ライター・編集・インタビュアー。学生時代よりライター活動を開始、現在はウェブや雑誌などで主にエンタメ系記事やインタビューなどを執筆。

太田 サトル

<h3><span class="strongInContent">新たな「国民的ボーイズグループ」になるのはどこか…</span></h3>
<p>『NHK紅白歌合戦』の出場歌手が発表され、年末にかけての大型音楽特番が続々と放送される季節が今年も到来した。一連の旧ジャニーズ（現SMILE-UP.）騒動からの流れで、他事務所に所属し活動するボーイズダンスボーカルグループが、これらの特番や通常の音楽番組に出演する機会がぐっと増えた。</p>
<p>しかし、彼らボーイズグループが、いっぺんに出てきてもどれがなにやらとなることもあるかもしれず、群雄割拠時代突入の気配あふれる今、ここで一度、超ざっくりと整理してみたい。</p>
<h3><span class="strongInContent">「オーディション番組」連動グループ</span></h3>
<p>まずはオーディション番組の連動により誕生したグループ。それが韓国を発祥とする公開オーディション番組の『PRODUCE 101』の日本版『PRODUCE 101 JAPAN』（通称“日プ”）シリーズで誕生し、11月下旬には初のドーム公演を行った“<span class="strongInContent">JO1</span>”（’20年デビュー、11人組）と、第２弾として誕生し来年２月に同じく初ドーム公演を行う予定の“<span class="strongInContent">INI</span>”（’21年デビュー、11人組）の２組（※現在開催中の第３弾は、ガールズグループのオーディション）。</p>
<figure id="attachment_345535" aria-describedby="caption-attachment-345535" style="width: 4096px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="2b5bcfa8"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/11/e71f0fdd4035760c0bed38f0d03d9cd5.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-345535" class="wp-caption-text">11月24日・25日、京セラドーム大阪で初のドーム公演を行ったJO1（©LAPONE Entertainment）</figcaption></figure>
<p>ソニーミュージックと韓国の芸能事務所JYPによる日韓合同オーディションで、J.Y.Parkが総合プロデュースし、ガールズグループ・NiziUを輩出した「Nizi Project」も現在「Season 2」として、ボーイズグループのオーディションの最終メンバー選出に向け佳境に入ったところだ。</p>
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<p>これらのグループは韓国との共催という面から、ビジュアルやパフォーマンスにK-POPの流れを汲んだ要素があるところも特徴のひとつだ。</p>
<p>『紅白』への２回目の出場が決定した<span class="strongInContent">BE:FIRST</span>は、SKY-HIが自費１億円以上をかけ開催したオーディション「THE FIRST」により’21年に誕生した７人組。この秋には『Mステ』初出演、11月から初となるアリーナツアー開催中と飛躍が続く。</p>
<figure id="attachment_345537" aria-describedby="caption-attachment-345537" style="width: 2736px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="90951cc1"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/11/c794022ed185d47b62a4abc4a7cfe32c.png" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-345537" class="wp-caption-text">『紅白』への２回目の出場が決定したBE:FIRST（公式HPより）</figcaption></figure>
<p>先日放送された音楽特番『ベストヒット歌謡祭2023』（読売テレビ・日本テレビ系）で、INIとBE:FIRST、そしてなにわ男子という“デビュー同期”の３組がコラボしたことも、壁崩壊の流れを象徴する出来事として大きな話題を集めた。</p>
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<p>『紅白』でいえば、今回初出場を決めた“<span class="strongInContent">すとぷり</span>”は、その活動の中心が配信で、ライブのステージや生イベント以外ではメンバーの顔を露出しないという変則的なスタンスのグループ。現在表舞台に立つメンバーは６人中４人、『紅白』では４人がどのような形で出場し、お茶の間にその存在を知らしめるのかも注目されている存在だ。</p>
<p>いわゆるアイドル的存在とは少し異なるが、K-POPの流れを汲むオーディション系の隆盛に先駆け磐石の地盤を築いているのが、<span class="strongInContent">GENERATIONS from EXILE TRIBE</span>、<span class="strongInContent">THE RAMPAGE from EXILE TRIBE</span>、<span class="strongInContent">FANTASTICS from EXILE TRIBE</span>といった、LDH所属の次世代グループの面々だ。</p>
<div data-friday-nextpage-lead="そして、気になる旧ジャニーズ組の“逆襲”…"></div>
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<h3><span class="strongInContent">「独立系」ボーイズグループ</span></h3>
<p>さらに北村匠海が所属し、『猫』が大ヒットした<span class="strongInContent">DISH//</span>、そして一昨年にレコード大賞を受賞した<span class="strongInContent">Da-iCE</span>などは、それぞれヒット曲とともに認知度を一気に広げた存在だ。</p>
<p>メンバーの一人の佐野勇斗が俳優としても注目株、DISH//と同じスターダストプロモーションが送り出す５人組・<span class="strongInContent">M!LK</span>も結成10年目となる来年に向け、今年６月にファーストアルバムを発売、10月には初のアリーナ公演を成功させるなど注目度が高まりそうだ。</p>
