<figure id="attachment_334558" aria-describedby="caption-attachment-334558" style="width: 854px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="73cd8a9a"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/dd5289bc618700808c72e704599d96a3.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-334558" class="wp-caption-text">例年キャンプ中から打撃力向上に努めている小林だが……（PHOTO：共同通信社）</figcaption></figure>
「ふがいない戦いの中でこういう結果になったということですよ。ファンの方には大変申し訳ないという一心です」
２年連続Ｂクラスが確定し９月30日の中日戦でも逆転負けを喫した巨人の原辰徳監督は、こう悔しさをにじませた。前日には山口寿一オーナーが、報道陣から３年契約の２年目を終えた原監督の去就について聞かれ「真剣に考えなきゃいけない」と発言。来季も指揮をとるか、微妙な雰囲気となっている。
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「山口オーナーの発言は、来季へ向けた原監督への叱咤だと思いますよ。全権を委任された監督なワケですから。ただファンの反発が大きければ、途中解任も可能性がないとはいえない。世間の反応をみるためのアドバルーン的な発言とも考えられるんです」（球団関係者）
<h2>印象を悪くした二度の交通事故</h2>
原監督の去就が選手生命に大きな影響を及ぼしそうな選手がいる。かつての正捕手・小林誠司（34）だ。
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「小林は打撃の課題を克服できず、出場機会が激減しています。ゴールデングラブ賞を受賞した’17年は138試合に出場しましたが、今季はわずか21試合（成績は10月２日現在）。打率は８打数１安打の.125で本塁打と打点はともに０です。小林から正捕手の座を奪った大城卓三が２割台後半の打率で、２ケタ本塁打を記録しているのとは対照的でしょう。
コーチとしても扱いづらい選手かもしれません。主義主張がハッキリしているため、首脳陣の指示をきかず反発することがあるそうですから。トラブルが多いのも事実。’19年１月と’20年８月には、二度自動車事故を起こしています。一度目は、大阪府内で停止していた車に衝突。二度目は東京・世田谷区で左折しようとした際、自転車と接触しました」（同前）
小林は今オフに巨人との４年契約が終わる見通し。他球団への移籍という選択肢もあるだろうが、そう簡単にはいかないというのが大方の見立てだ。
「推定１億円という高額年俸がネックになります。ここ数年あまり試合に出ていない選手に、そこまでの大金を払って獲得に乗り出す球団があるとは考えづらい。一方で小林のリードやキャッチングには定評があります。移籍先で再起されるのを恐れ、巨人もたやすくは手放さないでしょう」（スポーツ紙担当記者）
<div data-friday-nextpage-lead="小林が評価される意外な理由"></div>
厳しい現実に直面する小林。本人も窮状は理解しているようで、最近はベンチでの言動に変化がみられるという。
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「２番手捕手の岸田行倫や打たれた投手へ、積極的に声をかけているんです。彼なりの相手チームの分析や、ミスした後のメンタル面のアドバイスをしているのでしょう。そうした『バッテリーコーチ』的な態度が、チーム内で高く評価されています。
また若手の山瀬慎之助が成長していますが、一軍に定着するほどにはいたっていない。小林には、３番手捕手として役割が期待されているんです。現代の野球では捕手３人制が一般的ですから。小林の経験と守備力の高さは、まだまだ必要とされているんですよ。グッズの売り上げが、坂本勇人に次ぐ２番目の人気の高さなのも球団への貢献大でしょう」（同前）
出場機会が減っても、小林は巨人で意外に重宝されているようだ。しかし小林の将来は、冒頭で紹介したように原監督の去就によって大きく左右されるかもしれないという。
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「原監督が『打てる捕手』を好み、大城を起用しているのは確かです。だからといって、捕手の守備力やリードをないがしろにしているワケではありません。試合に出なくても小林のベンチでの存在感や能力をよく理解しているのが原監督なんです。若手を育てるには小林の力が必要だと。
もし原監督が解任となれば、小林の処遇はどうなるかわからない……。最悪の場合は『戦力としては必要ない』と判断されるかもしれません」（同前）
２年連続Ｂクラスで低迷期に入ったといわれる巨人。小林は「苦しい時にこそ必要な存在」とされるのか「世代交代の対象選手」ととられるのかーー。本人にとっては緊張感をもってのぞむオフになりそうだ。

共同通信社

巨人の元正捕手・小林誠司が窮地に立たされている。打撃の課題を克服できず出場機会が激減。それでも巨人が小林を重宝する意外な理由と原監督の去就が選手生命に大きな影響を与える背景とはーー。

原監督の去就がカギ…打率１割台で出場激減！正捕手陥落の小林誠司「それでも巨人が重宝」の意外な理由

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