イチロー氏に松井秀喜氏の名前も出るが…侍ジャパン「初戦2ヵ月前でも新監督が決まらない!」特殊事情 | FRIDAYデジタル

イチロー氏に松井秀喜氏の名前も出るが…侍ジャパン「初戦2ヵ月前でも新監督が決まらない!」特殊事情

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WBC14年ぶりの世界一には大谷翔平の投打の活躍が欠かせなかった(PHOTO:AP/アフロ)
WBC14年ぶりの世界一には大谷翔平の投打の活躍が欠かせなかった(PHOTO:AP/アフロ)

「次の世代がやるべきだと。ボクは別の事をやらなければならないと思っています」

9月16日に千葉県千葉市内で行われた厚生労働省のイベントに出席した侍ジャパンの前監督・栗山英樹氏は、記者団から「再登板」について聞かれこう否定した。「それ(再登板)はあまり考えなくていい」と明言したのだ。

3月に行われたWBCで世界一を達成してから半年――。11月のアジアプロ野球チャンピオンシップが侍ジャパン新監督の初戦となる。しかし2ヵ月前になっても、新しいリーダーは決まっていない。

「新監督候補には、様々な人物の名前が取りざたされました。ソフトバンクで5度の日本一を成し遂げた工藤公康氏、日米でプレー経験がありロッテを率いた井口資仁氏、巨人で20年近く主軸を担った高橋由伸氏……。メジャーでの実績十分なイチロー氏や松井秀喜氏も候補と報じられましたが、いずれも実現していません」(スポーツ紙担当記者)

任期満了にともなう栗山監督の退任直後、NPBの井原敦事務局長は「8月末には(新)体制を作る」と話していた。だが新監督候補の名前は浮かんでは消え、選考は9月下旬までズレ込んでいる。

「新監督の任期は、’26年春に行われる次回WBCまでの3年間です。期間中はプロ野球の監督になれないなど活動がかなり制限されます。候補者としてもハードルの高い決断になるんです」(同前)

「次も世界一になって当然」の重圧

新監督がなかなか決まらない理由は、活動の制限だけではない。次のリーダーには、より重圧がかかる2つの特殊事情があるという。

「1つは、3月のWBCで劇的な優勝をとげ次の大会も世界一になって当然という雰囲気です。ファンは連覇を期待し、新監督は大きなプレッシャーにさらされるでしょう。2つ目が、右ヒジのケガで手術を受けるエンゼルス大谷翔平の動向です。次回WBC時に万全の体調となっているか微妙な状況ですから。

一説には、大谷がケガをした要因の一つに今回のWBC出場があったといわれます。メジャー開幕前から全力でプレーし、身体に大きな負担がかかったとされるんです。今季終了後にFAとなる大谷は、他球団に移籍する可能性が高い。たとえ大谷がWBC出場を希望しても、体調を考慮し新しい所属球団が『NO』を出すかもしれません」(NPB関係者)

投打の中心である大谷がいなければ、ファンが期待する連覇は難しいだろう。重圧や求められる難しい采配を嫌い、候補者が新監督就任に二の足を踏むのも理解できる。

「日本を歓喜させた栗山監督が続投してくれれば、連覇できなくてもファンは『仕方ない』と納得するでしょう。しかし、その栗山監督が再登板を否定してしまった。新監督については、ますます厳しい選考を強いられることになります」(同前)

残された時間的余裕はほとんどない。マイナス要素を払拭し、新監督として名乗りをあげる人物は誰なのだろうか。

  • AP/アフロ

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