煉獄コロアキ、ガッツch逮捕で引退宣言→即撤回した「私人逮捕系ユーチューバー」KENZOの行く末
私人逮捕系ユーチューバーが“ブーメラン的”に相次いで自分自身が逮捕されている――。
11月13日に名誉毀損の疑いで逮捕されたのは“煉獄コロアキ”こと杉田一明容疑者。そして翌週の20日には覚醒剤取締法違反(教唆)の疑いで『ガッツch』の“中島蓮”こと今野蓮容疑者が逮捕された。
「警察は私人逮捕系ユーチューバーを“目の敵”にしはじめている。実際、今野容疑者が覚醒剤を持ってこさせた男は釈放され、今野容疑者側だけ逮捕された」(ワイドショー関係者)
そんな警察の仕事を素人が奪って動画を垂れ流すという“虎の尾を踏んだ”私人逮捕系ユーチューバーだが、もう一人、注目度の高い人物がいる。
それが『新宿109』KENZOだ。
ユーチューブの登録者数は77万人という人気ぶり。概要欄には
《悪質なマルチ商法組織、詐欺師などに突撃して糾弾しています。この世から悪質ビジネスによる被害者を減らすことができるように活動しています》
と書かれている。
例えばある動画では、KENZOがマルチ商法の勧誘セミナー会場に動画を回しながら潜入。講習を受けている100人ほどいる客に向かって
「みなさんこれ詐欺ですよ!」
と大声で周知し、その場で主催者に詰め寄り追及する。詐欺師たちはしどろもどろになることもあれば、無視して逃げ出す場合もある。
最近では有名中古車販売大手の社員が客のクレジットを不正利用したという内容の動画がヒットし400万回再生されているほどだ。
そんなKENZOが『ガッツch』の今野容疑者が逮捕されたあとXを更新し、
《そろそろ中島(今野)さんの後を追います。「肉を切らせて骨を断つ」とは言ってきたけど、詐欺師が1番喜ぶ世界になるのが無念…。新宿109KENZOはここで終わりですね。ありがとうございました》
と引退を宣言した。Xには
《KENZOさんは大丈夫ですよ》
《まだあきらめるな》
などと一般ユーザーから励ましの声が殺到。このXの投稿も344万回表示されている。
すると翌日の21日には、
《一晩考えたけど、元々逮捕覚悟で詐欺撲滅活動してたのを忘れてた。それにやっぱり詐欺師は許せないし、KENZO引退で安堵してる詐欺師を想像するとムカついてきました。(中略)心配かけてすみませんでした。あと少しだけ、詐欺撲滅活動は続きます。詐欺師の皆さん、引き続きどうぞ宜しくお願い致します》
と引退を撤回し活動を続けることを宣言した。
これにはファンから応援や喜びの声が溢れた。
「確かに警察に逮捕される前に、詐欺師らしき人物を顔出しで動画にさらしていることから名誉棄損などに該当する可能性はあります。しかしKENZOさんは喫茶店の他のテーブルに偶然、マルチ商法らしき勧誘をしている人物がいると、後から客の方を追いかけていき“あれ詐欺だよ、気をつけな”と注意喚起することもある。煉獄コロアキや『ガッツch』とは少し毛色が違うという声も多いですね」(ネットメディア記者)
詐欺師は狡猾なやり口で、警察でも立証が難しくなかなか逮捕・起訴に至らない。せめて動画だけでも……という思いで“私刑”を下すことが、果たしてどこまで許されるのだろうか――。
PHOTO:蓮尾 真司