<figure id="attachment_339871" aria-describedby="caption-attachment-339871" style="width: 1920px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="d095dba1"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/93fd555c02c44e51a392ab33d13f5021.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-339871" class="wp-caption-text">取材に応じた『きしたかの』の岸（右）と高野。カメラに向けてポーズをとる</figcaption></figure>
「この取材、ドッキリじゃないよね？　最近、ドッキリかけられすぎて、なんでも疑っちまうんだよ。FRIDAYの取材って言われたら普通に怖いだろ（笑）」
お笑いコンビ『きしたかの』の取材は、ツッコミの高野正成（34）のそんな一言から始まった。
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ボケの岸大将（33）とツッコミの高野が組む『きしたかの』は、中学時代の同級生で’12年にコンビを結成。岸の茶化すような細かいボケと高野の“怒りツッコミ”が最大の魅力だ。’22年から始めたYouTubeチャンネル「高野さんを怒らせたい。」では、あらゆるドッキリで高野さんの“怒りツッコミ”を引き出すという動画が話題を呼び、コンスタントに再生数100万回超えを記録する大人気コンテンツとなった。
さらにYouTubeでの活躍が後押しとなり、『水曜日のダウンタウン』（TBS系）や『チャンスの時間』（AbemaTV）など、ここ１年でメディア出演が増えている二人。本格ブレイクを迎えつつある『きしたかの』の謎めいた素顔に迫った。
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――中学時代からの同級生と伺いましたが、なぜコンビを組むことになったんでしょうか？
岸　「中学一年生のときに初めて同じクラスになったんですけど、小学校時代の高野は、“お笑いの天才”だったと人伝えに聞いていて、どんなヤツか気になっていました」
高野「小学校で一番面白かったんです（笑）」
岸　「でも、それって深夜番組を観てる人がいなくて、深夜番組のギャグとかをみんなの前でやっていただけ。給食を食べて『まいう〜』っていうだけで爆笑を取ってたらしくて」
高野「当時は、テレビの人より面白いって言われてましたね（笑）」
岸　「中学生で高野と一緒になったときに、僕も深夜番組を観ていたので、それを一撃で見破って。それ以来、お笑いが好きっていう共通点が合って仲良くなりましたね」
<div data-friday-nextpage-lead="「実はいまだに正式なコンビじゃない」"></div>
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<figure id="attachment_339961" aria-describedby="caption-attachment-339961" style="width: 1920px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="838fd51e"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/11/9098f6828a58ef51fe3a054c5fe53e35.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-339961" class="wp-caption-text">ツッコミを担当する高野正成（34）。『バイきんぐ』の小峠英二に例えられることもある鋭い“キレツッコミ”が特徴</figcaption></figure>
――中学生の頃から、２人でコンビを組みたいという気持ちがあったんですか？
高野「実は、２人で芸人やろうって話は一度もしてないんです（笑）。大学の頃、教員免許をとっていたので、そのまま先生になるつもりだった」
岸　「僕は、大学まで水泳をやっていたんですけど、部活を辞めたら芸人になろうと決めていて、それを高野に話したんですよ。そしたら、数日後に勝手に養成所のパンフレットを持ってきたんです。誘ってないのに、誘われたと思っちゃたらしくて（笑）」
高野「勝手に持ってきてってなんだよ（怒）。岸が仲間の前で芸人になる決意表明をした時に、俺のこと誘ってると思ったからパンフレットを持っていったんだよ」
岸　「だから今も正式にはコンビじゃないんです（笑）」
高野「だったらこんなに続いてるわけねえだろ」
<figure id="attachment_339964" aria-describedby="caption-attachment-339964" style="width: 1920px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="2b4913b0"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/11/fa71b72f6d7d24195f3736e45cf1a13b.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-339964" class="wp-caption-text">ボケを担当する岸大将（たいすけ・33）。ネタ作りも担当している。コンビのブレーンとして、YouTubeの企画なども行う</figcaption></figure>
