<figure id="attachment_345430" aria-describedby="caption-attachment-345430" style="width: 3968px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="8a183f67"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/11/8c567c94a56512308378e31b36bcabe1.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-345430" class="wp-caption-text">11月14日に記者会見した宝塚歌劇団の木場健之理事長（中央）ら幹部たち。内部からは擁護の声が上がっているが&#8230;</figcaption></figure>
《テレビの中での出来事だったのに、突然、自分の周りで起きている出来事がテレビの中で語られている。そこに見えているのは、私の周りにあるリアルではなく、メディアによって脚色された上部の虚構でしかない》
11月19日、宝塚歌劇団の現役演出家、植田景子氏が自身のインスタグラムに「報道禍」という文字の入った画像とともに、長文コメントをアップ。
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９月30日、劇団員の女性が自宅マンション敷地内で倒れて亡くなっているところを発見され、兵庫県警が自殺の可能性が高いとみている問題で、その後の劇団の対応や会見をめぐる一連の報道を批判した。
歌劇団が外部の弁護士に調査を依頼し、14日に公表した文書によれば、女性は１ヵ月で118時間以上の「時間外労働」があったことが明らかになった。
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《精神障害を引き起こしても不思議ではない程度の心理的負荷があった可能性は否定できない》
と認定もされている。一方、遺族側は、急死直前の約１ヵ月間の時間労働は約277時間だったと指摘している。それでも、歌劇団は、
《被害者も加害者もいない》
とし、上級生による「いじめ」を否定。パワハラは確認できなかったとする見解を示した。これを批判的に報じたメディアに対し、現役の演出家が冒頭のようなメッセージを発信したのである。後半には「報道三原則」を挙げ、文末には#（ハッシュタグ）付きで、
《日本の報道はここまで落ちたか》《言った者勝ちの現状》《正しい声が届かない》などと挙げ連ねている。これに、一部のファンの間からは、
「よくぞ言ってくれました」
「先生のおっしゃる通りです」
などと、感謝のコメントが寄せられている。同時期に、某OGがインスタライブで熱く語った、
「悪いのはすべてコロナで、上級生を責めるな」
という意見にも、擁護コメントが多数ついている。
<div data-friday-nextpage-lead="「宝塚と一般社会との見解のズレに気づいてない」"></div>
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「この発言とファンの反応が、一般社会の意識と大きくズレているということに気づいていないのでしょう。旧ジャニーズ事務所や歌舞伎と一部熱狂的なファンとの関係に類似しています。原因はどうであれ、日本のエンタメ界の中心で長年牽引してきたジャニーズ、歌舞伎、宝塚は揃って大きな変革期を迎えています。
その事実を、我々エンタメを提供する側も真摯に受け止めなければならないはずなのに、いまだに外に目を向けられていないのです」
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そう憤りを露わにしたのは、某演劇評論家である。その理由に関して、次のように分析する。
「現実を理解した途端、ファンは宝塚から離れていってしまう。劇団や事務所はそれをいちばん恐れています。ファンを懐柔し続けなければ、このエンタメは消滅してしまいます。だから、盲目的に信じてくれるファンに対して、『外部が報じることは間違い』だと声を上げる必要があったのでしょう。
しかし、それは正しくないと思います。もし、外部の情報が違うというのであれば、思わせぶりな言葉を連ねるのではなく、説得力のある言葉で説明責任を果たさなくてはなりません」（前出の演劇評論家）
ただ、宝塚歌劇団の周辺でもさまざまな“変化”が起きていることも確かだ。
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たとえば、全国の大学生協は来年から団体チケットの購入を取りやめた。NHKも宝塚から距離をおくことを表明したばかり。『FNS歌謡祭』（フジテレビ系）にも、ほぼ毎年出演していたタカラジェンヌが今年は出ないことがわかった。
「日本国際博覧会協会」の石毛博行事務総長は、24日の会見で、「2025年大阪・関西万博」のアンバサダーに起用していた宝塚歌劇団の俳優５人が当面活動しないことを明らかにしている。さらに、ヅカファンの間でも、前述の演出家の発信への批判の声や今後を危惧する声が上がりつつあるのだ。
「内部の人間は余計なことは慎んでほしい」と怒る声や、「せっかくヒアリングをやり直すことで少しは沈静化してきたのに」と呆れる声、「しかも全マスコミを敵にまわす批判……」と嘆息する声などである。「宝塚の幹部と演出家の社会性の欠如を感じざるを得ない」という意見もあった。
「歌舞伎界でも、市川猿之助（本名・喜熨斗孝彦、47）の判決が出た途端、歌舞伎界は復帰の時期についての話題で盛り上がりました。しかし、往年のファンの中には『復帰の話をしている場合ではない』という声も多くあります。
事件の原因となったと言われるモラハラ問題に関しても、『しっかり議論し、改革すべき』との声も上がっています。宝塚に関しても皮肉な話ですが、内部と世間とのズレが露呈したことで、改革が加速するきっかけになったかもしれません」（演劇雑誌記者）
11月22日、「西宮労働基準監督署」が宝塚歌劇団に立ち入り調査を実施。27日の毎日新聞によると、’21年９月にも、歌劇団に是正勧告をしていたことがわかったというが…。果たして宝塚は、自ら膿を出すことはできるだろうか。
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共同

11月19 日、宝塚歌劇団の現役演出家、植田景子氏が自身のSNSに「報道禍」という文字の入った画像とともに長文コメントを載せ。報道機関を批判した。これにファンも感謝のコメントを寄せたが......。

演出家の報道批判にファンが”感謝の言葉”…？宝塚「世間とのズレ露呈でも」改革が加速する特殊事情

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