<figure id="attachment_339285" aria-describedby="caption-attachment-339285" style="width: 1024px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="7b7dde0f"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/11243aa2c5e72472effcf15f0689b267.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-339285" class="wp-caption-text">プロ10年で通算500試合登板、236セーブをあげた松井裕樹はメジャー挑戦を決意</figcaption></figure>
<p>2年連続で4位に終わった楽天は石井一久氏（50）が退任し、今江敏晃氏（40）が新監督に就任する人事を発表。17日には就任会見が行われた。</p>
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<p>今江新監督は早速動いた。翌18日、楽天モバイルパークで行われている秋季練習で海外フリーエージェント権の行使を決断している守護神の松井裕樹投手（28）に「来年もやれたらいいね」などと残留要請。今季２年連続、３度目のセーブ王に輝いた絶対的守護神の流出は避けたかったはずだが、今季開幕からの投球ぶりはメジャースカウトの評価が高く、松井も米大リーグ挑戦の意向も強かったため、10月25日に正式にメジャー挑戦の意思を球団に伝えた。今江新体制は始動したばかりだが、いきなりの戦力低下は避けられそうもない。</p>
<p>ただ、球団ＯＢからはこんな声も漏れ聞こえるのだ。</p>
<p><span class="strongInContent">「メジャーの話がなくても松井は出て行っていたと思うよ。あそこは生え抜きが長くいる球団じゃないから」</span></p>
<p>そう語るのは’10年代に活躍した功労者の男性。ピークを過ぎると戦力外通告を受け、球団職員などのポストも用意されなかったという。</p>
<p><span class="strongInContent">「年俸が高いのは外様ばかり。見た目の年俸総額が高くても、もらってるのはＦＡで移籍してきた浅村栄斗（32）やメジャー帰りの田中将大（34）でしょ。試合で使われるのも移籍組が優先されて、生え抜きにはチャンスが少ない」</span></p>
<p>年俸５億円の浅村や年俸２億円の鈴木大地（34）など他球団から買い、あおりを食ったが茂木栄五郎（29）や銀次（35）といった生え抜き戦士たち。茂木は今季8試合出場にとどまり、銀次も6試合に出たのみでシーズン後に戦力外通告を受けた。</p>
<p>先のＯＢは<span class="strongInContent">「楽天というと三木谷浩史オーナーの現場介入がとにかく言われるが、三木谷さんは近年はあまり野球に興味がない。それよりも幹部同士のポスト争いが激しい。外国人選手も含めて自分が連れてきた選手を現場にねじ込んで手柄にすることが常態化している」</span>と現状を嘆く。</p>
<div data-friday-nextpage-lead="「トレード話を持ちかけるにも窓口がわからない」"></div>
<figure id="attachment_339584" aria-describedby="caption-attachment-339584" style="width: 1024px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="44497685"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/f3f3a0a0cbbb6d19486598c703a424f1.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-339584" class="wp-caption-text">WBCの侍ジャパンの練習中、大谷翔平とじゃれ合う松井裕樹（右）</figcaption></figure>
<p>球団トップの交代もめまぐるしい。森井誠之球団社長（48）が就任したのは今年7月という異例の時期。’22年１月に就任した米田陽介前球団社長（39）はわずか１年半で事実上の更迭となっている。</p>
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<p>石井前監督は’18年9月から編成トップとしてゼネラルマネジャー（ＧＭ）に就任し、’21年からＧＭ兼監督として’23年まで兼任したが、今季は兼務を解かれて監督に専念。編成権を球団に戻した形だが、ここでも問題が生じている。他球団の編成担当はこう酷評する。</p>
<p><span class="strongInContent">「編成の窓口がどこなのか全くわからなくなった。トレードを持ちかけるにも誰と話したらいいのかさっぱり分からない。こんな球団は他にない</span>」</p>
<p>実際、’23年に入ってから楽天が絡んだトレードは一切なく、新外国人などの補強もストップ。編成部門が事実上停止したまま今季を戦っていたことになる。</p>
<p>現状では、プロ野球の球団として戦力を整備する体制が整っているとは言いがたい状況だ。このまま暗黒時代に突入しそうな雰囲気を漂わせながら新体制は船出した。</p>
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<p><a href="#" data-ident_hash="d08bc6ed"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/3864ca62e6757037869fbb90509d8c74.jpg" alt=""></a></p>
<div></div>


共同通信、川上孝夫（石橋杏奈）

楽天で通算236セーブをあげた松井裕樹がメジャー挑戦の決意を固めた。松井は自ら積み上げた実績でつかんだ海外FA権を行使したが、楽天OBによると生え抜きが長く在籍したくなくなる事情があるという

「メジャーの話がなくても松井裕樹は出て行ったと思う」楽天の生え抜きが“続々と退団”する内部事情

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