「NGリスト」発覚で混迷を極めるジャニーズ事務所 2社の社長に就任した東山紀之に「問われる責任」 | FRIDAYデジタル

「NGリスト」発覚で混迷を極めるジャニーズ事務所 2社の社長に就任した東山紀之に「問われる責任」

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旧ジャニーズ事務所と新会社、2社の社長に就任した東山紀之だが……
旧ジャニーズ事務所と新会社、2社の社長に就任した東山紀之だが……

10月2日のジャニーズ事務所の2回目の記者会見で、会見の運営を委託されたコンサルティング会社が、一部の記者の指名をしないようにする「NGリスト」を会場に持ち込んでいたことが発覚して大きな波紋を広げている。ジャニーズ事務所は

「一切関与していない」

としており、コンサル会社が勝手に忖度したのかもしれないが、前々日の打ち合わせのときに、同社が持ってきた媒体リストにNGと書いてあったので、井ノ原氏が

「絶対当てないとだめですよ」

と言ったところ、同社が

「では前半ではなく後半で当てるようにします」

と言ったという。だが、4日深夜のこの説明は、5日に更新されたジャニーズ事務所の公式サイトでは

「では当てるようにします。と答えました」

と変更されていた。こんなところにも混乱ぶりがうかがわれる。

いずれにしても、結局はNGリストに載っていたらしいジャーナリストは何回手を挙げても指名されなかったのだから、ここでも見過ごす形になったジャニーズ側にも責任があるはず。前々日の打ち合わせで、NGなしを徹底できなかったジャニーズ事務所、そしてトップの東山社長にも責任の一端はあるのではなかろうか。

そうしたなか、東山氏が新会社の社長にふさわしいのかという指摘も出ている。

ジャニーズ事務所の「長男」といわれて、故ジャニー喜多川氏や故メリー喜多川氏が築いた「ジャニーズ帝国」を支えてきたということ。そして性被害を

「見て見ぬふりといわれたら、それまでだなと思う」

と認めていること。パワハラ・セクハラ疑惑まで取りざたされ、前回の記者会見では、セクハラ疑惑に

「したかもしれないし、しなかったかもしれない」

などと肯定も否定もしなかった。

疑惑を追及された国会議員の答弁のような答えだったが、今回の記者会見では一転して

「セクハラはしていません」

と言い切るなど疑問を残した人物が、補償を行う『SMILE-UP.』(旧ジャニーズ事務所)はまだしも、新会社の代表取締役を兼ねることに疑問の声が上がっているのだ。

ジャニーズ事務所とは「全く関係ない」新会社を設立するにもかかわらず、そのトップが同じ東山氏というのは「解体的出直し」とは言えないのではないか。

2日の質問ではその質問は全く出なかったという。前回の9月7日の会見で、そのことを質問した記者が、今回当てられなかった「NGリスト」の1人ではないかといわれる。

東京・港区にあるジャニーズ事務所のビルでは5日、シンボルだった「Johnny&Associates」の看板を外す作業を始めたが、最近の一連の動向にはそうしたパフォーマンスだけが先行しているようにも見えてしまう。

ジャニー喜多川氏の性加害問題から信頼回復を狙った2度目の会見だったが、「NGリスト」の存在が露見するなど、むしろ著しく低下してしまった。ここまで混迷を極めてしまっては、東山氏は新会社の社長を辞任でもしないと、事態が収まらない可能性も出てきたのではないだろうか――。

  • 阪本 良(ライター、元『東京スポーツ新聞社』文化社会部部長)

    Webマガジン『PlusαToday』を始め、芸能、映画、ハリウッド情報などの記事を執筆。日本映画ペンクラブ会員

  • PHOTO中村 和彦

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