<p>国内フリーエージェント権（ＦＡ）を行使するかどうか注目を集めていた山川穂高（31）が、期限ギリギリの11月14日に申請書類を西武に提出した。</p>
<p>同日午後７時前、球団広報がマスコミ向けに一斉配信したメールには山川が代理人サイドと考えたと思われる決意が長文で記載されていた。（以下原文ママ）</p>
<figure id="attachment_343100" aria-describedby="caption-attachment-343100" style="width: 1105px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="39e74bbc"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/11/d7cfbe8f4ecd7e98107b7b79003c007b.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-343100" class="wp-caption-text">山川は復帰に向け、現在も西武の若手と汗を流している</figcaption></figure>
<p><span class="strongInContent">〈この度、私が取得させて頂いたＦＡ権の行使について、皆様にお伝えさせて頂きます。結論を先に申し上げますと、今回、ＦＡ宣言をさせて頂くことを決断致しました。</span><span class="strongInContent">皆様に多大なる不快な気持ち、不信感を生んでしまった一連の出来事を通じて、ただ野球をするということだけではなく、関係する全てのことを、自分ひとりで考え、また、家族と考えさせて頂きました。</span></p>
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<p><span class="strongInContent">野球から離れることだけではなく、社会から離れることまでも考えました。それでも、私の心から消えずに残り続けたことは、野球がやりたい、野球をさせて頂きたいという答えでした。</span><span class="strongInContent">プロ野球選手として恥ずべきことですが、ここまでの気持ちになったのは、これまでの野球人生で初めてのことです。この私の意志を受け入れて頂けることがあるならば、ライオンズに居続けることが、ファンの皆様、球団の皆様に対する感謝の形、謝罪の形、誠意であるということも考えています。</span></p>
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<p><span class="strongInContent">同時に、ＦＡ宣言が持つ、選手の権利として定められた制度という理解を超え、これまで聞くことがなかった声をお聞かせ頂くことで、自分自身を戒めることとなるのではないかとも考えました。</span><span class="strongInContent">ＦＡ宣言により西武ライオンズ以外の球団の考えを聞いた上で、残留か移籍の判断をさせて頂くことは、新たな野球人生へと歩ませて頂きたいという、私の一方的な願い、自分本位な意思のように聞こえてしまうであろうことも、重々承知しております。それでも、私が宣言させて頂くことで、何より、私自身のこれからの野球人生に対して、重い責任を持ち続けることの覚悟であることを、どうか少しでもご理解いただけたら幸いです。</span></p>
<p><span class="strongInContent">結びになりますが、ご伝達が遅れましたことにつきまして、誠に申し訳ございませんでした。お待ちいただき、また、ご心配いただきましたこと、心より感謝申し上げます〉</span></p>
<div data-friday-nextpage-lead="厳しい評価と山川のホンネ"></div>
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<p>今回の山川の声明文に、さる球団ＯＢは厳しい視線を送っている。</p>
<p><span class="strongInContent">「何とも言い難いですね。本人がマスコミの前で話すわけではなく、文章による一方的な発表。女性トラブルで１、２軍の公式戦の無期限出場停止を言い渡された身でありながら、誠実さが欠けていると言われても仕方がありません」</span></p>
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<p>ただ、山川にも言い分はあるようだ。</p>
<p><span class="strongInContent">「山川がＦＡするかどうか、期限前日の11月13日に松井稼頭央監督（48）が報道陣から探りを入れられました。『本人が話していないのだから、自分からは話せない』と事情を知っているかのような口ぶりでしたが、実際、松井監督は山川から相談を受けていたようです。</span></p>
<p><span class="strongInContent">自身も西武からメジャーリーグに挑戦した経緯がある松井監督は『自分の野球人生なんだから、思うように決めなさい』と山川の背中を押したといいます」（球団関係者）</span></p>
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<p>山川がＦＡ行使に踏み切ったもう一つの要因は球団への“不信感”だという。</p>
<p><span class="strongInContent">「女性トラブルが発覚した際、球団は本人にまともに事実確認をせず、『誠に遺憾』というコメントを出してしまった。これを山川は快く思っていないようです。“</span><span class="strongInContent">自分にも言い分があるのに球団は守ってくれなかった”というのが、彼の本音ではないでしょうか。西武が新たに提示したのは</span><span class="strongInContent">単年契約。しかも制限ギリギリのダウン提示だったようです」</span></p>
<p>相思相愛と言われているソフトバンクは10月のフェニックスリーグ期間中、何人もの編成担当や球団フロントを試合に派遣して山川の状態をチェック、他球団を驚かせた。来シーズン、鷹戦士として西武戦でホームランを打ちまくる――となれば、ライオンズファンはいたたまれないが……。</p>


共同通信社

西武から国内フリーエージェント権（ＦＡ）の行使をするか注目を集めていた山川穂高（31）が、申請期限最終日の11月14日に行使を発表した。

西武・山川穂高に大ブーイングのＦＡ行使……引き金になった「松井監督の仁義」と「球団へのホンネ」

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