球団のスターに嫌われたくないと首脳陣も忖度?…ヤクルト・村上宗隆「三冠王から急失速」納得のワケ | FRIDAYデジタル

球団のスターに嫌われたくないと首脳陣も忖度?…ヤクルト・村上宗隆「三冠王から急失速」納得のワケ

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今季最下位の中日とゲーム差なし、勝率わずか1厘差の5位に終わったヤクルト。チーム低迷の大きな要因は、防御率12球団最下位の投手陣と、主砲・村上宗隆(23)のシーズン中盤までの大スランプだろう。

今年3月、日本人最多のシーズン56本塁打&令和初の三冠王という輝かしい実績を引っ提げて、村上はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した。

実力は申し分ない。それだけにもったいない気もするのだが……
実力は申し分ない。それだけにもったいない気もするのだが……

「結果はご存じの通り、不発に終わりました。1月の自主トレのころからどうも調子が上がっていなかった。例年よりも約1ヵ月も早く仕上げる必要があるため、急ピッチでの調整を余儀なくされた影響はあったと思いますが、栗山英樹監督(62・当時)は早々に侍ジャパンの4番から外しました。準決勝、決勝で殊勲打を放った勝負強さはさすがの一言でしたが、本調子ではなかったのは明らかです」(スポーツ紙野球デスク)

WBC終了後も村上の調子は上がらず、4月の月間打率は1割5分2厘、1本塁打、10打点。38三振を喫するなど散々なスタートだった。

「7月になってようやく月間打率が3割1分台を超えてきましたが月間本塁打が2ケタに乗った月はなし。本塁打(31本)と打点(84)はいずれもチームトップですが、打率は2割5分6厘と平凡な数字に終わった。

昨オフ、村上は米大リーグ挑戦を見据えて3年契約を結び、契約満了後のポスティングシステムでの移籍を球団が容認することになりましたが、今のままではメジャースカウトの食指が動くことはないでしょう。好不調の波があまりに激しすぎる」(同)

高いパフォーマンスを発揮し続けるために村上は調整法やコンディショニング面の見直しが求められるが、20代前半で”三冠王”という圧倒的な成績を残してしまった弊害が出てきていると球団OBが言う。

「高津臣吾監督(54)以下、誰も村上に苦言を呈すことができなくなっているそうです。だからこそ、超低空飛行を続けていてもスタメンから外されることはなかったし、ファームでの再調整を命じることもなかった。『球団の大スターのムネに嫌われたら居場所がない』と首脳陣ですら、下を向いてしまっているというのです。阪神の岡田彰布監督(65)が不振の佐藤輝明(24)を、3連戦の最中にファームに落として再生させたのとは違いますね」(球団OB)

ヤクルトは10月10日から神宮外苑で秋季練習をスタートさせ、11月には愛媛県松山市で秋季キャンプを張るのだが……。

「秋季練習でも村上は自己調整が認められているようです。他球団なら朝から晩まで練習するところ、ヤクルトは施設の都合上、メインの練習会場は室内練習場のみ。後はサブグラウンドでキャッチボールや簡単なノックを受ける程度で、半日もあれば全メニューが終わるといいます。

本来なら、そこから個人練習に移ります。打撃フォームのチェックや打ち込み、村上はリーグワーストの22失策を記録しましたから、特守に時間を費やさなければいけないのですが……。同年代の選手に比べて、練習時間が短いように感じます」(同)

ヤクルトは高津監督を支えるヘッドコーチに嶋基宏バッテリーコーチ(38)を昇格させ、打撃部門は大松尚逸氏(41)を筆頭に杉村繁氏(66)、福川将和氏(46)の3コーチ態勢で再出発するが、〝村神様〟を再生することはできるだろうか。

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