<h3>「以前よりも芝居が楽しいです」<br>
来春配信予定のドラマ『RISINGSUN』 に主演</h3>
<figure id="attachment_337840" aria-describedby="caption-attachment-337840" style="width: 2280px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="7175c0d8"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/da485af6ccea5ef2848e1b1456ca0e32.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-337840" class="wp-caption-text">充実感からか、終始笑顔だった伊藤。「不動産業界の話なんですけど、お堅いビジネス物語ではなく仲間が集まってきて、どこか『ワンピース』っぽい感じに、男心をくすぐられる作品です」</figcaption></figure>
<p>ひばりが丘など、西東京市の各所に俳優の伊藤健太郎（26）が出没している――との一報を受け、取材を進めると、９月下旬のある日は東伏見にいることが判明。秋晴れのもと、早稲田大学グラウンド近くのビルに向かうと、スーツ姿の伊藤本人がロビーで台本を読んでいた。</p>
<p>FRIDAYの直撃に伊藤は「撮影の合間の休憩時間なら」という条件で取材に応じた。</p>
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<p><span class="strongInContent">「ロケ場所や演者さんたちのスケジュールの都合で一気に撮り終えなくちゃいけなくて……２週間くらい休みなしで朝から晩まで撮影しているんです」</span></p>
<p>西東京市内に出没していたのは、撮影中のドラマ『RISING SUN』（来春配信スタート予定）の舞台が西東京市だからなのだという。伊藤が演じるのは、料理人から大手不動産会社社長に上り詰めた「タクトホーム」の小寺一裕社長をモデルとした寺内一馬。実話をもとにしたサクセスストーリーである。</p>
<p><span class="strongInContent">「実在する方を演じる場合、その方の人生を疑似体験できて非常に興味深いのですが、今回はとくに面白かったですね。社長にまでなられる方は、こんなにも波瀾万丈な人生を送っているんだなって」</span></p>
<p>凄絶なパワハラ、愛する人の死、詐欺や裏切りを主人公が乗り越えるためのキーワードが「仲間」だった。</p>
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<p><span class="strongInContent">「社内にも取引先にも仲間がいなくて、もがき苦しむ一馬が『遠くに仲間を持つことも大事なんだよ』とアドバイスされるシーンがあるんです。僕も地元の友達をすごく大事にしているんですけど、そういう自分に近い存在ではなく、あえて遠くに大事な人を探しに行くというのは面白い発想だなと思いました」</span></p>
<p>本作を撮り終えると、12月に公開が控えている映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』のＰＲ活動、また別の撮影が続く。「年内はほぼ無休です」と言いながら、伊藤の表情は明るかった。</p>
<p><span class="strongInContent">「以前よりも芝居が楽しいんです。ありがたいことに10代の頃から色々なお仕事をいただいて、忙しくしていた時期があったのですが、自分と向き合う時間がなくて……どこか『脚本を体現できていないな』という思いがあった。気持ちの面では全力でも、２本、３本と掛け持ちしていると、どうしてもパフォーマンスは落ちる。今の自分のほうが好きですね」</span></p>
<p>衣装を脱いだ瞬間に「切り替えができる」と伊藤は言うが、どうしても気分がリセットできないときは海に行くという。</p>
<p><span class="strongInContent">「サーフィンしたり、浜でボーッと海を眺めたりしていると、不思議と頭がスッキリするんですよ。母には『波の音がお腹の中にいたときの羊水の音に似ているからじゃない？』って言われましたけど、マザコンみたいでなんか嫌だなって（笑）」</span></p>
<div data-friday-nextpage-lead="「26歳の現在地」は、ネガティブじゃない「苦しみ」"></div>
<figure id="attachment_337847" aria-describedby="caption-attachment-337847" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="a90939c0"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/cba422eab07be53ea2a2c09ca05930be.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-337847" class="wp-caption-text">本誌未掲載カット　伊藤健太郎が語る「26歳の現在地」「自分の仕事ぶりでオファーを呼び込みたい」</figcaption></figure>
<p>配信ドラマが隆盛だが、伊藤は地上波ドラマにも重きを置いているという。その背景には「家族」の存在があった。</p>
<p><span class="strongInContent">「配信や映画って、お金を払って観ていただくコンテンツですけど、地上波ドラマはテレビをつければ誰でも楽しめて、しかも視聴者を選ばない。偶然、テレビで出会って『面白いね』って家族みんなで観る。これが一番のエンターテインメントなんじゃないかなって思っています」</span></p>
<p>僕の家がそうでしたから――と続けた後、’80〜’90年代の人気ヤンキー漫画を原作とした『今日から俺は!!』（日本テレビ系で’18年に放送）に話は及んだ。</p>
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<p><span class="strongInContent">「子供たちには″新しい″、原作を読んでいた親世代には″懐かしい″で楽しんでもらうという監督の狙い通り、親子で会話しながら観たよと色々な方に言っていただきました。僕は賀来賢人さん（34）、佐藤二朗さん（54）、ムロツヨシさん（47）たちのアドリブの応酬をどう回収するかで必死でしたけど（笑）。役者として認知してもらうキッカケとなり、学びも沢山あった、僕にとって大きな作品です」</span></p>
<p>そう言うと、伊藤は記者に向き直り、「26歳の現在地」は「苦しみ」と言った。</p>
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<p><span class="strongInContent">「苦しいんですけど、ネガティブな苦しみじゃなくて……10年、20年後の自分にとって必要となる感情だと確信しています。今回の『RISING SUN』もそうですが、これからやっていく自分の仕事ぶりで、出演オファーを呼び込みたい。現場にずっと居続けられる俳優でありたいと思っています」</span></p>
<p>苦しみの先に、伊藤は自らのサクセスストーリーを見据えていた。</p>
<figure id="attachment_337848" aria-describedby="caption-attachment-337848" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="ea8602ca"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/cef21fc5ff97e2957d86d23868834f35.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-337848" class="wp-caption-text">本誌未掲載カット　伊藤健太郎が語る「26歳の現在地」「自分の仕事ぶりでオファーを呼び込みたい」</figcaption></figure>
<figure id="attachment_337850" aria-describedby="caption-attachment-337850" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="3bd3e151"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/f2b4914db5a3206f10075d394798e901.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-337850" class="wp-caption-text">本誌未掲載カット　伊藤健太郎が語る「26歳の現在地」「自分の仕事ぶりでオファーを呼び込みたい」</figcaption></figure>
<p>『FRIDAY』2023年10月27日号より</p>


小松寛之

来春配信予定のドラマ『RISINGSUN』 で主演を務める俳優の伊藤健太郎。「撮影の合間の休憩時間なら」という条件でスペシャルインタビューが実現！多忙を極める中「以前よりも芝居が楽しい」と笑顔で語り―

「西東京の各所に出没」の意外な理由…伊藤健太郎が語る「自分の仕事ぶりでオファーを呼び込みたい」

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