<figure id="attachment_34532" aria-describedby="caption-attachment-34532" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="72a982e5"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/03/6da6a2981b00d039f304eaa7ca92396d.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-34532" class="wp-caption-text">カウボーイハットをかぶったドリー・ファンクJr.がリングに上がり、おどけた表情を見せるブッチャー</figcaption></figure>
「往年のレスラーが一人ひとりリングに上がり、ブッチャーさんに挨拶しました。スタン・ハンセンにマスカラス兄弟……。最後は最大のライバル、ドリー・ファンクJr.です。全日本プロレス全盛期を思わせるほどの盛り上がりでした」
こう語るのは、格闘技ライターの堀江ガンツ氏だ。
2月19日、東京の両国国技館で「ジャイアント馬場没20年追善興行」が行われた。会場にはアントニオ猪木など、懐かしいレスラーが集合。実はこの興行には、馬場追悼の他にメインイベントがあった。史上最凶の悪役レスラー、アブドーラ・ザ・ブッチャー(78)の引退式である。車イスでリングに上がったブッチャーは、こう言ってファンを沸かせた。
「最高だった。残念ながら昔のレジェンドたちの中には、この世にいなくなった人も大勢いる。オレもいずれ行くわけだけど、近い将来はイヤだね」
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興行に参加しリングに上がった、プロレスラーの大仁田厚が振り返る。
「ボクは15歳の時から、馬場さんの付け人をしていました。17歳の時に、馬場さん対ブッチャー戦のセコンドについたんです。近くで見たブッチャーは迫力があって、近寄りがたいほど怖い存在でしたね。リングサイドにいると馬場さんがよけたブッチャーの強烈なエルボーが、ボクの顔面を直撃した。おかげで前歯が1本折れてしまいました。このことを聞きつけたブッチャーは、試合後に控え室まで駆けつけ、ボクに向かってこう謝ったんです。『ホントに折れたの？　ゴメンね』と。意外に優しい一面があるんだなと、妙に感心しました」
このことをキッカケに、大仁田はブッチャーと親交を持つようになる。
「当時、東京の港区にあった『赤坂ムゲン』というディスコに連れていってもらったことがあります。ブッチャーは店内にいた学生たちと、楽しそうに太った身体をクネらせて踊るんです。リング上の強面の印象とのギャップに、ますますブッチャーが好きになってしまいました」
股関節を痛めて車イス生活になったブッチャー。リング上で、最後の勇姿を日本のファンに見せるため来日したのだ。
<figure style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="b0f2fb45"><img src="https://res.cloudinary.com/gsjebzejhjubm/image/private/s--g8Zb4PAi--/t_article_image/v1551854039/%EF%B8%8E%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E9%A6%AC%E5%A0%B4%E6%B2%A120%E5%B9%B4%E8%BF%BD%E5%96%84%E8%88%88%E8%A1%8C%E5%AE%9F%E8%A1%8C%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A26_wze0gg.jpg" alt=""></a><figcaption class="wp-caption-text">馬場の遺影を囲むプロレス関係者たち。遺影真後ろの黒いカウボーイハットをかぶる男性がハンセン。その左横で拳を首の高さまで上げるのは小橋建太だ</figcaption></figure>
<figure style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="e28a5ec1"><img src="https://res.cloudinary.com/gsjebzejhjubm/image/private/s--YSeCrqNI--/t_article_image/v1551854075/%EF%B8%8E%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E9%A6%AC%E5%A0%B4%E6%B2%A120%E5%B9%B4%E8%BF%BD%E5%96%84%E8%88%88%E8%A1%8C%E5%AE%9F%E8%A1%8C%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A00_grau9k.jpg" alt=""></a><figcaption class="wp-caption-text">アントニオ猪木はオープニングセレモニーで得意の気合。声をはり上げて「1、2、3、ダーッ！」</figcaption></figure>

吉場正和（1枚目）、ジャイアント馬場没20年追善興行実行委員会（2，3枚目）

2月19日、両国国技館で「ジャイアント馬場没20年追善興行」が行われた。会場にはアントニオ猪木など、懐かしいレスラーが集合。史上最凶の悪役レスラー、アブドーラ・ザ・ブッチャー(78)も車椅子で登場…。

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