AMEFURASSHI・愛来が独占告白！「憧れの先輩は『ももクロ』､いつかは海外で活躍したい」

「ステージの隅(すみ)っこにいた時は、小学生ながらにすっごく悔しかったです。事務所に入るまでは、校庭で砂にまみれて鬼ごっこをしてたのに（笑）」

満面の笑みでそう語るのは４人組アイドルグループ『AMEFURASSHI(アメフラッシ)』のメンバー愛来(あいら)（20）だ。今年４月、TikTokに投稿されたダンス動画が現在450万回再生を超え、その後投稿された動画もすべて100万回は下らない。そんな令和のニュースターは、意外にも下積み時代が長かったという。

「実は芸歴で言うと、13年目になるんです。小学校３年生で事務所に所属して、『みにちあ☆ベアーズ』という10人超のグループ、その他にもいくつかのアイドルグループに参加してきました。当初はワンコーラスしか歌わせてもらえないのが当たり前だったので、高校生のお姉さんたちがマイクを持たせてもらえたり、前に出て踊っているのを見て『悔しい！』『もう辞めてやる』って思ってました。負けず嫌いなんです。今でもじゃんけんで負けるだけで悔しいです（笑）」

ひと回りも歳が離れた先輩にもライバル心を燃やしていた彼女の前に、当時急成長中だった事務所の先輩、『ももいろクローバーＺ』が現れる。

「いろんなアイドルグループがいる中で、新ジャンルを切り開いているカッコよさに圧倒されました。バックダンサーとして『ももクロ』さんのイベントに参加させてもらったり、お会いした時も、いつも優しくて親近感を持って話しかけてくれる。パワフルなパフォーマンスと裏表のない姿に憧れます」

その後、持ち前の負けん気で、ダンスを中心に猛特訓。徐々にポジションもセンターへ近づき、ステージの中央でマイクを持つ機会も増えていった。’18年11月には現在のグループを結成。がむしゃらに青春時代をアイドル活動に捧げた。

「夢中でやってきましたが、２年前くらいにプツンと辞めたくなってしまいました。高校卒業のタイミングとコロナ禍が重なって不安定になっていたんです。さまざまなライブやイベントが中止になるのを目の当たりにして、いっそ学業に専念しようかとも思いました。ストレスが溜(た)まって、せっかく決まっていた『Zepp』でのライブ出演も『死んでもやりたくないよ』と拒否していたんです。最終的に実現したのは、メンバーが必死に説得してくれたからです」

閉塞感を感じていた彼女に転機をもたらしたのは、ファンがTikTokに投稿したダンス動画だった。

「メディアに取り上げていただくことも増えて、ライブでの写真が『令和版　奇跡の一枚』なんて言われて広まったりも。街で『初めて好きになったアイドルが愛来ちゃんです』と声をかけられたり、アイドルイベントでは他のアイドルの方から写真を求めてもらえるようになりました。『私なんかでいいんですか？』って、気持ちはまだ追いついていないです」

これまで、『めざましテレビ』（フジテレビ系）や『オオカミ少年 ハマダ歌謡祭』（TBS系）に出演。クールな見た目に反して、「『イッテＱ』（日本テレビ系）で泥臭いロケにも挑戦したい！」と笑い、ギャップを垣間見せる。

「見た目からキツい性格だったり、すまして見られることもありますが、しゃべるとポンコツなんです……。今は、芸人の皆さんからトークの勉強をさせていただきたいです。とくに宮川大輔さんが好きなんです。私は人見知りで、面白い返しもできません。ダンスや歌は練習すれば上達するけど、面白くなるにはその場の空気を体感して場数を踏まないと……。
忙しくなって、初めてのことに挑戦する機会も増えました。上手くいかない時は、タオルで口を押さえて『あ”――！』って叫びます（笑）。いつかは海外に行って活躍したい気持ちが強いですが、その前にやっぱり日本で認められないと、次には進めないと思うんです」

ステージの隅で悔しさを噛(か)みしめていた少女が、世界へ羽ばたこうとしている。

『FRIDAY』2023年11月3日号より