ジャニーズ内権力を失ったはずの「大物キーマン」が「影響力は持ち続ける」とささやかれている理由
東山紀之(56)が新社長になることが発表された、9月7日の「ジャニーズ事務所」の会見。
4時間12分にも及び、挙手していた記者全員の質問を受けたというのに、「会見は失敗」との声があがると同時に、仕切りのマズさを指摘する声も少なくない。
各メディアから記者2名と制限をかけたせいで、360脚用意されていた椅子は半分ほどしか埋まっておらず、事前の打ち合わせでカメラを持つ記者とスタッフとの間で一悶着もあった。明らかに不慣れな女性司会者にベテラン記者が食ってかかったりするような場面もみられた。
「しーさんがいたら、こんなことにはならなかった」
とボヤいていたのは某テレビ局の芸能デスクだ。「しーさん」とは、会見でも何度か名前が出た、元・代表取締役副社長の白波瀬傑氏だ。
「白波瀬氏は、代表取締役社長だった藤島ジュリー景子氏と同時に、同副社長を引責辞任しました。主にジャニーズの広報・宣伝の役割を担っており、故ジャニー喜多川氏、故メリー喜多川氏の“番頭”的存在でした。彼があの会見を仕切っていたら、こんなにグダグダにはならなかったでしょう」(スポーツ紙記者)
会見で、
「白波瀬さんがここに居たら答えられたことも多いのでは?」
「白波瀬さんなら全部知っているのでは?」
などと質問が飛んだのは、白波瀬氏が長年ジャニーズの“渉外担当”を担ってきたからだ。
「各局の芸能デスクをはじめ、スポーツ紙、女性週刊誌、アイドル誌、ファッション誌などなど、ジャニーズのタレントを扱うメディアの窓口は、すべて白波瀬氏だったので、『しーさんが居なくなってしまったら、どうすればいいの?』『誰と相談すればいいの?』といった声が各所からあがっているのも事実です」(前出・スポーツ紙記者)
そんな白波瀬氏について、「居なくならないのでは?」という声が聞こえている。代表取締役副社長は引責辞任したが、まだ責任ある立場にいる可能性があるのだ。
「あるテレビ局の“ジャニ担”と呼ばれるスタッフが白波瀬さんに電話をしたところ、本人が、『陰でジュリーさん(藤島ジュリー景子前社長)やヒガシ(東山紀之)を支えてあげないと』と言っていたそうです。今後は陰で2人のサポートを続けるのではないでしょうか」(民放テレビ局関係者)
つまり、彼が事務所に及ぼす影響力はこれまでと全く変わらない可能性があるというのだ。
「正直、やっぱりなという感じ。白波瀬氏の言葉が本当だとすれば、彼が直接交渉の場に出てこなくても、“ジャニ担”と言われる各メディアのジャニーズ担当との馴れ合いの関係は続いていくことになる。9月12日にサントリーホールディングス社長で『経済同友会』の新浪剛史代表幹事が7日のジャニーズ会見に対して、『真摯に反省しているかどうか疑わしい』と発言しましたが、全くその通りだと言わざるを得ない」(芸能事務所幹部)
東山は10月2日に会見を開き、社名変更、ジュリー氏が100%保有する株式についても言及する可能性がある。その場で、白波瀬氏の処遇についてもはっきりと口に出して答える必要があるだろう。
PHTO:中村和彦