’00年、東京生まれ。小学校から高校まで都内の一貫校に通った後、慶應義塾大に進学。15歳から歌舞伎町に通っており、幅広い人脈を持つ。大学では社会学を研究していた。

佐々木 チワワ

「ＳＮＳが強くないホストクラブは大打撃ですよ」…歌舞伎町を揺るがす新たな「２大禁止令」の中身

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慶應卒ホス狂いライターが描くぴえんなリアル

<figure id="attachment_346708" aria-describedby="caption-attachment-346708" style="width: 2084px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="08b81755"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/12/c4f4620d5a1ec593b2d8e35768c0d03a.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-346708" class="wp-caption-text">歌舞伎町に本店を構える大手グループは、名古屋の繁華街でも一際目立っている</figcaption></figure>
昨今、何かと話題のホストクラブ。とくに報道で驚かれるのは歌舞伎町ホストクラブの「サービス料」だ。
店の飲食代に38％のサービス料、そしてさらに10％の消費税が加算される。そのため、100万円の酒を注文すると会計は約150万円になるというマジックが起きることがある。
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しかしこれはあくまで「歌舞伎町価格」であり、地方店のサービス料は10〜20％台が基本だ。だが現在、地方でも料金の「歌舞伎町化」が著しいという。
「今、歌舞伎町はホストクラブバブルで新規に店を開こうにも場所がないんですよ。でも出店したいホストや経営者は後を絶たない。必然的に大手ホストクラブも地方へ進出していくんです」
そう語るホストのシン（仮名・25）は、歌舞伎町で働いていたが、今は地元の名古屋で同グループの系列店に勤務中だ。
「僕の場合は地元へ帰ってきたわけですが、地方に飛ばされるホストは、歌舞伎町の店舗で問題を起こしたり、売り上げが伸び悩んでいたりしますね。あとは、地方へ出店した代表が仲良いメンツを選抜することもあります。まあ、会社の転勤みたいな感じですよ」
シンの所属店舗には、歌舞伎町組と地元採用のキャストがいる。同店で働く名古屋出身のタクト（仮名・22）は語る。
「歌舞伎町に比べると名古屋のお客さんは酒飲みの女の子が多いんですよ。僕の店では初回料金が歌舞伎町価格で３０００〜５０００円だけど、他店は１０００円以下が普通で、入店したら500円キャッシュバックする店もあります。安価で飲みたい、騒ぎたいって子が多いです」
<div data-friday-nextpage-lead="料金高めのほうが客が来るワケ"></div>
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こうした地方の価格に合わせず、大手グループが地方でも歌舞伎町価格のまま戦うのには理由がある。
「グループで売り上げを競っているので、条件を揃えたいんですよ。あとは結局、グループのブランド力があるので、高めに設定したほうがお金を使うお客様が来てくれますね」（同前）
また、全国展開を狙う歌舞伎町の大手グループの間で流行っているのが「ゲスト出張」だ。歌舞伎町で働いている有名ホストを地方の店舗に出張させて、地方のファンを集客するのだ。
「売れっ子ホストになると、近隣県からもお客さんが会いに来る。ＳＮＳに強い店は出張を増やしてますね。ホストにとっても、東京で出勤するより儲かる。多いときは一日で10人前後、約200万円の売り上げが出るのでコスパがいい」（同前）
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ホストの中には、自分の客をゲスト出張に連れて行く者もいるという。
「客の女の子を連れて、旅行ついでに地方でもシャンパンをおろしてもらってましたね。特別感が出るから女の子は喜ぶし、短期間の地方出張で太客を育てるのは大変なので」（マサヤ・仮名・24）
一般企業同様、ホストクラブでも人事異動が行われているが、彼らの顧客の女性はどこまでついていくのだろうか。
「私は担当と一緒に歌舞伎町に上京してきちゃいました」
そう語るアユミ（仮名・22）は、現在東京で風俗嬢として働いている。
「一緒に上京して夢を叶えるなんてロマンチックだなって。私以外の客はみんな上京のタイミングで切れてましたね〜。ホストの中でも新天地で心機一転出直す人と、太客をガッツリ固めて一緒に出てくる人の２パターンいると思う」（同前）
普通の会社員なら、転勤する際に取引先を後任者に引き継いだりするものだ。歌舞伎町ホストと客の間には、やはりそれ以上の常軌を逸した繋がりがある。
『FRIDAY』2023年12月8・15日合併号より

’00年、東京生まれ。小学校から高校まで都内の一貫校に通った後、慶應義塾大に進学。15歳から歌舞伎町に通っており、幅広い人脈を持つ。大学では歌舞伎町を含む繁華街の社会学を研究している。『「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認 』（扶桑社新書）が好評発売中

佐々木チワワ

現在、全国展開を狙う歌舞伎町の大手ホストクラブでは、人気ホストの地方への出張が流行っているという。ホストの中には、自分の客をゲスト出張に連れて行く者もいるようで、東京で出勤するより儲かるそうだ。

東京より儲かる？有名ホストが客を連れてゲスト出張も…「ホストの地方出張」がメチャウケているワケ

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