【プレイバック’93】デビュー前の『L’Arc〜en〜Ciel』が「第2の『X』」だった頃 | FRIDAYデジタル

【プレイバック’93】デビュー前の『L’Arc〜en〜Ciel』が「第2の『X』」だった頃

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取材当時のメンバー。左からtetsuya、ken、SAKURA、hyde(’93年撮影)
取材当時のメンバー。左からtetsuya、ken、SAKURA、hyde(’93年撮影)

10年前、20年前、30年前に『FRIDAY』は何を報じていたのか。当時話題になったトピックをいまふたたび振り返る【プレイバック・フライデー】。今回は30年前の’93年12月10日号掲載の「超美形『ラルク・アン・シエル』は第2の『X』だ」をお届けする。

当時はまだメジャーデビュー前ながら、圧倒的な人気だった『L’Arc〜en〜Ciel』の紹介記事だ。当時の記事をそのままの文体で紹介する。

 

【『X』が黒なら『ラルク』は白】

この4人組に音楽シーンは、いまギンギンに過熱しちゃっているのである。音楽専門誌の表紙を軒並み飾るわ、アルバム出したらなんと3万枚も売れちゃうわ。

11月7日、東京・日本青年館で行われる初のホールコンサートも出身地・大阪のファンが入場券を大量買いし売り切れ状態。だが、なんと彼らはまだアマチュアなのだ。

これってなんか『X』のデビュ―当時に似てないか?  が、そのコンサートは正反対だ。『X』が迫力の黒なら、この『ラルク・アン・シエル』は静寂の純白。真っ白なステージに白い衣裳の超美形ボーカルhydeがたたずみ、ファンもシ~ンとして演奏に聞き入っちゃう。

「ファンが肉体的にではなく、精神的に感じているんだなってわかる」と、メンバーの一人SAKURAが言えば、所属事務所も「最初はこれがロックのライブかと驚くけど、慣れると、この夢の中にいるような感じがウケるようです」と。

来年メジャーデビューの予定という、こ の“第2の『X』。いまが買いだゾ!

’91年に結成したラルクは、記事にもある通り当時すでにかなりの人気を誇っていた。音楽性やそのビジュアルもさることながら、デモテープを販売しない、あまり対バンライブを行わないなどの独自のブランディング戦略も当たったという。’93年4月に満を持して出した1stアルバム『DUNE』はオリコンのインディーズチャートで1位を獲得、もうこの時点でインディーズでの人気はすでに不動のものだったのだ。

その後、’94年7月1日、ビデオシングル『眠りによせて』でメジャーデビュー。’96年12月にリリースしたアルバム『True』はミリオンセラーを達成し『Mステ』などの音楽番組にもたびたび登場するようになる。

’97年にはメンバーのSAKURAが覚せい剤取締法違反で逮捕され、活動停止を余儀なくされた時期もあった。しかし、新メンバー・yukihiroを加えて再スタート、’98年7月には『HONEY』、『花葬』、『浸食 〜lose control〜』のシングル3作品を同時発売した。このうち『HONEY』と『花葬』はオリコンシングルで1位、2位を独占し、ミリオンセラーも達成するなど、ラルクはあっという間に押しも押されもしないメジャーバンドの1つとなったのだった。

「第2の『X』」と呼ばれたこともあった彼らは、唯一無二のバンドとなった。

  • PHOTO藤内弘明

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