ライター・編集・インタビュアー。学生時代よりライター活動を開始、現在はウェブや雑誌などで主にエンタメ系記事やインタビューなどを執筆。

太田 サトル

<p>10月２日に予定されている、ジャニーズ事務所の会見。</p>
<p>９月19日に行われた取締役会の内容を受けてのもので、同日同事務所公式ホームページ上にも東山紀之名義で“今後の会社運営に関するご報告”として、会見を行うことおよび株式の取り扱いや被害補償、社名変更についての方針を確認したと文書で報告した。</p>
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<p>所属タレントらへの性加害が大きな問題となった元社長の名前を冠した社名は変更すべきという意見は当初からあったが、どのような社名となる可能性があるだろうか。</p>
<p><span class="strongInContent">「もちろん“ジャニー”の名前をそのまま使うことはまずあり得ませんが、これまでその名前の象徴のように“J”を用いることが多かったので、これまでの伝統を残しつつ新しいスタートをきろうと、“J-○○”、“</span><span class="strongInContent">△△△J”といった意見が出た可能性もゼロではなかったかもしれません」</span></p>
<p>とある芸能ライター。</p>
<figure id="attachment_334135" aria-describedby="caption-attachment-334135" style="width: 4766px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="c59248a3"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/09/a4dcd0b910a40dfb8da9cc37641049a4.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-334135" class="wp-caption-text">これまでその名前の象徴のように“J”を用いることが多かったが…（PHOTO：アフロ）</figcaption></figure>
<p>実際に嵐やKAT-TUN、Hey! Say! JUMP、なにわ男子らが所属するレコード会社“J Storm”をはじめ、Sexy ZoneやKing &amp; Prince、Travis Japanが所属するレーベル“UJ”（さらに３組は“Johnnys”、“J”を冠するレーベルをそれぞれ個別にもつ）、阪神・淡路大震災の際所属ユニット３組によって立ち上げられたチャリティ活動“J-FRIENDS”、東日本大震災復興支援プロジェクト“Marching J”、かつて存在したNEWS、関ジャニ∞、KAT-TUN３組の合同ファンクラブ“YOU ＆ J”などなど、燦然と輝く“J“の文字。</p>
<p>たしかにそのようなかたちで可能なかぎりこれまでのブランドイメージを守っていくという議論もあったかもしれない。</p>
<p>しかし。<span class="strongInContent"> </span></p>
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<p><span class="strongInContent">「それは絶対やってはいけない選択です。求められるのは創業者である元社長のイメージ想起の徹底的排除です。伝統や功績を残すといったことを考えることは決して許されません」（前出芸能ライター・以下同）</span></p>
<p>“J”の文字だけでなく、ジャニー喜多川氏の口癖のような“<wbr></wbr>YOU”も同様だろう。逆に考えると、これらが元社長をイメージさせる意味を込められて命名されていた場合、J Stormなど現行の名称も社名変更にともない変更する可能性も出てくるのではないだろうか。</p>
<p>レーベルやプロジェクト名以上に大きな影響が出そうなのが、“関ジャニ∞”、“ジャニーズWEST”のグループ名だ。固有名詞として別物とするか、新社名がそれらも視野に入れ考案されたもので、“関○○∞”と衝撃のグループ名リニューアルが発生する可能性もある。</p>
<div data-friday-nextpage-lead="歌詞は、舞台は、番組名は…"></div>
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<p>さらに、Hey! Say! JUMPのデビュー曲『Ultra Music Power』の歌い出し問題もある。この曲ではJUMPは“Johnnys Ultra Music Power”の略とされ、まさに歌い出しで「J Johnnys&#8217; 」と高らかに歌われている。</p>
<p><span class="strongInContent">「他にもジャニー、ジャーニーといった“それっぽい”響きを歌詞に盛り込んだ楽曲はありますが、</span><span class="strongInContent">Hey! Say! JUMP</span><span class="strongInContent">の場合は大事なデビュー曲ですからね。歌い出しの“</span><span class="strongInContent">Johnnys&#8217; </span><span class="strongInContent">”を“Japan”とか“Joy”とか“Justice”とか“January”とか別の歌詞するか、またはここだけカットしてイントロ扱いする演出にするか。気になるところではあります」</span></p>
<p>さらに、『JOHNNYS’ ISLAND』や『JOHNNYS’ World』、『ジャニーズ銀座』といった定番舞台の公演名、さらにいえば内容も大きく見直しされることが考えられる。</p>
<figure id="attachment_334136" aria-describedby="caption-attachment-334136" style="width: 5500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="acfb078b"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/09/d7f50ff1ecf4592aab5adb1492d1f7e8.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-334136" class="wp-caption-text">「求められるのは創業者である元社長のイメージ想起の徹底的排除です。伝統や功績を残すといったことを考えることは決して許されません」</figcaption></figure>
<p>社名や元社長の名前にまつわる心配ばかりではない。ジャニーズの舞台は公演名ばかりでなく、その内容にジャニー氏の嗜好が大きく反映されたり、ジャニー氏を彷彿させる登場人物がいたりすることもある。もしかしたら再演不可となる公演だってあるかもしれない。『裸の少年』（テレビ朝日）や『ザ少年倶楽部』（NHK BS）といった、これまでの性加害を視聴者がイメージし結びつけてしまう可能性があるとしたらどうなるのか。両番組とも現時点では内容変更を検討と発表されているが、それらを連想する可能性があると判断された場合は、放送継続の場合も番組名の変更リニューアルは十分考えられる。</p>
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<p>少し話はそれるが、これまでトーク番組などでも鉄板ネタ扱いだった、元社長のおもしろエピソードやデビューや入所にあたっての経緯などもおそらくこの先は封印ネタ扱いになるだろうことも、長期的には痛い。</p>
<p>これらの妄想がどうなるかは、とにもかくにも10月２日の会見での発表がどうなるかにかかっている。とはいえこれまで同社が得意とした世間があっと驚くサプライズ要素よりも、つとめてオーソドックスなものとなる可能性は十分高い。いや、むしろサプライズ要素のような、そういった“色気”をみせたときには、そこにはさらなる奈落が待ち受けていることだろう。</p>
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太田サトル

10月2日に予定されている、ジャニーズ事務所の会見。９月19日に行われた取締役会の内容を受けてのもので、会見を行うことおよび株式の取り扱いや被害補償、社名変更についての方針を確認したと文書で報告した。

サプライズはあるか…気になるジャニーズ「社名変更」問題。グループ名や歌詞、既存の番組はどうなる？

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