<figure id="attachment_334745" aria-describedby="caption-attachment-334745" style="width: 427px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="771e77c7"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/ba6acff24986c2fe5db117b0c903fd71.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-334745" class="wp-caption-text">「既婚者マッチングアプリ」は、&#8221;出会える&#8221;のか？</figcaption></figure>
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<h2>既婚者専用アプリとは</h2>
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<p>「既婚者専用」を謳ったマッチングアプリが、ここ３年くらいで複数登場しており、なかなか盛況らしい。利用料金は、男性は有料で月額６千円～１万円程度、女性はもちろん無料。一般的なマッチングアプリが４千円程度であることを考えるとやや高い。価格帯としては中年男性に人気のあるパパ活アプリの方が近いようだ。アプリではさかんに「婚外恋愛」という言葉が出てくる。既婚者がマッチングアプリを使う、となると「不倫ではないか？」と思うのだが、何か違うのだろうか。実際に体験してみた。</p>
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<h2>マッチング・メッセージとも一筋縄ではいかない</h2>
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<p>利用してみた感覚では男女比は８：２程度だろうか。一般的なマッチングアプリ同様「女性優位」である。既婚者専用アプリということもありプロフィール写真を載せている人は半数以下だ。載せていてもボカしているかかなり引きの写真が大半である。まあ身バレを考えると致し方ない。男女比の違いから通常のマッチングアプリ同様に、最初はとにかくマッチングするのに一苦労だった。</p>
<p>メッセージのやり取りも中々大変だ。プロフィールはお互いボカした写真くらいしか載せていないので、早い段階で写真の交換を要求される。写真を送っても並の容姿では即ブロックされてしまう。10回見せて８回は「無し」と判断されてしまった。既婚者がわざわざリスクを冒してまで交際するわけなので、気持ちはわからなくはない。ただし、女性側の容姿はそれなり、年相応であることが大半なのだが…。</p>
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<p>また、「すぐ会う」ことを避ける女性が多い。プロフィールに「毎日LINEでたわいもないことをやり取りできる人が良い」と書いている人が多いのだが、要はセフレのように会うときだけ連絡する、という相手は嫌なようだ。それを確かめるために会うまでのメッセージ期間をそれなりに長く設けている模様。だが、こういう人に限って、こちらが質問すれば答えてくれるが自らが質問することはない完全受け身タイプで、プロフィールの内容も乏しかったりするので、会話の糸口が見つからない。メッセージを続けるのはかなり骨が折れる作業だった。アプリ慣れしていない人が多いのだろうか。</p>
<div data-friday-nextpage-lead="勘違いしているアラフィフ女性たち"></div>
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<h2>異彩を放つアラフィフ女性たち</h2>
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<p>もしかしたら「年齢が高いアラフィフ世代の女性は引き合いが弱いので会いやすいのではないか」と思った方がいるかもしれない。だが、むしろ超難関だと言っておこう。</p>
<p>この世代の女性は1990年代に青春時代を過ごしている。結婚も早く、専業主婦も多い。子供も巣立った今は旦那と会話はもちろん夜の営みもない人が多くストレスが溜まっている。だが、男性が女性を「養う」という価値観を持つ世代である。それゆえ他の世代に比べて要望が高い傾向がある。</p>
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<p>アプリ内には会員向けの掲示板があって、相手探しや意見交換ができるようになっているのだが、そこではアラフィフ女性の<span class="strongInContent">「デート代は出してもらって当然」「お金がないなら婚外恋愛するな、エステやヘアメイクなど女性は何かとお金がかかる」「ディナーは２万円くらいするコースがいい。個室でないと無理」</span>などと、イキっているパパ活女子もビックリな発言が散見される。他の世代の女性からも「自分はあのようにはなりたくない」と苦言を呈される始末だ。競争率はともかく、難しい女性が多いのだ。</p>
<p>とはいえ粘り強く検索でスクリーニングをかけているとそれなりにマッチングできるようになる。メッセージでは苦労したものの、３名の女性と会うことができた。</p>
<div data-friday-nextpage-lead="写真では「石田ゆり子」風だったのに…"></div>
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<h2>女性①質問に答えるだけの44歳</h2>
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<p>比較的会うまでが早くマッチして３日後には顔合わせすることになった。とにかくマッチングするのも一苦労でメッセージも続かない人が多い中、話が早い人はありがたい。</p>
