<figure id="attachment_290135" aria-describedby="caption-attachment-290135" style="width: 1220px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="ab26a8ff"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/01/jpp044024931.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-290135" class="wp-caption-text">飲酒運転で４人を死傷し逮捕された猪木被告（画像：時事通信社）</figcaption></figure>
<p><span class="strongInContent">「現場に駆けつけると、たくさんの血を流している主人がいました。主人が亡くなった生活は地獄のようです……」</span></p>
<p>被害者の妻は法廷で怒気を含んで話していた。しかし遺族の痛切な思いは被告に届かなかったようだ――。</p>
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<p>飲酒運転で歩行中の４人を死傷させ、危険運転致死傷の罪に問われている猪木康之被告（49）が10月３日付で控訴した。９月29日に大阪地裁堺支部が下した、懲役10年の有罪判決を不服としての控訴だ。</p>
<p><span class="strongInContent">「検察側は『酌量の余地は一切ない。交通法規への意識に欠け、再犯のおそれが極めて高いと』と手厳しく指摘しています。裁判所も『飲酒運転に常習性がみられ、危険性をかえりみない態度が明らか』と有罪判決を言い渡しました。</span></p>
<p><span class="strongInContent">一方の猪木被告側は『当時そこまで酔っていなかったと思う』『飲酒の影響だけで事件を起こしたかはわからない』と起訴事実を一部否認。危険運転致死傷罪は成立せず、より軽い過失運転致死傷罪が適当だと訴えていたんです」（全国紙司法担当記者）</span></p>
<p>『ＦＲＩＤＡＹデジタル』は今年１月18日の配信の記事で、猪木被告が４時間以上酒を飲んで起こした飲酒運転事故について詳しく報じている。再録して、猪木被告の言い分や事故前後の驚くべき言動を振り返りたい（内容は一部修正しています）――。</p>
<h2>「人をはねた認識はなかった」</h2>
<p><span class="strongInContent">「事故を起こし走り去ったのは確かですが、電柱か何かにぶつかったと思いました。人をはねた認識はなかった。ひき逃げだとは思っていません」</span></p>
<p>警察に対しこう話していた男の供述が、白々しく感じる事実が明らかになった。１月16日、各メディアの報道で男は事故直前に居酒屋２軒で飲酒していたことが判明。泥酔状態だった可能性が高いのだ――。</p>
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<p>大阪府堺市の市道で事故が起きたのは、’22年12月27日深夜11時半過ぎのことだった。逮捕されたのが猪木被告。夜間パトロールを行っていた、いずれも40代の男性４人を運転する車ではね、２人が死亡、２人に軽傷を負わせたとされる。猪木被告は、適切な処置をすることなく走り去ったという。</p>
<p><span class="strongInContent">「パトロールに参加していたのは、地元の町内会の男性８人です。現場の市道は片側１車線で幅約６ｍ。８人は２列になり、近隣住民に火の用心などを訴えていました。猪木被告の車は後方から猛スピードでパトロール隊に接近し、男性４人を次々にはねたとみられます。猪木被告は居眠りをしていたようです。</span></p>
<p><span class="strongInContent">亡くなったのは最後尾を歩いていた２人です。司法解剖の結果２人とも頭の骨が折れていました。はねられた衝撃で頭部から地面に強く打ちつけられたのでしょう。現場にはブレーキ痕がなく、減速せずに４人をはねたと考えられます」（全国紙社会部記者）</span></p>
<div data-friday-nextpage-lead="事故翌朝には作業着で仕事場へ――"></div>
<figure id="attachment_290122" aria-describedby="caption-attachment-290122" style="width: 1024px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="f5110cfa"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/01/2022122805063.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-290122" class="wp-caption-text">事故現場となった堺市の市道（画像：共同通信社）</figcaption></figure>
<p>事故翌日、警察は複数の防犯カメラに映っていた逃走車と酷似したスポーツタイプの多目的車（ＳＵＶ）を現場から700ｍほど離れた住宅の駐車場で発見。所有者は猪木被告だった。</p>
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<p><span class="strongInContent">「猪木被告は『電柱にぶつかったと思った』と、容疑を一部否認していました。しかし事故現場付近に電柱はありません。逮捕時は、被害者への謝罪の言葉もなかったそうです。</span></p>
<p><span class="strongInContent">事故翌朝には、作業着を着て仕事へ向かう猪木被告の姿も目撃されています。</span><span class="strongInContent">猪木被告は事故直前に酒を飲んでいたことは認めていますが、逮捕は事故から丸一日近くたった12月28日深夜だったため呼気検査ではアルコールが検出されていません」（同前）</span></p>
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<p>警察によると、事故当日の夜８時ごろ猪木被告が１人で行きつけの居酒屋に入ったことがわかっている。生ビールやハイボールを計５杯以上飲み、夜10時過ぎに店を出たとか。猪木被告は千鳥足で別の店に入り酒を飲み、事故を起こしたようだ。</p>
<p><span class="strongInContent">「１軒目の居酒屋の店主の証言から、猪木被告の重大な嘘も明らかになっています。店主が被告に『車で来ていないか』と聞くと『違う』と否定。さらに翌朝、猪木被告から『（帰りに車で）電柱に当たってしまった』と電話が入ったそうです。店主が『人ではないのか』とたずねると、『電柱だ』と説明していたといいます」（同前）</span></p>
<p>控訴審は果たしてどんな判断を下すのだろうか。</p>
<figure id="attachment_290124" aria-describedby="caption-attachment-290124" style="width: 5502px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="d7aa6d87"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/01/aflo_66797749.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-290124" class="wp-caption-text">容疑者は事故直前に居酒屋を２軒ハシゴしたことがわかっている（写真はイメージです。PHOTO：アフロ）</figcaption></figure>


朝日新聞／時事通信社　共同通信社　アフロ

昨年末に大阪府堺市で起きた４人ひき逃げ死傷事故。逮捕された男ha直前に居酒屋を２軒ハシゴしていた。男は「電柱にぶつかったと思った」と犯行を一部否認。居酒屋店主への重大な嘘と求刑された罪とはーー。

「たくさんの血を流している主人が」…４時間以上飲酒で４人死傷「泥酔運転の被告が控訴」驚きの言い分

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