【横浜市″家系″人気ラーメン店殺人事件】親族店員が熱血漢店長を刺殺した裏にあった「一族内の格差」 | FRIDAYデジタル

【横浜市″家系″人気ラーメン店殺人事件】親族店員が熱血漢店長を刺殺した裏にあった「一族内の格差」

豚骨醤油スープが絶品だった……

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事件現場のラーメン店がオープンした時、弘輝さんはSNS上に「待ちに待った俺の店」と投稿していた
事件現場のラーメン店がオープンした時、弘輝さんはSNS上に「待ちに待った俺の店」と投稿していた

家系ラーメンの発祥地、横浜市。なかでも港南区といえば隠れた激戦地だが、雨がそぼ降る夕暮れ時、普段は昼間から煌々(こうこう)と明かりが灯る人気ラーメン店は、異様なまでに静まり返っていた――。

事件発覚は、9月15日夜7時過ぎ。港南区にある『らーめん弘(ひろし)』の店長、大橋弘輝さん(33)が、自らの店の入り口付近で遺体となって発見された。2日後、同店員の大橋昭仁容疑者(35)が逃亡先の名古屋市内で見つかり、逮捕された。

「昭仁容疑者は、弘輝さんの親族でした。警察の調べに対し昭仁容疑者は、『恨みがあり、包丁で刺した』と供述。弘輝さんは上半身を中心に何度も刺されており、必死に抵抗した痕があったようです。昭仁容疑者の供述通り、遺体からは強い殺意を感じます」(全国紙担当記者)

弘輝さんが店を構えたのは約8年前。実家の製麺所から買い付けた麺と、こだわりの豚骨醤油スープの″家系″ラーメンには固定客もついていた。昭仁容疑者もこの店に勤務し、二人は深夜まで試作をすることも。しかし、徐々に二人の関係はこじれていったようだ。昭仁容疑者の知人が、昭仁容疑者の心の傷を明かす。

「弘輝さんの実家同様、昭仁の実家も製麺所を営んでいました。父親の背中を見て育った昭仁は、18歳ごろに有名ラーメン店に就職。しかし、すぐに挫折して、その後は職を転々とした。父親が見かねて、昭仁にラーメン店を持たせたのですが、すぐに潰(つぶ)れてしまいました」

その後、従業員の横領が原因で父親の製麺所も倒産。昭仁容疑者は、別の製麺所を経営していた親族を頼ったという。

「昭仁は中学生の頃から、容姿をからかわれることも多く、精神的に不安定なところもありました。事件を起こした店で働いている時も、年下の身内に甘えていることに負い目を感じていたのかもしれません……」(同前)

熱血漢で友達も多く、自らのラーメン店を人気店に育てあげた弘輝さんと、片やイジメられ、夢も叶えられなかった年上の昭仁容疑者……。地元では有名な華麗なる″らーめん一族″の中で生じた格差が、悲劇を生んだのかもしれない。

港南警察署から送検される昭仁容疑者。幼少期を知る人物は「優しいけど欠けたところがあった」と話した
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殺害された弘輝さんのフェイスブックより。近隣住民は「二人の子供と遊んであげる優しい人」と語った
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『FRIDAY』2023年10月6日号より

  • PHOTO蓮尾真司

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