<p>待ち合わせ場所に現れたのはパステルカラーのシャツを着た黒縁メガネの女性。年相応で、もたいまさこを若くした感じ、といえば伝わるだろうか。</p>
<p><span class="strongInContent">「お子さんはおいくつなんですか」</span></p>
<p><span class="strongInContent">「中学１年生です」</span></p>
<p><span class="strongInContent">「じゃあだいぶ手も離れて外出もしやすいですね」</span></p>
<p><span class="strongInContent">「そうですね」</span></p>
<p>質問すれば答えてくれるが、彼女からの質問はない。僕には興味がないのか。もちろん容姿の好みなどもあるので致し方ない。だが、20歳そこそこのパパ活女子ならいざ知らず、お互い良い大人だ。会った時間を少しでも有意義にしよう、と思うのが普通ではないだろうか…。</p>
<p>どんなデートがしたいか聞くと<span class="strongInContent">「一緒に映画を見たり…」</span>と言っていた。でも会話がこんな感じならお互い自宅でネットフリックスで見た方が楽しめるかもしれない。それでも何とか１時間ほど話して、解散後にアプリを見たらブロックされていた。</p>
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<h2>女性②出会い系アプリ経験者＆写真詐欺47歳</h2>
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<p>写真はボカしているもののショートカットで石田ゆり子風のいで立ち、かつやや細身の感じだったので、期待して待ち合わせに向かった。</p>
<p>交通事情で30分程遅刻と嫌な予感がしていたところ<span class="strongInContent">「すみません、お店の前に着きました」</span>と連絡が来た。向かうとそこにいたのは石田ゆり子ではなくあき竹城風のガタイのいい中年女性だった。写真はやや細身なのにプロフでは「グラマー」というのが引っかかっていたのだがいわゆる「写真詐欺」だった。</p>
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<p>散々待たされてこれかよ、と思いつつお腹も空いていたのでランチをしながら会話を。見た目はさることながらコミュニケーション力はあり、話はそれなりに盛り上がった。聞くと、以前は出会い系アプリで年下男性を狙って遊んでいたようで過去には何人も〝彼氏〟がいたらしい。出会い系アプリを使っていたと聞いて写真詐欺も納得できた。</p>
<p>解散後にメッセージでお礼が来たので「今度はゆっくり会えるといいですね」と返信したら「ゆっくり」を意味深に捉えたのか既読のまま返事はなかった。社交辞令で送っただけなのだが、どこか腑に落ちない。</p>
<div data-friday-nextpage-lead="「３度目の正直」…？！"></div>
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<h2>女性③日にちにこだわりがあった40歳</h2>
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<p>いい加減疲れてきたなと思っていた頃、登録したばかりとみられる40歳の女性とマッチした。よく行くエリアが同じだったことから行ったことのあるお店などを紹介しあい「今度行きましょうね」なんて話していると<span class="strongInContent">「〇日と▲日なら空いてますけどどうですか」</span>と向こうから誘ってきた。女性から日付まで指定してくるのは珍しいと思い、何とか予定を調整して約束。</p>
<p>待ち合わせ場所に現れたのは少し背が高めの小奇麗な女性だった。４人家族で夫婦共働き、彼女はメーカーの企画部門で働いており仕事も子育ても両立している女性だった。旦那が仕事で忙しく、あまり話も聞いてもらえないようで、それが不満でアプリへ登録したらしい。普段は仕事もあり頻繁な外出は難しいが、希望した日は旦那もおらず子供は実家に行っていて、それで日付を指定してきたようだ。</p>
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<p>お互い趣味などの共通点も多く盛り上がった。その日は解散し、数日後に再会。２回目ということもあり、お洒落な街の恵比寿で飲んだのだが、彼女がお酒好きだったこともあってかなり盛り上がった。１軒目を出ると彼女はまだ帰りたくないようで、とりあえず恵比寿の街を散歩した。こうなってくると「そういうことかな」と察し、ホテルへ誘うとOKだったのでベッドイン！　ここにたどり着くまで紆余曲折あったがゴールを決めることができた。彼女とは月に１～２回、今でも会っている。初回でホテルまで行くことはまれかもしれないが、２回目のデートに誘える場合は概ね「深い関係」に進むケースが多いようだ。</p>
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<p>夫婦関係が上手くいってなくても、女性が夫以外の男性と〝息抜き〟する場は増えてきている。男性にとっても「パパ活」より恋愛要素が強く懐にも優しい。そんな「婚外恋愛」に興味を持つ人が今後は増えていくかもしれない。ただし相手は既婚者、くれぐれも羽目を外し過ぎないように注意したい。</p>
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「既婚者専用マッチングアプリ」なるものが流行っていると聞いて本誌記者が実際に体験。すると、そこは20代～30代が中心の一般のマッチングアプリの常識が通用しない“異世界”だった……。

「なぜか高飛車」「会話が続かない」普通のアプリとは”異境”の既婚者専用マッチングアプリ体験記

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