岸田首相が副大臣・政務官”女性ゼロ”背景に「ドリル、エッフェル、ブライダル…」の”問題報道”続出
岸田内閣は9月15日、閣議で副大臣26人と政務官28人の人事を決定。大々的に発表していた5人の女性閣僚の抜擢(過去最多タイ)とは打ってかわって、そこには女性議員は1人もいなかった。
前回の改造内閣では副大臣4人と政務官7人が女性だったが、今回はゼロだ。
’23年版のジェンダーギャップ指数(世界経済フォーラムによる)では日本は146ヵ国中125位で、前年からさらに9ランクダウンとなり過去最低を更新した。しかも分野別にみれば、“政治”が世界最低クラスの138位だ。
そんな情報など“知ったことか”と言わんばかりの挑発的な人事といえる。
実業家のひろゆき氏はネット配信番組『ABEMA Prime』にリモート出演し
「女性が起用されていれば女性が活躍しているだろうという雰囲気で多分世間は受け止めているので、大臣が多いだけで『岸田内閣は女性向けの内閣』って世間的に見られると思うんですよ」
「でも副大臣、政務官の人数までいちいち気にする人いないじゃないですか。そういう意味で茶番劇をやってるんだけど、茶番劇で十分だよねっていうところで“うまいな”と思います」
とコメント。さらに先日、フランス視察でエッフェル塔の前で記念写真を撮って炎上した松川るいや今井絵理子についても、いまだ説明責任を果たしていないと指摘したうえで
「結局女性で優秀な人いないよねっていうそもそも論だと思う」
「これで無理して女性比率上げると無能な人が単に偉くなっちゃうっていう、それはどうなの? というところにいく気がする」
と持論を展開した。
実際に女性局問題だけでなく、内閣改造、党役員人事後にも早速問題が続出している。
「選対委員長に“ドリル優子”こと小渕優子を起用したが、発表当日に週刊文春がここぞとばかりに、不透明な政治資金処理疑惑を報じました。小渕氏はファミリー企業に1400万円を還流させており、’14年に政治資金問題が浮上した際、証拠のパソコンをドリルで破壊し有罪判決を受けた元秘書にも金が流れていました。
さらにこども政策相に抜擢された加藤鮎子氏は、さっそく2つの問題が日刊ゲンダイに報じられた。1つは実母に家賃として政治資金900万円を還流させていたこと。もう1つは違法なパーティ券収入の受領です。岸田内閣は身体検査が甘いとしか言いようがない」(テレビ局報道記者)
小渕氏の父親は小渕恵三元首相で、加藤氏の父親は“加藤の乱”を起こした加藤紘一氏だ。共に二世議員だが、カネへの意識があまりにも低い。他にもブライダル事業者への補助金を提唱した森まさこ首相補佐官が、ブライダル大手から100万円の献金を受けていたことも発覚した。
「ネット上では“ドリル優子、エッフェル松川、ブライダルまさこ”などと、問題に関連付けられた女性議員の異名がズラリと並んでいます。岸田首相としては、女性の問題報道が続いたことに、頭を悩ませているのでしょう。
とはいえ旧統一教会との関係が問題になった多くの議員や、賄賂を受け取り逮捕された秋本真利容疑者など、男性も問題を起こした議員は多数います。まあ、男女ともに私利私欲に走る議員が、あまりにも多いということでしょうね」(同・テレビ局報道記者)
どちらにせよ、“性別など関係なく”国民のために尽くしてくれる議員が1人でも多く出てきてくれることを望むばかりだが……。
PHOTO:代表撮影/ロイター/アフロ