【プレイバック’93】 松たか子『ロンバケ』ブレイクの3年前 デビュー当時の〝お宝ショット〟 | FRIDAYデジタル

【プレイバック’93】 松たか子『ロンバケ』ブレイクの3年前 デビュー当時の〝お宝ショット〟

  • Facebook シェアボタン
  • X(旧Twitter) シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン

10年前、20年前、30年前に『FRIDAY』は何を報じていたのか。当時話題になったトピックをいまふたたび振り返る【プレイバック・フライデー】。今回は30年前の’93年10月1日号掲載の「似てるかナ?『初めまして 幸四郎の娘です』」をお届けする。

現在でもデビュー当時から変わらぬ清楚さ、強さで活躍を続けている女優・松たか子(46)の初舞台を報じた記事だ。

透き通るような白い肌、端正な顔立ち、涼しげな目元──。 いかにもお嬢さまの雰囲気が漂う彼女は、歌舞伎俳優・松本幸四郎(現・二代目松本白鷗、当時51)の二女、松たか子(当時16)である。 5月、東京・歌舞伎座で上演される『人情噺文七元結』で初舞台を踏む彼女は「 7歳の時から日本舞踊の舞台に立っていましたが、やはりプレッシャーはあります。でも、小さい頃から歌舞伎雑誌で見ていたので、白塗りは抵抗ありません。真っ白に塗って紅をさすと気が引き締まるんです」と目を輝かせる。

休日は、好物のビーフストロガノフを作ったり、近所の公園を散歩するのが趣味というが、来年のNHK大河ドラマの出演も決まっており、ますます忙しい毎日になりそうだ。

「夢は舞台でプロになること」と決意を語る愛娘に、父親は「嬉しいけど少し寂しい」と、複雑な表情なのである。

記事でも触れているが、この翌年に松は大河ドラマ『花の乱』でテレビドラマに初出演する。その後も舞台やドラマなどで着実にキャリアを重ねていくが、’96年に大きな転機が訪れる。『ロングバケーション』(フジテレビ系)で、木村拓哉が片思いする後輩役を演じてブレイクを果たすのだ。芸大に通う将来有望なピアニストで清楚なお嬢様であるがゆえに、天然キャラでキムタクを振り回すという役柄だった。この年の年末には、NHK紅白の紅組司会に史上最年少で抜擢もされている。

翌’97年には3月に歌手デビューすると、デビュー曲『明日、春が来たら』は40万枚を超える大ヒットに。6月に渋谷・タワーレコードで行われたラジオの公開生放送に彼女が出演したときは、1000人以上のファンが詰めかける騒ぎとなった。そしてこの年の秋に放送された『ラブジェネレーション』(フジテレビ系)ではキムタクの相手役として堂々の出演。ドラマは視聴率30%越えの人気で、松は名実ともに人気女優となった。

その後、30年を過ぎてもまったく衰えない輝きで活躍をし続ける松。近年では5年ぶりに主演したドラマ『カルテット』(‘17年・TBS系)や同じ坂元裕二脚本の『大豆田とわ子と三人の元夫』(’21年・フジテレビ系)などが話題になった。また、その活動の幅は広く’14年のディスニー映画『アナと雪の女王』では日本語版の吹き替えと歌唱もつとめた。’20年の米アカデミー賞の授賞式では歌曲賞にノミネートされた『アナと雪の女王2』の主題歌『イントゥ・ジ・アンノウン』を世界各国のエルサ役の声優とともに披露している。

30年という時を経ても、なお活躍し続ける松たか子の〝原点〟の1枚だ。

渋谷・タワーレコードで行われた公開生放送にファンが押し寄せた(’97年7月11日号)
渋谷・タワーレコードで行われた公開生放送にファンが押し寄せた(’97年7月11日号)
  • PHOTO渡辺充俊、林秀俊

Photo Gallery2

FRIDAYの最新情報をGET!

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事