ユーチューバーに転身した山根明「街ブラ、食レポにも挑戦するで」
動画をアップしたら、再生回数はあっという間に5万回超え
男・山根こと日本ボクシング連盟前会長の山根明氏(79)が、まさかの転身を遂げた。2月8日に突如、YouTuberとしてデビューしたのだ。
現ボクシング連盟への反論を熱く語った初回の投稿は、瞬く間に再生回数5万回超え。2月18日には2発目の動画を投稿し、今度は趣向を変えて、大ファンである映画『ゴッドファーザー』シリーズの魅力を語った。
本誌は今回、話題沸騰中のYouTuber・山根(無冠の帝王チャンネル)の動画撮影現場に密着した。なぜ、YouTuberなのか。今後はどんな動画を投稿するつもりか。真意を聞いた――。
2月19日、山根氏が撮影のために訪れたのは、大阪市内にあるナイトラウンジ『オアシス』。山根氏の妻・智巳さんが経営する店だ。
撮影の準備を終えた山根氏は、おもむろにイスの上にメガネを設置。すると4人のホステスが現れ、「きゃん」「きゃん」と言いながらメガネの上に座っていく。これはもしや、武井咲と小泉孝太郎の名演で話題を集めた『ハズキルーペ』のCMのパロディではないか……。
約2時間の撮影を終えた山根氏が、不敵に笑う。
「フフフ……今回のは面白い動画になったで。2月22日に公開するから楽しみにしとかんかい」
――そもそも、なぜYouTuberになったのか。
「連盟を辞めた後、テレビにひっぱりダコになった。でも、ワシが主張したい部分を勝手にカットされるのが不満やったんや。面白おかしく、好き勝手に編集されてしまうからな。その点、YouTubeならワシの思い通りにできる。以前から、知り合いには『YouTuberになったら必ず成功する』と言われとったけど、思いのほか反響があってビックリやった」
――動画はどのくらいのペースで公開していくつもりなのか。
「週に1~2回くらいを考えてる。いまのところの動画編集能力からすると、それが限界や。YouTuberとして軌道に乗ったら、もっと投稿ペースを上げるかもしれん」
――最初は真面目な動画で、2度目はやや砕けた内容だった。今後はどんな動画を投稿するつもりか。
「これからは、バラエティっぽいものをやっていくつもりやな。街をぶらついたり、食レポにも挑戦したい。具体的な名前はまだ言えんのやけど、有名YouTuberからコラボの誘いも来とる。いずれ発表できると思うわ」
――昨年の騒動で、「山根ファン」が増えたとか。
「ファンがいきつけの喫茶店にまで来るようになった。この前も2人組の女性が来たんやけど、ちょうど東京出張で不在。残念なことに会えへんかったんや。エライ遠いところから来てくれたみたいで有り難い話やわ。『オアシス』にもファンという男性が毎日のように来て一緒に写メを撮っていく。いまでは、『店のナンバーワンね』と皆から言われとる(笑)」
傘寿を目前にネット界へと打って出た山根氏。このバイタリティこそ、長きにわたってボクシング界に君臨できた理由なのかもしれない。



撮影:加藤慶