ーー高野さんからパンフレットを渡されたとき、本当は嬉しかったですか？
岸　「いや、本当は今でいうと『シソンヌ』さんとか『かが屋』のような芸人になりたかったので、シュッとした相方が良いなと思っていたんですよ」
高野「シュッとしてんだろ」
岸　「高野がパンフレットを持ってきたときに、友達だったので嫌だとは言えなくて……。でも、コンビを組んだところを想像してみたら、なぜか高野が熱湯風呂に入っている画が自然と浮かんできたんです。こいつとなら面白いことができるかもしれないって思いました。それが実際の本音ですね」
高野「めちゃくちゃカッコイイ感じで言ってんじゃねーよ。その頃から、体当たりで色々やらされることが決まってたのかよ（笑）」
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――結成直後には、高野さんの身体を張るポジションは決まっていたんですね（笑）。
高野「でも僕は、岸と違ってスタイリッシュなコントに憧れているとかはなくて、めちゃくちゃにされているアンガールズの田中さん（卓志・47）とか観て、ゲラゲラ笑っていたので、憧れはありましたね」
岸　「可哀想だなって思って見てたんだ？」
高野「なんでだよ！　可哀想だけど、ちゃんと面白いなって思って見てたよ！」
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<div data-friday-nextpage-lead="目指すゴールはやはり「漫才の頂点」"></div>
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<figure id="attachment_339972" aria-describedby="caption-attachment-339972" style="width: 1920px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="82f9e7c9"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/11/3c8d99707f500b9c761f681be56a4878.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-339972" class="wp-caption-text">愛煙家としても知られる二人。取材の合間の喫煙所では、幸せそうな表情を浮かべた</figcaption></figure>
――今年で芸歴は11年目。今までを振り返っていただくと順風満帆だったんでしょうか？
高野「芸人になったときは、３年くらいで売れると思っていましたし、岸と今後の計画みたいなのを話していて、それが全く叶ってないですね」
岸　「元々、事務所に入るときに３年契約みたいなのを話していて、３年間やってテレビに出られなかったら辞めるとか、レギュラー番組が決まらなかったら辞めるとか、そういう取り決めをしてました」
高野「短期目標を決めて全力疾走してたら、３年目でネット番組のレギュラーが決まって。次の３年はCMって言ったら、主役の後ろを歩くだけのちょい役ですがCM出演が決まったり……。契約更新みたいな流れで続けてましたね」
岸　「なので、順風満帆ではないですね。本当に小さい一歩の積み重ねでした」
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――今年はメディアの出演も増えたと思いますが、売れたなという実感はありますか？
高野「１〜２年前までは、芸人としての収入が基本的に“ゼロ”だったんですよ。それに比べると増えたので、売れたというよりやっと芸人になれたのかなという気持ちが大きいですね」
岸　「ただ、まだ売れたという実感はないよね。食っていけるかなという心配はいまだにありますね」
高野「マジでいつ消えるか分からない。たまたま今月も生き残ったなという感覚で、毎月その繰り返しですね」
岸　「今まではバイトをやっていたので、芸人の給料が少し多く入ると嬉しいものだったんですけど、最近は給料日が怖いですね」
高野「でもね、またバイトすればいいんですよ（笑）」
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――これからの目標は、なんでしょうか。
高野「バラエティー番組とかに呼んでもらえるのはありがたいんですけど、やっぱり僕たちは漫才師なので、M−１で勝ってみたいですね」
岸　「勝ってみたいって言うやつじゃ、勝てないですね」
高野「何て言うの？」
岸　「勝ちますでしょ」
高野「勝ちます。M−１チャンピオンになってみせます」
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後編<a href="https://friday.kodansha.co.jp/article/339861">【YouTubeは軒並み100万回再生！『きしたかの』が明かすミリオンヒット連発の舞台裏】</a>では、ブレイクのきっかけとなったYouTubeでの活動の裏側について赤裸々に明かす。
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足立百合

今年に入りメディア露出が増加しているお笑いコンビ「きしたかの」。インタビュー前編では、同級生コンビの“意外な結成秘話”から、今後の目標について語りつくした。

「まだ正規コンビじゃない！？」ブレイクしたお笑いコンビ『きしたかの』が語る“意外すぎる結成秘話”

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