<figure id="attachment_338850" aria-describedby="caption-attachment-338850" style="width: 800px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="4361a621"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/721df188e72ed4cbe11b7f3b251267cb.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-338850" class="wp-caption-text">圧倒的ビジュアルとカリスマ性を誇った櫻井敦司さん</figcaption></figure>
<p>ロックグループ「BUCK-TICK」の櫻井敦司さんが10月19日に亡くなっていたことを同バンドの公式サイトが発表した。享年57歳。死因は脳幹出血だった。</p>
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<p>同サイトによれば、櫻井さんは19日に「KT Zepp Yokohama」で行われたファンクラブ会員限定ライブ「FISH TANKer’s ONLY 2023」のコンサート中に体調不良を訴え、病院に搬送されたが、その夜に息を引き取ったという。同サイトでは、</p>
<p>《今年デビュー35周年で精力的に活動を行い ９月には故郷　群馬音楽センターにて35周年を締め括るコンサートを行いました</p>
<p>そして36年目を歩み始めた矢先でした</p>
<p>あまりにも突然の事に　いまだ信じられない思いがいっぱいで　気持ちが混乱しており　 メンバー　スタッフ共に　言葉に表すことができないほどの深い悲しみです》</p>
<p>とし、後日、ファンのために故人を偲ぶ会を催すという。</p>
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<p>櫻井さんは、’84年にBUCK-TICKの前身バンドである「非難GO-GO」を結成。その後、バンド名を「BUCK-TICK」に改名し、’87年にメジャーデビューを果たした。</p>
<p>『FRIDAY』は、デビューからわずか１年で「ポストBOØWY（ボウイ）」と呼ばれるようになったBUCK-TICKのメンバーの密着取材を行っていた。’89年１月に開催された武道館での初コンサート前だった。圧倒的カリスマ性を誇った櫻井さんの当時を振り返ってみたい。</p>
<div data-friday-nextpage-lead="「BUCK-TICK」伝説の幕開け"></div>
<h3>彼らが赴く先々で起きた「BUCK-TICK現象」</h3>
<p>彼らを初めて目の当たりにしたのは’88年末。とあるスタジオだった。メンバーは櫻井敦司を中心に５人。そのうちの４人が、群馬県の藤岡高校の出身で、「BOØWY」の氷室京介の後輩にあたる。放課後、帰宅する電車を待つ間に、みんなでメンバーの１人の家に寄ってレコードを聴いていたという。そのうちに、「オレたちもバンド作ろうか」という話になって結成されたのがBUCK-TICKだった。</p>
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<p><span class="strongInContent">「とにかくファンの熱狂がすごい。ステージでメンバーは最後の曲を歌い終えると、楽器をその場に置いて走り出す。そして、楽屋にも寄らず一目散に止めてあった車で逃げるのが当たり前。</span></p>
<p><span class="strongInContent">ツアー先で電車で移動する時は、ファンのホームへの立ち入り規制が行われ、各地で『BUCK-TICK現象』が起きました」（音楽雑誌編集者）</span></p>
<p>’87年11月のメジャーデビューから１年で100を超えるライブをこなし、’88年レコード大賞新人賞にもノミネートされた。’89年１月には、武道館での初コンサートを控えていた。そんな日々を、櫻井は、</p>
<p><span class="strongInContent">「毎日が目まぐるしくって、その日その日をこなしているうちに、あっという間に終わってしまった」</span></p>
<p>と、振り返った。まさに「ポストBOØWY」の称号はすぐ手の届くところまで来ていたのだが、そんな時に事件は起きた。</p>
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<p><span class="strongInContent">「’89年４月にメンバーの１人がLSD使用による麻薬取締法違反で逮捕されて活動休止に追い込まれたのです。バンド名を変えて活動再開するのではないかと囁かれましたが、その年の年末に東京ドームで復帰ライブを開催。４万３千人を動員して完全復活しました」（前出・編集者）</span></p>
<p>’18年12月29日に行われた「TOUR No.０ -FINAL-」の最後、櫻井さんの、</p>
<p><span class="strongInContent">「感謝の気持ちを込めて」</span></p>
<p>の言葉に続いて披露されたアンコール曲は『鼓動』だった。この曲には、</p>
<p><span class="strongInContent">《生きていたいと思う　愛されているなら》</span></p>
<p>という歌詞がある。この数日前の12月９日に行われたライブ終了後、櫻井さんは不調を訴え検査入院。福岡、熊本、京都のライブが延期され、この日が復帰ライブだったのだ。この曲に、会場は異様な盛り上がりを見せたという。</p>
<p>19日以降、メンバー、関係者は一体どれだけ櫻井さんの復活を願ったことだろう。今はただ、冥福を祈りたい。</p>
<div data-friday-nextpage-lead="在りし日の櫻井敦司さん"></div>
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<figure id="attachment_338851" aria-describedby="caption-attachment-338851" style="width: 2280px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="2ebea5f3"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/8d79ede70656e834466897144d349685.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-338851" class="wp-caption-text">初武道館ライブの前に密着取材した当時の櫻井敦司さん（&#8217;89年１月６・13日号）</figcaption></figure>
</div>
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<figure id="attachment_338854" aria-describedby="caption-attachment-338854" style="width: 4576px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="7bb86aa9"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/bf32e9eb3a33452ccad811b671665f4b.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-338854" class="wp-caption-text">活動休止中にレコーディングスタジオから出てきた櫻井敦司さん（右）（’89年11月17日号）</figcaption></figure>
</div>
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<figure id="attachment_338855" aria-describedby="caption-attachment-338855" style="width: 2573px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="9d334b4b"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/27bffcc5d5fefb9362e798e52e93fc18.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-338855" class="wp-caption-text">櫻井敦司さんの珍しいプライベートショット（’92年10月23日号）</figcaption></figure>
</div>
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<figure id="attachment_338856" aria-describedby="caption-attachment-338856" style="width: 3451px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="ff3891f2"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/345f08780c5e3015955c5acdce929558.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-338856" class="wp-caption-text">ステージで圧倒的パフォーマンスを披露する櫻井敦司さん（’92年10月23日号）</figcaption></figure>
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池田栄次（１枚目右、２枚目）、中井川俊洋、菊地弘一

ロックグループ「BUCK-TICK」の櫻井敦司さんが10月19日に亡くなっていた。享年57歳。「俺たちもバンド作ろうか」から始まった伝説は今年で35年。その死はあまりに突然で、悲しすぎる......。

【追悼】「BUCK-TICK」櫻井敦司さん「俺たちもバンド作ろうか」で始まった伝説の始まり

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