<figure id="attachment_345538" aria-describedby="caption-attachment-345538" style="width: 2697px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="c666b2aa"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/11/10fb15c77258a991b0028080a64fb42d.png" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-345538" class="wp-caption-text">ドラマ等でも活躍中の北村匠海が所属し、『猫』が大ヒットしたDISH//（公式HPより）</figcaption></figure>
<p>まだまだある。</p>
<p>昨年TikTokでデビュー曲『チグハグ』が大バズりした７人組<span class="strongInContent">THE SUPER FRUIT</span>、さらに10月リリースの９thシングルに収録された『パLIFE！パLIKE！パLOUGH！パLOVE！』が同じくTikTokで大人気の６人組<span class="strongInContent">パンダドラゴン</span>もこの先その名前を見たり音楽番組等で目にする機会は増えそうだ。</p>
<figure id="attachment_345539" aria-describedby="caption-attachment-345539" style="width: 5537px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="0ceb9772"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/11/4e3b71a54991eda5d1d7a73a778d30b9.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-345539" class="wp-caption-text">昨年は、「TikTok流行語大賞2022」の大賞を受賞したTHE SUPER FRUIT</figcaption></figure>
<p>そして、’21年にメジャーデビュ―を飾った<span class="strongInContent">7ORDER</span>は、デビュー時のメンバー７人（現在は６人）すべてが旧ジャニーズ事務所の所属者だ（<wbr></wbr>INIにも元ジャニーズJr.のメンバーが1人活動中）。武道館やアリーナ公演を次々成功させるなど実績を着実に重ね、メンバーそれぞれがドラマや舞台などで活躍するなど経験値も豊富。今後は地上波での活躍などが一気に広がり、かつての仲間たちとエモい共演が実現することも大いに期待したい。</p>
<p>言うまでもなく、滝沢秀明氏が設立したTOBEが送り出す、Number_IやIMP.の活動も本格化<wbr></wbr>、’24年の大きな話題を集めることは確実視される。</p>
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<h3><span class="strongInContent">若手「K-POP」ボーイズグループ</span></h3>
<p>国内ばかりでなく、今年の『紅白』初出場を決めた<span class="strongInContent">SEVENTEEN</span>、<span class="strongInContent">Stray Kids</span>をはじめ、<span class="strongInContent">&amp;TEAM</span>、<span class="strongInContent">ENHYPEN</span>、<span class="strongInContent">TREASURE</span>、<span class="strongInContent">TOMORROW X TOGETHER、ASTRO</span>、<span class="strongInContent">NCT 127</span>といった若手K-POPボーイズグループも、ますます日本メディアでの露出の増加が予測され、日本のグループ、韓国のグループ、日韓合同グループが、フラットな環境のもと活躍する可能性は高い。</p>
<figure id="attachment_345541" aria-describedby="caption-attachment-345541" style="width: 5276px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="feef7731"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/11/7ad03237e5965d4d618aa269505afaad.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-345541" class="wp-caption-text">今年の『紅白』初出場を決めたSEVENTEEN（PHOTO：アフロ）</figcaption></figure>
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<h3><span class="strongInContent">そして、旧ジャニーズ組の“逆襲”</span></h3>
<p>もちろん、新たにエージェント契約を結んだり独立したりして活動する旧ジャニーズ組の“逆襲”もはじまることは間違いなく、ある意味同じ環境、同じ条件のもとでの活動がスタート、群雄割拠はますます極まる。</p>
<p>15日にはNHKが旧ジャニーズJr.らが中心となり出演した音楽番組『ザ少年倶楽部』を抜本的に見直し『ニュージェネ！』に番組名を変更、番組にはジュニアばかりでなく他事務所のアイドルやアーティスト、タレントも出演すると発表、共演も期待できそうだ。</p>
<p>’24年、ここから大きく抜け出し、新たな“国民的ボーイズグループ”と呼ばれる存在となるのはどこか。まずはグループの名前と属性だけでも覚えておきたい。</p>


太田サトル

一連の旧ジャニーズ騒動からの流れで、他事務所に所属し活動するボーイズダンスボーカルグループが、これらの特番や通常の音楽番組に出演する機会がぐっと増えた。ここで一度、超ざっくりと整理してみたい。

「ボーイズグループ戦国時代」突入！INI、JO1、M!LK、スパフル……非ジャニアイドルの注目株

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