスポーツ」によると、稲垣は「トレーニング以上に体に入れる食べ物、栄養」をかなり重視しており、シーズン中は１日の朝昼晩の食事以外に間食も入れて６、７回ぐらい栄養を摂り、１日4000～5000kcal摂取することを心がけているという。何を摂取するか、という中身にもこだわりがあり、「翌日胃が少し重たく感じる」などの理由で、試合前日の牛肉は控えたり、夜の炭水化物などは体が欲していないときは摂らないという徹底ぶりだ。</p>
<p><span class="strongInContent">「粉ものはあまり普段は食べないようです」</span>（新井氏）という稲垣が、お好み焼きを選んだということは、新井氏と会食した日は普段のストイックな食生活を少し緩めてもいい日だったのかもしれない。</p>
<p>そんなリラックスした雰囲気の中、新井氏は今どきの夫婦像が見られて、新鮮な感覚を得た。</p>
<p><span class="strongInContent">「彼が娘に優しく対応してくれていて。娘自身も『優しくしてくれて嬉しい』とよく言っていますよ。プロスポーツの選手はパートナーに対して“しっかりとしたサポートをお願いね”というスタンスの方が多かったのではないかと思います。私自身も現役時代、専業主婦だった妻に対して強くは求めませんでしたけど、それなりにサポートしてもらって、それがあったから家族のために頑張れたのですが、彼ら２人はそこが違うようです。</span></p>
<p><span class="strongInContent">彼はラグビー選手として自分のことに集中し、娘はモデルとして自分のことに集中して、お互いどちらかが空いたらサポートしましょう、という話をしているみたいです。だから彼が時間のあるときは、娘のために食事を作ってくれることもあるようです」</span></p>
<div data-friday-nextpage-lead="娘・貴子さんも「戦い」が待っている"></div>
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<figure id="attachment_332384" aria-describedby="caption-attachment-332384" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="d626eadc"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/09/fa73bdd9b85eb5ea0a295c26c965cd75.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-332384" class="wp-caption-text">イングランド戦の試合中、スクラムを組む直前にレフリーとコミュニケーションをとる稲垣</figcaption></figure>
<p>娘に優しい稲垣は、新井氏にとっては「義理の息子というより、違うスポーツの一流のアスリート」という感覚のほうが大きい。</p>
<p><span class="strongInContent">「野球にはラグビーのようなボディコンタクトはありません。体をぶつけあってすごいなと。私にはできないし、男のスポーツですね。</span></p>
<p><span class="strongInContent">彼のプレーをテレビでずっと見ていると、試合中、相手選手と激しく接触してグラウンドに倒れてもすぐに起き上がって、いるべき場所にすぐに行っていました。ワールドクラスの選手と対峙した後は、体に残る衝撃が国内で受けるものと違う、という話も聞きましたから、タフだと思いますし、感心しますね。</span></p>
<p><span class="strongInContent">彼らに会った時はまだW杯のメンバーに決まっていたわけではなかったので、フランス大会の先の話はできなかったのかもしれませんが、年齢的なこと（33歳）もあるので、W杯に関していえば今大会が最後になる、と考えているかもしれません。ですから、この大会にかけていると思います」</span></p>
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<p>そんな義理の息子を、娘は現地に応援に行っている。稲垣は10日のチリ戦が日本代表で節目の50試合目だったが、稲垣貴子はその試合をスタンドで観戦。イングランド戦も稲垣の奮闘をスタンドから見届け、稲垣は試合後、貴子さんのもとに駆け寄った。グループステージ突破には負けられない、28日のサモア戦は7月22日、札幌で行ったテストマッチで22‐24で敗れた相手だ。稲垣「（7月の対戦では）セットピース（スクラム、ラインアウト）でプレッシャーを受けてしまったので、しっかりボールを確保してバックスにいいボールを供給したい」と警戒する相手。貴子さんはサモア戦もきっと観戦に訪れるのだろうと思いきや……</p>
<p><span class="strongInContent">「ただ娘が（ラグビーの試合を）観戦できるのはニースでの試合（イングランド代表戦）までと聞いています。それ以降は彼女も本業の仕事のために、フランスに残ります。モデルのお仕事も厳しい世界です。たとえば部屋に入ってもすぐに『あなたはこれ以上はいなくていいです』といった類のことを言われてしまうこともある、と聞いたことがあります。</span><span class="strongInContent">ほぼ１ヵ月以上、フランスという国に夫婦でいながら、それぞれの舞台で戦いに勝つために、お互いがお互いを助け合うのでしょうね」（新井氏）</span></p>
<p>新井氏は指導者としてもオリックス在籍時のイチロー、広島でも丸佳浩（巨人）や菊池涼介らを指導し、才能を開花させた。決して出しゃばることなく、才能が芽吹くのを見守ってきた新井氏は、義理の息子夫婦の異国の地での活躍をきっと静かに祈っているだろう。</p>
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<figure id="attachment_332238" aria-describedby="caption-attachment-332238" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="17d22897"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/09/edbaef32bbef1a590d50addae6d0b310.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-332238" class="wp-caption-text">今年２月、リーグワンで100試合出場を達成した時。貴子さんから花束をもらって記念撮影</figcaption></figure>
<figure id="attachment_120268" aria-describedby="caption-attachment-120268" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="07ac357a"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2020/06/9f7c1094ad3cdcf8be9717924369644d.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-120268" class="wp-caption-text">交際当時の２人。ATMに立ち寄った後、車に戻る稲垣。この後二人は一緒に暮らしているマンションに帰宅した。’20年４月撮影</figcaption></figure>
<p><a href="#" data-ident_hash="2f34c1d8"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/06/3919a544b296d03ae700174ba6519ba5.jpeg" alt=""></a></p>
<p>貴子さんの姉、寿枝さんの結婚式に出席した時。右はプロ野球界で活躍し、イチローを指導したことでも知られる父、新井宏昌氏</p>
<figure id="attachment_247609" aria-describedby="caption-attachment-247609" style="width: 1108px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="22f6094a"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/06/11e790be37e9c2e16886ac6faa5635ee.jpeg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-247609" class="wp-caption-text">プロ野球で首位打者を獲得し、名球会入りした父・新井宏昌氏（右）と貴子さんの貴重な２ショット（写真：新井宏昌氏提供）</figcaption></figure>


長尾亜紀（１、２枚目）産経新聞社（３枚目）足立百合（４枚目）

ラグビー日本代表のスクラムを支える稲垣啓太はW杯前の6月、夫婦で妻・貴子さんの実家を訪れた。義理の父であるプロ野球の名球会戦士、新井宏昌氏とお好み焼きをつつきながらどんな話をしたのだろうか。

フランスでも夫婦愛を発見……ラグビー日本代表・稲垣の義父が語る「娘夫婦に待ち受ける厳しい戦い」

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