陰口にマウンティング…有名私大の「医学部教授」就任パーティに出席した医師が見た「恐ろしい出来事」 | FRIDAYデジタル

陰口にマウンティング…有名私大の「医学部教授」就任パーティに出席した医師が見た「恐ろしい出来事」

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写真はイメージです/フォトライブラリー
写真はイメージです/フォトライブラリー

「仕事に困らない」「給料が高い」「社会的信用が高い」などの理由で、受験や婚活などで大人気の医師。そんな医師の間では、医学部の「主任教授」は別格の地位として見られていて、小説『白い巨塔』で描写される主人公の財前五郎のように、取りつかれたように憧れる医師は今でも多い。

そんなあこがれの医学部教授に同級生が就任し、記念のパーティに参加したという有名私大医学部出身で開業医の斎藤さん(仮名)。そこで見たのは、同級生の教授就任を妬む医師によるギスギスしたパーティだったという。

「大学に勤めている同期の第一声は『お前儲かってるみたいやな。どんだけ稼ぐんだ?』でした。ほかの開業医もひどいことを言われたと聞いています。昔は同じ部活で仲良くしていた友達に言われたので、かなりショックを受けました」

大学の勤務医だと、出世できていなければ月給は20万円程度。なので、勤務医は外部の病院でいわゆる「アルバイト」「当直」をして稼ぐことが一般的だ。

「教授の就任パーティの参加費は3~5万円程度で、プラスで3万円ほどのお祝いのお花を贈ろうということになったんです。勤務医の同期は30人ほどいたんですが、なかにはお花の割り勘代の1000円を嫌がる人もいましたね」

そんな苦しい状況にある大学病院の勤務医たちの一方で、斎藤さんなどの開業医たちは、ひとり1束ずつ別にお花を贈ったのだという。

「クリニックの経営がうまくいけば、週に数回の勤務で収入は年間億単位になることもあります。大学病院での勤務で得られる専門性の向上や高度・先進的な医療の学習、人脈形成などのメリットよりも、いいものに見えても無理はないと思います。ただ、病院経営ならではの厳しさもあるので、理解してもらえず残念です」

ギスギスしたパーティが終わった後も、二次会では診療科間での格付けバトルが勃発。同じ臓器を診療する消化器内科と消化器外科の間で、論文数や患者数に関する言い合いが起きている横で、拘束時間や緊急呼び出しの頻度により、外科医や内科医が、皮膚科・精神科・耳鼻科医に「お前らは暇だからいいよな」などとマウンティング行為を行い、いやな思いをする医師が多かったという。

かつては国家試験の勉強で机を並べていた同期たちだが、ヒエラルキーへの意識や妬みで口すら利かなくなってしまった者もいたのだとか。

笑顔で診療している医師も、裏では出世競争を勝ち抜くために恐ろしい表情で努力をしているのかもしれない。

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