<p>高齢者に先駆けてコロナワクチンを接種して「優先接種だ」と批判されるや、「町長は医療従事者」と言い放つ。交通事故を起こした直後、<a href="https://friday.kodansha.co.jp/article/295933">コンビニに車を移動させた際に被害者に「肉まん、食べますか？」と聞いて激怒させる</a>――何かとお騒がせな茨城県城里町の東大卒のエリート町長、上遠野修（かとうのおさむ）氏（45）。</p>
<figure id="attachment_333238" aria-describedby="caption-attachment-333238" style="width: 1682px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="f4e87e49"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/09/e943b5aa5cacbfc15d46a666096839a0.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-333238" class="wp-caption-text">上遠野町長</figcaption></figure>
<p>そんな上遠野町長の“不祥事”がまたまた議会で取り沙汰されている。</p>
<p>城里町開発公社が指定管理者を務める健康増進施設「ホロルの湯」で、５年にわたり約630万円の入湯税の申告漏れがあったというのだ。城里町町議が事の顛末を明かす。</p>
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<p><span class="strongInContent">「施設を運営する開発公社は町が100%出資しており、理事長は上遠野町長が務めていました。『ホロルの湯』は赤字が続いていたのですが、議会関係者が『利用者数に対して入湯税が明らかに少ない』と指摘。この問題が明らかになったのです。町議会で追及しても、630万円を何に使ったのか、明確な回答はなかった。町民からは怒りの声が次々と上がっており、その対応に追われています」</span></p>
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<p>フライデーデジタルは町政関係者から、未納となってる630万円の内訳が書かれた書類を入手した。’18年は55万6000円、そこから85万、95万円、175万円、昨年にはなんと218万円と、右肩上がりにその未納額が膨れ上がっていた。過少申告加算金と延滞金を加え、同公社は既に納付額900万円前後の修正申告を町に行っているというが、開発公社の理事の１人は首をかしげる。</p>
<p><span class="strongInContent">「町民から集めたお金を勝手に使用して、『お金は返すから勘弁してくれ』では筋が通らない。コロナ禍にもかかわらず、毎年未納額が増額していることにも違和感がある。その後の修正申告についても、顧問税理士ではなく、理事長である町長の独断で処理した、という話も聞こえてきています」</span></p>
<div data-friday-nextpage-lead="「返金したから問題ない」の態度"></div>
<p>上遠野町長は茨城新聞の取材に対して<span class="strongInContent">「申し訳ない。チェックが行き届かなかった」</span>と答えている。前議長で町の監査委員を務める関誠一郎氏（67）が憤る。</p>
<p><span class="strongInContent">「施設の関係者から『町長が就任した後から、慢性的に不正が行われていた可能性がある』と聞いており、調査を進めております。事務処理や入力ミス、で通すには金額が大きすぎる。最大の問題は、延滞金を含めた900万円の財源が何なのか、説明がないことです。仮に一般会計から返金しているようであれば、町民への説明がつきません。開発公社の資金から捻出しているのであれば、なぜ我々にそう伝えられないのか。公的な場で明らかにするために、理事会や評議員も『緊急理事会を開催すべきだ』と申し立てていますが、町長は『返したから問題ない』の一点張り。経緯を明らかにした上で、会計担当の職員の懲罰、理事長の退任を求めていきます」</span></p>
<figure id="attachment_333248" aria-describedby="caption-attachment-333248" style="width: 3272px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="2c3feed4"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/09/d3da2fe91af4ae1873dbc2b81a8bd659.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-333248" class="wp-caption-text">本誌が入手した入湯税の差額の内訳資料</figcaption></figure>
<p>なお、城里町のまちづくり戦略課に未納金の使用用途や修正申告の財源について質（ただ）すと、以下のような回答があった。</p>
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<p><span class="strongInContent">「（未納の原因は）入退館レジシステムにおける入湯税の処理の誤りです。特定の使途に充当した事実はありません。（修正処理については）代表理事が独自に処理した事実はありません。申告漏れについては、経理担当職員が処理の誤りを発見し、顧問税理士ともお話しした上で、複数の社員で再度計算し、速やかに組織内でりん議・決裁をした上で、修正申告し支払ったものです。修正申告済みの金額については、一般財団法人城里町開発公社の手元資金で支払いを完了しています」</span></p>
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<p>施設の理事長や理事の進退については、<span class="strongInContent">「10月又は11月の理事会で協議したいと思います」</span>とのことだった。</p>
<p>町内に鉄道駅がないことでも知られるのどかな町で度々起こる騒動に、町民たちははたして何を思うのだろうか――。</p>


小川内孝行

茨城県城里町で、上遠野修町長（45）の不正疑惑が町を騒がせている。お騒がせ町長として知られる上遠野町長は、今度は入湯税の過少申告という疑惑が上がっている。

理事長を務める施設で入湯税630万円が消えていた…東大卒・お騒がせ町長の「セコすぎる金策」疑惑

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