包丁で脅し馬乗りになって…千葉県警の元警部「女性6人に性的暴行や盗撮」公判で驚愕の「言い分」
「警察官として得た知識を悪用して証拠隠滅を図っており、狡猾で悪質な犯行だ」
検察側は被告の犯行をこう断罪し懲役17年を求刑した。
8月31日に千葉地裁で行われた千葉県警捜査4課の元警部・岡田誠被告(46)の論告求刑公判。岡田被告は’14年7月から’22年8月にかけ女性6人に対し性的暴行や盗撮などをしたとして、強制性交や住居侵入などの罪に問われている。
「岡田被告は『一人暮らしの女性が多い地域を狙った』と、起訴内容を認めています。犯行は悪質です。女性宅に窓から侵入し台所にあった包丁などで『騒いだら殺す』と脅し、馬乗りになって強姦したといわれます。暴行後はスグに逃亡せず、事件現場のシーツを洗い被害女性を風呂に入れることもあったとか。証拠隠滅のための行為と思われます。
わいせつ事件を起こした動機について、岡田被告は『性的な動画に触発されたと思う』『性欲や好奇心が罪悪感を上回ってしまいました』と驚くような供述をしています。父親が孤独死するなど家庭問題も抱えていたとか。『自暴自棄になり現実逃避しました』とも話しているんです」(全国紙司法担当記者)
『FRIDAYデジタル』は、’22年9月23日配信の記事で岡田被告が3度目に逮捕された事件について詳報している。再録して呆れた手口や、岡田被告の驚きの評判について振り返りたい(内容は一部修正しています)ーー。
女性のスカート内を背後から……
ベテラン警部が3度目の逮捕となった。
’22年9月20日、千葉県警が強制性交と住居侵入の疑いで再逮捕したのが捜査4課警部の岡田被告だった。県警監察室によると、岡田被告は県内で一人暮らしをする成人女性の部屋に侵入。刃物のようなモノで脅し性的乱暴を加えたとされる。
「事件が起きたのは、’17年7月23日深夜2時から3時ごろです。女性は事件翌日に被害届を提出。現場から採取されたDNAが、別件で逮捕された岡田被告のモノと一致したため逮捕にいたりました」(全国紙社会部記者)

岡田被告の起こした「別件」とは、’22年6月30日に県内の住宅敷地内へ侵入し、窓から入浴中の女性の身体をスマートフォンで撮影したとされる事件だ。岡田被告は、県迷惑防止条例違反と住居侵入の疑いで逮捕されている。
「岡田被告が逮捕されたのは、この2件だけではありません。’22年8月12日の夜には、京成千葉駅(同県中央区)のエスカレーターに乗っていた女性のスカート内を背後からスマホで撮った疑いが持たれています。
不審に思った後方の男性が『おい』と声をかけると、岡田被告は改札口を突破して逃走。男性が駅員や近くにいた警察官に知らせ、駅近くの歩道にいた岡田被告を取り押さえ現行犯逮捕となったんです。岡田被告は相当酔っていたとか。『盗撮はしていない』と犯行を否認していました」(同前)
岡田被告が採用されたのは’97年だ。行徳署や船橋署などでの勤務を経て、暴力団犯罪を担当する捜査4課で仕事をするようになったのは’22年3月。県警によると、勤務態度に大きな問題はなく飲酒トラブルもなかったという。
決して警察官としての評判は悪くなかったが自らの欲望を抑えきれず、’22年11月に千葉県警から懲戒免職処分を受けた岡田被告。判決は今年9月27日に言い渡される予定だ。

撮影:蓮尾真司