“スポンサー離れ”が続くジャニーズ事務所…逆境のなかでも大人気な「Snow Man」にかかる重圧

現在、ジャニーズ事務所内でトップクラスの人気を誇る９人組グループ・Snow Man。事務所創業者・ジャニー喜多川氏による性加害問題が事実認定されたことで、タレントたちの仕事にも影響が出始める中、「今後はSnow Manが事務所の稼ぎ頭として君臨していく」（芸能ライター）とみられている。

ジャニーズ事務所は９月７日に記者会見を開き、ジャニー氏の性加害を「事実」と認め、被害者らに謝罪。こうした現況を踏まえ、続々とスポンサー企業が撤退している。ジャニーズ公式サイト・Johnny’s netに掲載されている「Media Info」のCM欄を見る限り、デビュー組のグループで最も多い広告契約数は、16社のSnow Manだ（個人の出演を含む）。

なお、ジャニーズタレントをCMに起用している企業のうち、アサヒグループホールディングスは会見翌日の８日に今後の方針を表明。Snow Manは「ミンティア」（アサヒグループ食品）のCMに出ていたものの、同社は「今後、ジャニーズ事務所のタレントを起用した広告や新たな販促は展開しない」と宣言している。

また、モスバーガーの一部商品のCMにはSnow Man・ラウールと渡辺翔太が登場しており、同店を運営するモスフードサービスは当初こそ継続を表明していた。しかし、13日になると企業サイトで「今後、明確な被害者救済と再発防止の取り組みが認められない以上、ジャニーズ事務所との契約は継続しないことを本日決定いたしました。現在展開中のジャニーズ事務所所属タレントを起用した TV-CM や店頭広告などについてもできる限り速やかに変更します」（原文ママ、以下同）と説明したのだった。

ただ一方で、株式会社不二家とSnow Manのつながりは強固だ。12日からは「不二家洋菓子店 新しい不二家」篇と、不二家のチョコレート「LOOK」のCM（２バージョン）が全国でオンエアされている。そして、不二家洋菓子店とコンビニエンスストア・ファミリーマートの店舗では、対象の「LOOK」を３個購入すると、Snow Manの肖像入りクリアファイルをプレゼントするというキャンペーンが、12日よりスタートしていた。

「商品の入荷が追いついていないのか、ファミリーマートを訪れたSnow Manファンは『クリアファイルどころかLOOKもない！』と、SNS上で嘆いていました。何店か巡ってようやくゲットした人も多かったようですから、Snow Man効果でそれほど『LOOK』が“バカ売れ”していたのでしょう。セブン-イレブンでも14日から同様のキャンペーンが控えていましたが、こちらは中止を発表。ファミリーマートのクリアファイルプレゼントも14日で終わった一方、不二家の店舗では続いています」（前出・芸能ライター）

そして、Snow Manメンバーが出演するラジオ『不二家 presents Snow Manの素のまんま』（文化放送）も、今のところ変更はない見込みだ。16日付のスポーツニッポンの記事によれば、不二家サイドは番組について「現時点では、現在の契約について変更の予定はございません」とコメントしたそうだ。

「Snow Manメンバー個人の出演CMはというと、『SBC湘南美容クリニック「男性医療脱毛」』（渡辺）のCMも９月中旬時点でテレビ放映されていますし、サイトでも渡辺の姿が確認できます。このほか、アイ・オー・データ機器『CDレコ』（佐久間大介）や、Apaman Network『アパマンショップ』（佐久間・ラウール・岩本照）などもサイト上から彼らは消えておらず、起用中止に関して、22日時点では特に明らかになっていません」（同）

そんな中、Snow ManはCDセールスにおいて驚異的な数字を叩き出した。最新シングル『Dangerholic』（６日発売）は初週86.9万枚を売り上げ、男性アーティスト史上初となる「８作連続初週売上50万枚超え」を記録したとか（オリコン調べ）。さらに、18日にオリコンが発表した情報によると、今年３月リリースのシングル『タペストリー / W』がミリオン（100万枚）を達成したという。

急速に傾きつつあるジャニーズに在籍しながらも、勢いが止まらないSnow Man。今後、ジャニーズ事務所を支えていくのは彼ら以外にいないだろう。逆境のなかでも輝き続ける彼らがプレッシャーに潰されてしまわないように願うばかりだ。