<figure id="attachment_340155" aria-describedby="caption-attachment-340155" style="width: 3652px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="e30e095e"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/bbfa41605a235c9c1ab48f6b3682d3c2-3.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-340155" class="wp-caption-text">真っ先に「ジャニーズ切り」を行ったNHKを、東山紀之や藤島ジュリー氏など、経営陣はどう思っているのだろうか……</figcaption></figure>
<p>ジャニー喜多川氏の性加害問題で、テレビ局ではいち早く旧ジャニーズタレントと距離を置く姿勢を見せたNHK。9月下旬に開かれた定例記者会見で稲葉延雄会長は、</p>
<p><span class="strongInContent">「番組などへの出演が、契約で、すでに決まっているタレントは、これまでどおり継続する。新規の出演依頼は、被害者への補償や再発防止の取り組みが着実に実施されていることが確認されるまで、当面行わない」</span></p>
<p>と明言している。</p>
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<p>その一方で、民放各社はNHKとは違った部分で頭を悩ませることに。</p>
<p><span class="strongInContent">「民放テレビ局にとって、スポンサーが第一なのは言うまでもないのですが、そのスポンサーの意向を無視することはできません。スポンサーがジャニーズと距離を置くとなったとき、ジャニーズタレントを出演させている番組はどうしたらいいのか、みんな頭を悩ませましたよ。</span></p>
<p><span class="strongInContent">しかし幸いにも、スポンサーサイドからジャニーズ起用について何か言ってきたところはまだないです。ですからどの局も現状のままです」（キー局編成局員）</span></p>
<p>その上で民放局員からは、CMスポンサーに左右されないNHKに対する“恨み節”も聞こえてくる。</p>
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<p><span class="strongInContent">「NHKは受信料を徴収しているため、その声を重視しなければいけないということで“ジャニーズタレント排除“の方針を固めたのだと思います。最近は視聴率を気にするようになっていますが、極端な話、視聴率が悪くても番組が打ち切りになったり、制作費が削られる心配はありませんからね」（別の民放キー局社員）</span></p>
<p>だが、NHKもこれまでドラマ等でジャニーズタレントを多く起用しているし、昨年の紅白では６組ものグループが出場している。NHKの番組におけるジャニーズタレントの占める割合が大きく、彼らに頼っていた部分もあるので、急な手のひら返しに怒っているファンが多いことは事実だ。</p>
<div data-friday-nextpage-lead="「報道VS制作」の内部抗争に発展し…"></div>
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<p>そして、今回の発表についてNHK内部でも対立が生じているという。</p>
<p><span class="strongInContent">「世論を気にするあまりなのか、あのような方針を打ち出したのは“報道局”が主体でした。それに対し“制作局”は反対の立場。いくら視聴率を気にしないで番組を作れるといっても、初めから視聴率を無視して番組を作るテレビマンはいません。</span></p>
<p><span class="strongInContent">結果として視聴率が取れなかったとしても、みんなが見てくれる番組制作をめざすわけですから。ジャニーズタレントをすべて排除したらどうなってしまうのか、不安に思っている局員は多いです」（NHK関係者）</span></p>
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<p>被害者への補償が実施され“ジャニーズ”の名前が消えることで、スポンサー企業や民放は旧ジャニニーズタレントを引き続き起用できるようになったと見られるが、果たしてNHKはどうするのか。前出のNHK関係者によれば、</p>
<p><span class="strongInContent">「会長が発表にあったように、“被害者への補償や再発防止の取り組みが着実に実施されていることが確認される”としたら、彼らの出演が再開されると思います」</span></p>
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<p>と話すが、ことはそう単純ではなさそうだ。それは、彼らの“報復”だという。</p>
<p><span class="strongInContent">「NHKの番組に出演するというのは芸能界における一種のステータスなんです。また昔は全国津々浦々、国内のどんな地方でもNHKだけは見ることができました。これから売り出そうというタレントや歌手はNHKに出ることが目標だったんです。</span></p>
<p><span class="strongInContent">ですが時代は変わりました。民放も多くの地域で見られますし、ネット環境が整っていればテレビなんかなくてもいい。しかもNHKはギャラが安いですし、出演するメリットが感じられなくなってきているのは事実です。それに、時代が変わっても芸能界は“義理”で成り立っているところがありますからね……」（老舗芸能プロ幹部）</span></p>
<p>つまり、手のひらを返したNHKから出演依頼があっても、旧ジャニーズタレントたちが受けない可能性があるというのだ。紅白に彼らが出ないとなれば、視聴率は見込めず、また紅白廃止論が出てくる恐れがあり、NHKとしては大ピンチだ。</p>
<p>ジャニー喜多川氏の性加害問題は、どこまで波紋を広げるのか……。</p>
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中村 和彦

東山紀之が新会社の社長就任を断念するなど、まだまだ収まりそうにないジャニーズ問題。そんな中、テレビ業界で真っ先に「ジャニーズ切り」をしたNHKだが……

ジャニーズ性加害問題で真っ先に「手のひら返し」のNHK…懸念されるタレントたちの「出演拒否」

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