<figure id="attachment_334235" aria-describedby="caption-attachment-334235" style="width: 1280px" class="wp-caption aligncenter"><a href="#" data-ident_hash="08ed09fd"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/09/3e8a4c0b67b8b609a61ae0fc4a199859.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-334235" class="wp-caption-text">ガッツchの中島蓮さん。趣味で格闘技をしているという</figcaption></figure>
<p>痴漢や盗撮犯などを捕まえて警察官や駅の従業員に引き渡す様子をYouTubeやX（旧Twitter）などに投稿することで生計を立てている「世直し系／パトロール系YouTuber」。</p>
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<p>彼らの動画や投稿には応援のコメントが多く寄せられているが、行き過ぎた行為と批判されることも多く、X（旧Twitter）では彼らの行動を批判するすさまじい数の投稿がある。</p>
<p>猛烈な逆風のなか、彼らはどうして活動を続けるのだろうか。「世直し系／パトロール系YouTuber」のひとりで、登録者数23万人超、これまで数百人の痴漢・盗撮犯を警察に突き出しているというガッツchの中島蓮氏に話を聞いた。</p>
<p><span class="strongInContent">「ガッツchは、痴漢と盗撮をこの世からなくすためにやっています。これまで、多くの女性が痴漢や盗撮の被害にあっているんですが、痴漢や盗撮の対策はほとんど効果がない状況です。それはよくないだろうと思ったので、この活動を始めました」</span></p>
<p>そもそもなぜ痴漢と盗撮をこの世からなくしたいという発想に至ったのか。その理由を聞くと中島さんから返ってきたのは意外な答えだった。</p>
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<div data-friday-nextpage-lead="「ガッツch」が生まれた衝撃のきっかけ"></div>
<p><span class="strongInContent">「この活動は恐喝の容疑で勾留されているときに思いつきました。ガッツchを始める前は、メンズエステやデリヘルを運営していたんですが、その店で起きた、女の子への嫌がらせや違反行為の罰金を取り立てようとしたら恐喝で逮捕されたんです。不起訴になりましたが、そのときのごたごたで改めて『少人数でできること』『弱い立場の人を助けること』をやりたいと思って、考えついたのがガッツchでした」</span></p>
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<p>女性に対して嫌がらせや違反行為をする人をたくさん見てきた中島さん。そのときに得た経験からか、活動を始めてからすぐに、すさまじい数の痴漢や盗撮犯が野放しになっていることに気が付いたのだという。</p>
<p><span class="strongInContent">「パトロールでターミナル駅のような大きな駅に行くと、行くたびに必ず１人は痴漢や盗撮犯を見つけられます。彼らは、痴漢のターゲットにできそうな気の弱そうな女性や盗撮のターゲットにできそうな丈の短いスカートをはいている女性を見つけるために駅のフロアをひたすら歩きまわっているんです。明らかに不自然な行動を繰り返しているのでわかりやすいですね」</span></p>
<p>ただ、そこから実際に痴漢や盗撮を行っている現場をとらえることが一番難しいことなのだという。</p>
<p><span class="strongInContent">「最近は、活動が有名になったからか、私に気が付く痴漢や盗撮犯が増えてきました。それでもターゲットを探してひたすら駅の構内を歩き回ったり、同じ電車に数時間乗り続けたりしていますし、DMやメールのタレコミで来る写真などと一致しているので間違いないとは思うんですが、捕まえられないので歯痒い思いをしています」</span></p>
<p>明らかに痴漢や盗撮の準備をしていることに気が付いても、それだけでは声掛けや身柄の拘束をすることはせず、あくまで証拠を確実につかめたときだけに行うのだという。</p>
<p><span class="strongInContent">「私が痴漢や盗撮犯の身柄を拘束するときは、犯罪にならないように厳密なルールを作っています。長時間のうろつきや電車に乗り続ける物色行動の後に痴漢行為を行った場合は、１度目で声をかけて、逃げるようであれば拘束しますが、そうでなければ数回繰り返しが見られなければ声をかけません。この活動を始める前に、法律もきちんと調べていて、違法な行為はしていないつもりです」</span></p>
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<div data-friday-nextpage-lead="ネットで炎上していても活動を続けるワケ"></div>
<p>きちんと法律を調べてから活動を始めたという中島さん。しかし、彼の動画を取り上げたニュース記事には多くの法律家から、動画内の行動を疑問視するコメントが多く寄せられている。</p>
<p>そのことについては、どう思っているのだろうか。その旨を聞いてみると中島さんは次のように答えた。</p>
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<p><span class="strongInContent">「動画を見やすく届けるために行っている編集上、法律に違反しているように見えるときもありますが、実際は厳密に調べた基準を破らないように活動しています。ただ、活動をしていく中で、活動中の行動が違法行為とみなされて逮捕された場合は、しょうがないこととして受け入れるつもりです」</span></p>
<p>逮捕されてもしかたないという覚悟で続けている痴漢と盗撮のパトロール。今後の活動について聞くと、３つの目標があるという。</p>
<p><span class="strongInContent">「１つ目は鉄道会社に痴漢と盗撮への対策をもっと強めてもらうことです。現在の対策では足りていません。男性専用車両を作り、女性専用車両を増やすだけで痴漢は激減すると思います。</span></p>
<p><span class="strongInContent">２つ目は法改正です。痴漢しても罰金刑だけなので、抑止できているとは言えないと思います。せめて金額をあげたり、複数回痴漢で逮捕された場合は金額を上げるくらいはしたほうがいいと思います。</span></p>
<p><span class="strongInContent">３つ目は見て見ぬふりをする人を減らすことです。これについては、自分が活動する中で、どんどん協力してくれる人が増えてきているのでこの調子で頑張っていきたいと思っています」</span></p>
<p>痴漢をこの世からなくすというとてつもなく大きな目標に向けて活動を続けている中島さん。彼の行動によって痴漢や盗撮犯がいなくなる日がいつか来るのかもしれない。</p>
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<figure id="attachment_334234" aria-describedby="caption-attachment-334234" style="width: 892px" class="wp-caption aligncenter"><a href="#" data-ident_hash="6672aa38"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/09/c754e8a6cf07fb10e23133c7416e514b.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-334234" class="wp-caption-text">痴漢されている女性には、裏面に助けるための文言が書かれた名刺を渡すという</figcaption></figure>
<figure id="attachment_334236" aria-describedby="caption-attachment-334236" style="width: 1280px" class="wp-caption aligncenter"><a href="#" data-ident_hash="252b7c65"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/09/d9bb956005fb514b771a164fbe0fd17f.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-334236" class="wp-caption-text">本誌の記者の質問に理路整然と答える中島さん。痴漢と盗撮をこの世からなくすという目標に向かって前進中！</figcaption></figure>


鬼怒川 毅

私人逮捕の是非を巡って世の中を騒がせている「世直し系／パトロール系YouTuber」。炎上上等で活動を続けるのはなぜか。その本心を、渦中の本人に直撃した！

「拘置所で思いつきました」話題の”パトロール系YouTuber”を直撃！活動を始めた意外な理由

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