元ヤクザVTuberが解説…「拳銃立てこもり事件」の犯人がなかなか元暴力団と報じられなかった理由 | FRIDAYデジタル

元ヤクザVTuberが解説…「拳銃立てこもり事件」の犯人がなかなか元暴力団と報じられなかった理由

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事件現場の写真
事件現場の写真

近年増えているヤクザを辞めた人による事件。先日も、元ヤクザとみられる男性が拳銃を持って郵便局に立てこもり、逮捕される事件が起きた。なぜ、ヤクザを辞めたのに逮捕されるような事件を起こすのだろうか。

自身も元ヤクザで、3回刑務所に入っており、現在はバーチャルユーチューバー(VTuber)として活動している「懲役太郎」が引退したヤクザを待ち受ける環境について話す。

「基本的に一度ヤクザになれば死ぬまでヤクザなので、所属している組から破門か絶縁のどちらかを宣告されなければ、辞めることができません。ヤクザへの締め付けが厳しくなり、どんどんヤクザの世界からお金が無くなっていることに加えて、銀行や不動産会社の多くはヤクザを辞めてから5年以上経たないと一切の取引をしないので、まともに生活するのも難しい人が多いんです」

そういった事情があるため、ヤクザを辞めた後、多くの人はわざと逮捕されて刑務所で暮らすか、生活保護を受けて暮らすようになるのだとか。

そんな辞めたヤクザの怖いところは、組にいたときの武器を持ったまま辞めていくところだ。ヤクザの世界の特殊な事情がそんな恐ろしい状況を作っているのだという。

「最近では、使用者責任といって、下のものがなにか事件を起こしたときに、何も関与していない幹部クラスの人間が逮捕されるようになりました。なので、誰かが音信不通になったときはすぐに破門状が出ますし、武器の管理は完全に自己責任なので、武器を持ったまま辞めることになるんです」

ヤクザ時代の武器は持っているものの、お金はほとんどないという状況。生活苦で切羽詰まってしまったときに魔が差してしまうこともあるのかもしれない。

そんな厳しい状況下にあるヤクザの報道に関して、懲役太郎はあることを感じているという。

「今回の埼玉で起きた拳銃立てこもり事件ですが、元ヤクザという情報は数時間のうちに広まったんです。なのに、なかなか報じられませんでした。おそらく、ヤクザや暴力団のイメージとして残る姿が老人になるのを嫌がったからだと思うんです。警察がヤクザや暴力団は怖いというイメージが崩れないようにしたかったんだと思います」

辞めた後は刑務所か生活保護という厳しい状況にあるヤクザ。そんな状況が続けば今回のような事件は少しずつ増えていくだろう。規制を緩くするわけにはいかないが、更生する手段を増やさなければならない時代が来ているのかもしれない。

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