読売テレビ「1300万円不正請求」でクビ社員は『ケンミンショー』チーフPという“エリートな素顔” | FRIDAYデジタル

読売テレビ「1300万円不正請求」でクビ社員は『ケンミンショー』チーフPという“エリートな素顔”

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”出世頭”だったエリート社員による「不正請求問題」に揺れる読売テレビ(大阪)
”出世頭”だったエリート社員による「不正請求問題」に揺れる読売テレビ(大阪)

奇しくも11月28日、日本テレビ系列の「日本海テレビ」が『24時間テレビ』の寄付金着服と同日に報じられたのが同系列局、「読売テレビ」社員による不正請求問題だ。

読売テレビは制作局の40歳代の男性管理職X氏が番組制作費などとして計1383万円を不正に受け取っていたと発表し、X氏を懲戒解雇した。本人に返済の意思があるため、刑事告訴はしない方針だという。

X氏は音楽番組『カミオト夜』など担当していた際、自ら飲食した際の領収書を番組制作会社に渡し、「追加演出費」の名目で読売テレビサイドに水増し請求させ、キックバックとして計877万円を現金で受け取っていた。その他にも使途不明の「プール金」など計506万円を不正請求していたという。同番組は年内で休止する。

X氏を知るテレビ局関係者に内幕を聞いた。

「X氏が目をつけた制作会社は、ディレクターが小規模で独立したような数人規模の会社です。社長自体がディレクターのため、X氏とも近く、経理などは自分の裁量次第だった。大手の制作会社なら経理が目を光らせているためこんなザルな管理はできないでしょう。

しかし読売テレビ側の経理が、立て続けに予算オーバーしていることを不審に思い発覚した。制作会社は仕事を貰えている以上、X氏の言いなりになるしかなかったという被害者的側面はある。読売テレビ的は調査が終わるまで一時的にその制作会社との取引を停止していますが、とはいえ、信用に値しない会社であることは間違いないためこのままフェードアウトさせるのでは……」

関係者によると読売テレビはこれまで、問題を起こした社員とは話し合いの末、“依願退職”させることが多いというが、今回は事態を重く見て“懲戒解雇”となった。これは20年ぶりのことだという。

ではX氏とはどんな人物なのか。

「読売テレビの中でもエース級の社員で、これまで『大阪ほんわかテレビ』『ベストヒット歌謡祭』、その他多くの制作番組を担当。今夏からは『秘密のケンミンSHOW極』のチーフプロデューサーに就任したばかりだった。40代の若さでゴールデンタイムの大型番組のトップに立つということでも優秀さがうかがえる。

X氏はコロナ禍の際に社内ルールで会食が禁止されたことで領収書を切ることができず、それが不正請求につながったと話しているとか。大型音楽番組などで注目のアーティストをキャスティングする際、芸能界の重鎮らを接待する必要があったといいます。とはいえそれもどこまで本当なのか……。ただの言い訳の可能性もありますね」(同・テレビ局関係者)

局内でも“私生活は派手だった”と知られているX氏。関係者によると読売テレビは30歳前後で年収1千万円を超えており、X氏の年収はそれよりはるかに上だろう。

にもかかわらず、下請けの業者に対して仕事を餌に不正請求を強いていたのであれば、道義的に許されることではない。権力と私利私欲にまみれたあげくクビになったのは、自業自得としか言いようがない――。

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