<figure id="attachment_333246" aria-describedby="caption-attachment-333246" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="4e30812f"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/09/8c508a118feb153ab69e12e4e1342017.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-333246" class="wp-caption-text">&#8217;18年の記者発表会。この年ジャニーズからは『King &amp; Prince』が初出場。『Hey! Say! JUMP』『Sexy Zone』『関ジャニ∞』『嵐』など５組が出場した</figcaption></figure>
<p>TBSの佐々木卓社長が９月20日、東京・赤坂の同局で定例会見を行い、ジャニーズ事務所の創業者である故ジャニー喜多川社長の性加害問題をめぐってジャニーズ事務所へ要望書を渡したと報告した。同局は報道・ニュース番組『報道特集』『news23』などで他局に先駆けて同問題を取り上げていたこともあり、自局からジャニーズに対してアクションを起こしたが、今後、注目されるのが視聴者の受信料と国の予算で経営が成り立っているNHKの対応だ。</p>
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<p><span class="strongInContent">「看板番組である大河ドラマ『どうする家康』の主演がジャニーズの看板タレントである嵐の松本潤（40）の年に発生してしまった大問題。さすがに、大河は放送を続けるしかないが、この時期に囁かれ始めているのが、大晦日に開催される『第74回紅白歌合戦』へのジャニーズタレントの出場。</span></p>
<p><span class="strongInContent">22日には『ジャニーズからの出場組が半減する方向』だと報じられたが、いざ出場させるとなると、視聴者からの抗議電話が殺到するはず。NHKの経営幹部はそうなって受信料の&#8221;不払い運動&#8221;が起きる事態になるようなことだけは避けたい。現在の状況だとジャニーズから辞退を申し入れる可能性も大きく、NHKも正直それを願っているのでは」（放送担当記者）</span></p>
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<p>昨年の紅白には、白組21組中、CDデビュー25周年の『KinKi Kids』、紅白常連の『関ジャニ∞』、昨年11月にデビューしたばかりの『なにわ男子』ら芸能事務所の中では〝最大勢力〟となる６組が出場を果たした。</p>
<p>ジャニーズ所属の歌手は1965年に『ジャニーズ』が初出場し同年は１組。以降、’81年までは多くても２組の出場だった。’80年代に入り、近藤真彦（59）、田原俊彦（62）、『シブがき隊』、『少年隊』、『光GENJI』、『男闘呼組』、『SMAP』らスターが増えるにつれて３組となったが、’90年代半ばからしばらくジャニーズの紅白枠は『SMAP』と『TOKIO』の２組の〝指定席〟となった。</p>
<div data-friday-nextpage-lead="増殖し続けた&quot;ジャニーズ枠&quot;"></div>
<p><span class="strongInContent">「当時は芸能事務所ではなく、出場枠はレコード会社単位で割り当てられていた。ジャニーズが２組だった時代はエイベックスの全盛期。引退した安室奈美恵さん（46）、浜崎あゆみ（44）、倖田來未（40）、大塚愛（41）、『DA PUMP』、『SPEED』、『東方神起』らを次々に紅白に送り込んでいた。そのため、同じ所属レコード会社で強力なライバルのいなかった『SMAP』と『TOKIO』が常連になったという背景があった。</span></p>
<p><span class="strongInContent">ところが、ジャニーズは’08年まで２</span><span class="strongInContent">組だったのが、’09年に『SMAP』､『TOKIO』に加え、デビュー10周年の『嵐』、そして、当時ジャニー氏のお気に入りで現在は俳優として活動する中山優馬（29）を中心に結成された『NYC boys』の２組が初出場。『嵐』は歌手別視聴率でいきなり６位に入り、以後、活動休止前の’20年まで連続出場を果たすこととなった」（音楽業界関係者）</span></p>
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<p>’10年以降、ジャニーズの枠は５枠、６枠と増え、『V6』、『関ジャニ∞』､『KAT-TUN』､『Hey! Say! JUMP』､『Kis-My-Ft2』､『King &amp; Prince』､『SixTONES』､『Snow Man』ら『嵐』以降のCDデビュー組がことごとく出場。’16年で『SMAP』が解散して１枠空いたため紅白出場のチャンスがさらに広がり、結局、デビュー組で出場していないのは、『NEWS』、『ジャニーズWEST』､『A.B.C-Z』､『Travis Japan』の４組のみとなった。</p>
<p><span class="strongInContent">「『嵐』の初出場以降、紅白は年々若い視聴者向けの番組作りにシフトし、それにつれてジャニーズの枠も拡大しました。その煽りで、どんどん演歌歌手や、何度も同じ歌を歌っているようなベテラン歌手が紅白から遠ざかっていった。</span></p>
<p><span class="strongInContent">枠が増えるにつれてジャニーズとNHKとの関係も深まり、’09年以降、紅白の司会は’19年まで毎年、中居正広や『嵐』らジャニーズタレントを起用。大河ドラマの主演にも『軍師官兵衛』（’14年）の岡田准一（42）と今年の松本が起用され、井ノ原快彦（47）は’10年から８年にわたり朝の情報番組『あさイチ』のキャスターを務めました。こうした蜜月が続くことで紅白の中でもジャニーズタレントが一大勢力を占めることが常態化していったのです。他の事務所からしたらうらやましい限りでしょう」（芸能記者）</span></p>
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<p>しかし、今年は昨年のジャニーズ枠６組がまるまる空き、ほかのアーティストにチャンスがめぐって来ることになりそうだ。現時点では、どんな顔触れが候補にあがっているのだろうか。</p>
<p><span class="strongInContent">「NHKはいずれも元『SMAP』のメンバーで『新しい地図』の稲垣吾郎（49）、草彅剛（49）、香取慎吾（46）を重宝しているだけに、草彅主演の今年１月期のドラマ『罠の戦争』（フジテレビ）の主題歌『BETTING』でコラボした香取とK-POPグループ・SEVENTEENは早くも内定と言われている。</span></p>
<p><span class="strongInContent">そして、昨年は出場歌手がいなかった『EXILE』､『GENERATIONS』らのLDH勢、昨年初出場の『JO1』の弟分・『INI』、『X JAPAN』のYOSHIKIがプロデュースする『XY』、K-POP勢は『NCT』､『Stray Kids』､『ENHYPEN』あたりが有力視されている。昨年以上に若者向けの紅白になるのでは」（レコード会社関係者）</span></p>
<p>どうやら、ジャニーズ勢が不在でも紅白にぽっかりと〝穴〟は空かないようだ。</p>


川上孝夫

NHK紅白歌合戦に毎年5~6組が出場していたジャニーズ事務所。今年は性加害問題で出場辞退の可能性もあり、波乱は必至だ。なぜ、いつからジャニーズタレントは紅白で存在感を増すようになったのか。

「未出場のデビュー組は珍しいという異常」紅白の”ジャニーズ枠”が過剰なまでに増えてしまった理由

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