<figure id="attachment_339859" aria-describedby="caption-attachment-339859" style="width: 1280px" class="wp-caption aligncenter"><a href="#" data-ident_hash="32f34bf6"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/70bcc4dcd0c686d9803354801d55ba5b.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-339859" class="wp-caption-text">流暢なギャル語で取材に応じたなっちゃん</figcaption></figure>
「ギャル文化をまた流行させたいよね」
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そう語るのはとにかくピンクが好きで、厚底靴を履いた人気ギャルラッパーのPiNKIIこと、ナタリアなっちゃん（以下、なっちゃん）だ。米国ミズーリ州出身で、特技はパラパラ。自身を「うち」と呼び、ギャルメイクで歌や踊りを発信している。
「10歳の時、外国の文化を調べましょう、と宿題が出て、PUFFYのファンになったんです。原宿ファッション、というのを知って日本の雑誌を観ているうちにギャルにどハマリしちゃいました。YouTubeでギャルの出ている番組を探して、めちゃくちゃ観ていたんですよね。『ランキング大好き』『小悪魔ageha』をeBayで落札して読みこんでました。
12歳で顔をまっくろに塗り、目元は白色のヤマンバギャルのメイクをしたら、お母さんから外出禁止にされちゃって……。意味わかんなかったからむかついたけど、そこからは友だちと部屋で写真を撮って楽しんでました」
ミズーリ州の小さな街で、父は建築士、母は専業主婦、２歳下の弟の４人で暮らした。日曜日には家族で礼拝に行くなど厳粛な家庭で育った。
「17歳の時、髪をピンクにしたくてお母さんにブリーチしていいですか、って聞いたら、ダメですって言われました。なので、日本に来たときにこっそり髪をピンクに染めたんです。
実家の周りでは、ジーンズかスウェットパンツの人ばかり。日本人もほとんど見かけず、派手な格好をしている人がいない。厚底にミニスカートで街を歩いていると、浮きまくりでした」
初来日の学校行事で東京、長野、福島などを巡った。なっちゃんの行きたかった渋谷・原宿は数時間の滞在だった。
「やっとの思いで日本に来れたのに原宿は一時間しかまわれませんでした。その後は行きたくもない富士山に連れて行かれ、いつか日本で暮らすぞ、と決意したんです」
米国にいたときは自分なりにギャルファッションを研究。友だちにギャルメイクを施し、一緒にパラパラを踊って配信もした。朝、友人から「hey」と挨拶されると、「チョリース」と返すなど、筋金入りのギャルだったようだ。
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<div data-friday-nextpage-lead="アメリカでギャル活動をしていたときに起きた事件"></div>
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15歳になると、顔を過度に黒く塗らないことを条件にヤマンバメイクをして外出も許されるようになった。しかし、友人とショッピングモールに遊びにいくと、警備員から入店を止められた。素顔がわからず、物を取られても誰だかわからないから、という理由で断られたという。
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「浮きまくって目立つので、もしも万引きなんかしたらすぐバレますよね。反対されると逆に燃えるタイプで、ギャルを極めるしかないって思ったんです。ダメと言われたから、よりやりたくなりますよね」
一年に一度の割合で来日。米国で暮らす間は、YouTubeで日本の歌手を検索し、モーニング娘。、森高千里、ピンク・レディー、ザ・ピーナッツを真似て歌って踊っていた。
「YouTubeで知ったので時代がバラバラなんだけど、日本人じゃないのに、昭和の曲を聞くと、なぜか昔を思い出したような気持ちになって『ああ、懐かしいな』という気分になっちゃう」
2014年春、学生ビザで来日。ヘアメイクの専門学校で学ぶ。念願の109でアルバイトもした。
「いらっしゃいませー、と何度も同じことを言って、時給は800円くらいでした。その後はギャルが集まる渋谷センター街のカフェでアルバイトもしましたね。来日して２年目でファンクラブなどの活動で、バイトをせずに食べられるようになりました」
他人と自分を比べる必要もない。比べなければ苦しむこともない。男性に頼る必要もない。なっちゃんは己を貫く。
「女だと私くらいの年がいちばん楽しめる時間なのに、男に集中すると、自分がやりたいことができなくなっちゃう。それだったら独りの方がいいじゃないと思っちゃう。
頑張っている女の子、強くなりたいと思ってる女の子のために音楽活動をやっていきたい。世界中でライブをしたい。いろんな国に行ってみたい。私、冒険が好きなんで」
今ではすっかり下火になってしまったギャル文化だが、なっちゃんの頑張りでまた流行る日が来るかも？
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<figure id="attachment_339863" aria-describedby="caption-attachment-339863" style="width: 1280px" class="wp-caption aligncenter"><a href="#" data-ident_hash="35e63928"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/7caec994c2d1dfb32c0366bfe7315376.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-339863" class="wp-caption-text">筋金入りのピンク好きで、家電もピンクで統一しているという</figcaption></figure>
<figure id="attachment_339864" aria-describedby="caption-attachment-339864" style="width: 1280px" class="wp-caption aligncenter"><a href="#" data-ident_hash="ab9eb16b"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/c8c4275bff197ac92a3ea817851ca9a8.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-339864" class="wp-caption-text">ギャルブームが復活する日も遠くないかも？</figcaption></figure>

岩崎 大輔

鬼怒川 毅

日本のギャル文化にドハマりし、世界各国で布教活動をしているアメリカ人YouTuberのナタリアなっちゃん。彼女の活動について突撃取材した！

10歳の時「PUFFY」のファンに…米国人のナタリアなっちゃんが「ギャルの普及活動」の特殊事情

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