<figure id="attachment_337612" aria-describedby="caption-attachment-337612" style="width: 885px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="f614e143"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/8118bc4c9f566c4309be12c5671166d5.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-337612" class="wp-caption-text">高校時代のシーンでの制服姿もまったく違和感がなかった</figcaption></figure>
<p>10月８日、ドラマ『何曜日に生まれたの』（テレビ朝日系）が最終回を迎えた。７月期ではワーストの「視聴率大爆死」ドラマとしてネットニュースでたびたび取り上げられてきた同作品だが、レビューサイトには賞賛とともに&#8221;ロス&#8221;を惜しむ声が相次いだ。</p>
<p><span class="strongInContent">《こんなピュアで愛あるハッピーエンドが待っていようとは》</span></p>
<p><span class="strongInContent">《本当の本当に終わってしまうんだと何度も観た最終話をしみじみと観た》</span></p>
<p><span class="strongInContent">《秋ドラマは今のところ面白いのがなくて、『何うま』が恋しくなって何度か繰り返し観ています》</span></p>
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<p>このドラマが放送されたテレビ朝日の日曜夜10時は４月から新設された新しいドラマ枠。前クールは『日曜の夜ぐらいは…』が放送され、作品の評判は高かったものの視聴率は伸び悩んだ。『何うま』はそれよりもさらに苦戦した印象だ。</p>
<p><span class="strongInContent">「同作品は、『高校教師』（TBS系）や『家なき子』（日本テレビ系）など、かつて数々のヒット作を生んだ野島伸司氏のオリジナル脚本というのがウリでした。しかし、過去にはいじめやレイプ、自殺など、社会の暗部を描き、衝撃的なストーリー展開で知られる野島作品の&#8221;後味の悪さ&#8221;は、視聴者の好き嫌いが分かれる。さらに、午後10時からという放送時間が『VIVANT』（TBS系）が拡大版で放送された場合にはかぶってしまったことなどが&#8221;敗因&#8221;ではないかと見られています」（エンタメ誌ライター）</span></p>
<p>もう１点、もしかすると視聴者が&#8221;脱落&#8221;した原因があるとすれば、同作品のキャッチコピーにも「ラブストーリーか、ミステリーか、人間ドラマか、社会派か」あるとおり、最初の１～２話ぐらいまでは、これは一体どういうジャンルのドラマなのか、まったく先が読めなかったという点があるのかもしれない。</p>
<p>ストーリーは、高校時代にオートバイ事故をきっかけに、以来10年間引きこもりとなっていた黒目すい（飯豊まりえ）に人気ラノベ作家・公文竜炎（溝端淳平）から、彼が書く漫画原作のモデルにならないかとオファーが入るところから始まる。それは公文の原作を、売れない漫画家であるすいの父親・丈治（陣内孝則）が描くための条件だった。すいはひきこもりから脱するために高校時代の同級生に会いに行き、少しずつ交流していくうちに10年前の事件の真相が明らかになっていく──。</p>
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<p><span class="strongInContent">「一見すると、10年前の事故の謎解きか、事故で失われた青春を取り戻すラブストーリーにも思えるのですが、話は単純ではありません。回を追うごとに同級生たちが抱えていた闇や、すいの行動を一部始終、盗聴で&#8221;見守り続ける&#8221;公文の異常性など、これでもかと謎が出てきて先の展開が読めない。同時期に考察が盛り上がった『VIVANT』とはスケールが違い過ぎますが、こちらでも考察は盛り上がりました」（同前）</span></p>
<p>そんな、一部の視聴者を脱落させてしまった先の読めなさも、『何うま』の評価が高い理由の一つなのだろう。</p>
<div data-friday-nextpage-lead="「高評価」の陰に飯豊まりえの存在"></div>
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<p>そして、評価が高かったもう１つの理由として、忘れてはならないのが今作でプライム帯ドラマ初主演となった飯豊まりえの存在だ。ある制作会社関係者は彼女の演技を次のように絶賛する。</p>
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<p><span class="strongInContent">「序盤では頭ボサボサでTシャツにスエット姿、父親以外の人とは何を会話したらいいのかもわからず、10年前の話題に触れると過呼吸を起こす、という引きこもり役。言葉少ななキャラクターなのですが、微妙な表情の変化にあらわれる感情が主人公をすごく魅力的に見せていました。</span></p>
<p><span class="strongInContent">これまでにも、朝ドラ『ちむどんどん』（NHK）では、クセの強い主人公にも優しく接する仕事ができて性格も良いキャリアウーマン、『岸部露伴は動かない』（NHK）では空気を読まない自己主張強めの漫画編集者など、あらゆるキャラを自然に演じる演技力の高さが言われてきましたが、すい役は野島氏が彼女にあて書きしたと言われるだけあって、見事にハマっていました。彼女の代表作になったと言っていいかもしれません」</span></p>
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<p>飯豊はウェブメディア『telling,』のインタビューで<span class="strongInContent">《誰かに言われた言葉に影響されたり、頼まれたら絶対に断れなかったりするところは、すいと似ています。（中略）もしこのお仕事をしていなければ、引きこもりになり得るだろうなと思うんですよね》</span>とも語っている。やはり彼女にとってすいは&#8221;ハマり役&#8221;だったのだろう。</p>
<p><span class="strongInContent">「女優歴も11年で出演作品数も多いわりには認知度が低く、かつては『美人だけどなんか地味』とさえ言われてきた飯豊ですが、ここのところどんどん存在感を増しています。今後、さらにブレイクするでしょう」（同前）</span></p>
<p>数字的には残念な結果だったものの、飯豊は『何うま』で確実にまたステップアップしたと言えるのかもしれない。</p>
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<div data-friday-nextpage-lead="【画像】’22年に本誌が撮った飯豊の熱愛スクープ‼"></div>
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<figure id="attachment_337613" aria-describedby="caption-attachment-337613" style="width: 1937px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="41f6aeab"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/0268e9eb339d8e43eac4abc7cbd0816b.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-337613" class="wp-caption-text">’22年７月初旬の夜６時半頃、自宅のタワマンへ帰宅する高橋一生（42）（右）。右写真とは別の日、送迎車に乗った飯豊が自宅に帰ってきた（左）。同じマンションで別々に部屋を借りつつ、二人は高橋の家で過ごしているという</figcaption></figure>
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<figure id="attachment_337611" aria-describedby="caption-attachment-337611" style="width: 1362px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="f24f54fd"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/e4d5d3542cede664339d5b5902890535.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-337611" class="wp-caption-text">高橋一生とは『岸部露伴は動かない』シリーズで３年間共演、「尊敬している俳優さん」とコメントしていた（’22年７月）</figcaption></figure>
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<figure id="attachment_337615" aria-describedby="caption-attachment-337615" style="width: 1551px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="657cdc96"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/f25a1c388eb692e967a638f756551981.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-337615" class="wp-caption-text">この当時の飯豊は『オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜』（日本テレビ系）の撮影中だった（’22年７月）</figcaption></figure>
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島颯太

視聴率では「大爆死」とされたまま最終回をむかえたドラマ『何曜日に生まれたの』。しかし、ドラマファンや関係者の間では評価が高い。その理由の１つに、主演の飯豊まりえの存在があった──。

視聴率は〝大爆死〟も…『何曜日に生まれたの』が人知れず大盛り上がり「飯豊まりえ高評価」意外なワケ

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