コロナ感染拡大中に女性同伴焼き肉会も…九重親方「未成年力士が飲酒で謹慎」不安視されていた特殊事情
角界で波紋が広がり続けている。
九重部屋で起きた未成年力士Aによる飲酒トラブルだ。事件が起きたのは10月14日の夜。愛知県内で行われていた秋巡業中に、Aは成人の兄弟子と一緒に名古屋市内の飲食店へ部屋に出入りする知人とともに食事に出かける。
ところが……。
「知人と店の女将がAに酒を勧めたそうです。本人や兄弟子は当初断ったものの、強く勧められつい飲んでしまったとか。宴席は宿泊先のホテルの門限である午前0時を過ぎても続きます。Aと兄弟子は明け方になって、ようやくタクシーでホテルへ戻りました。
飲みなれない酒のため相当気分が悪かったのでしょう。大府市で行われた巡業で、Aは呼吸が乱れ急性アルコール中毒の疑いで病院へ緊急搬送されます。幸い大事には至りませんでしたが、事態を重くみた日本相撲協会が師匠の九重親方(元大関・千代大海、47)とAを事情聴取。親方とAには謹慎処分が科されました」(相撲協会関係者)
実家に戻り自らマゲ切り
処分を不服に思ったのだろう。Aは10月21日に地元の北陸地方へ戻り、実家近くの理髪店で自らマゲを切ってしまったという。
「今回の騒動に関しては、九重親方に同情的な見方もあります。Aや一緒にいた兄弟子は、親方に飲食店に行く許可をとっていなかったそうですから。未成年力士の巡業参加は原則禁じられていますが、親方が同行する場合は特例として認められます。現在、巡業副部長という立場から、親方は今回同行していました。
親方は現役時代ヤンチャな力士として知られ、横柄な態度をとることもありました。しかし親方になってから変わった。丁寧な言葉で取材対応するなどソフトな雰囲気になり、相撲協会内での評価も上がっていました」(同前)
しかし親方には弟子の監督責任がある。許可が出ていなかったから「知らなかった」ではすまされない。ペナルティは謹慎処分では収まらないようだ。
「’22年3月に役員待遇となった親方は、来年の選挙で副理事に昇格すると思われていました。しかし今回のトラブルで、出世はしばらくお預けでしょう。
九重部屋では、以前から不安視されていた特殊事情があるんです。力士や呼出、床山などを含めると30人ほどの大所帯。こうした大人数の部屋では、親方の目が行き届かないのではないかと囁かれていました。巡業先が遊ぶ場所の少ない地方ならまだしも、今回騒動が起きた名古屋のような大都市では親方の許可を得ずに繁華街に繰り出す力士がいてもおかしくありません」(スポーツ紙担当記者)
『FRIDAYデジタル』は、新型コロナ感染拡大中の’20年10月に女性同伴で焼き肉会を開いた九重親方を目撃している。相撲協会のガイドラインに抵触しないとはいえ、タニマチ以外の女性を複数招いていたのは判断の分かれるところだっただろう。今回のトラブルの一因も、親方の気の緩みにするのは酷だろうか。



