<figure id="attachment_348357" aria-describedby="caption-attachment-348357" style="width: 1920px" class="wp-caption aligncenter"><a href="#" data-ident_hash="d8f63445"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/12/eb92e1fd3cbaad3586bd8b83e9411038.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-348357" class="wp-caption-text">株式会社GALLUSYS（がルシス）の代表取締役を務める大塚敏之氏</figcaption></figure>
スマホを使って、これまでと同じように写真を撮るだけでお金を稼げるというゲームをご存知だろうか。
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新宿区（東京都）に本社を置くガルシス社（大塚敏之社長）は、今年、Web３系ゲーム『SNPIT（スナップイット）』を開発した。NFTゲーム（ブロックチェーンゲーム）の一種で、ゲーム内の課金アイテムであるNFTカメラを利用して写真を撮り、その写真をユーザー同士で競い合うことで、トークン（仮想通貨）を手に入れることができるという。
「NFTゲームといえば『Play to Earn』と呼ばれる『遊ぶことで稼げる』というアプリですが、『SNPIT』は『Snap to Earn』と言われ、『撮ることで稼げる』新しいアプリです。つまり、ゲームが苦手な人や高齢者でも参加することができるのです。
Web1.0、Web2.0では、日本は世界に完敗しましたが、この『SNPIT』の出現によって、日本がWeb３では世界をリードすることができるかもしれません。それくらい、画期的な発明と言っても過言ではありません」（ウェブ系雑誌編集者）
そう言われても、一般読者にはいまいちピンとこないが、ユーザーたちの間では大いに盛り上がっているようだ。
10月にNFTカメラを１台約1.5万円で、１万台限定で販売を開始したところ、わずか20時間で完売。今後は２次流通でしか手に入れることができないため、無料のテスト版をリリースしたところ、利用者が急増しているという。では、具体的にどのようなゲームなのだろう。
「そもそも、NFTカメラを１台1.5万円で購入していただいたわけですが、このカメラの性能もガチャになっていて、当たり外れがあります。大半のカメラは、最初はレンズの性能も悪く、ピントを合わせる機能も付いていません。でも、運が良ければ、３％の可能性ですが、高性能のカメラが手に入ったりもします。ですので、最初から２〜３台購入するユーザーが現れるのです。現在、正規のユーザーは2000人程度です」（開発者の大塚社長）
カメラを手に入れても、いきなりゲームに参加することはできない。まずは、多くの写真を撮影することで、トークンを獲得し、高性能のレンズやピント合わせ機能など、アイテムを手に入れる必要があるという。
「カメラの性能がある程度のところまで上がれば、ゲーム（バトル）に参加できます。自分が撮った写真をゲーム画面にアップすると勝手にマッチングされ、一対一でどちらの写真の方が好きかを、NFTカメラを購入したユーザーが投票できます。先に10票取った方が勝ち、トークンを手に入れることができます。より連勝していくと、１回で獲得できるトークンの量も増えるという仕組みです」
写真には、アカウント名やタイトル、コメントを付けることはできない。編集や加工も一切できないという。その理由は、
「アカウント名が入ることで、写真の評価ではなく、撮影者やその『推し』の評価になったりするので、純粋に『写真』だけで戦うという、よりシンプルなゲームにしたかったのです。ただ、このゲームを始めるには、専用口座やウォレットを作ったり、アプリをインストールしたりと、NFTゲーム特有のややこしい手続きが最初にあったりしますが、ゲーム自体は“写真を撮ってバトルに出す”。これだけです。たったこれだけのことで、自分の資産を安全に増やすことができるのです」（大塚社長）
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<div data-friday-nextpage-lead="NFTのややこしさや怪しさをどう乗り越えるのか"></div>
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実は大塚社長、’21年３月に発売された非言語写真アプリ『pictier（ピクティア）』の開発者でもある。
『ピクティア』は言語なしで楽しむ写真共有アプリだ。街で撮影した写真をタグ付けしてピクティアのマップに掲載すると、後日、別の人が前回の写真を透過する機能で同じ画角で写真を撮影できる。
同じ場所、同じ画角の写真でも、別の人、別の時間、別の思いで撮った写真と写真を重ねることで、「いろんなユーザーで時を紡いでいこう」というのが、このアプリのコンセプトとなっている。
ピクティアは大ヒットし、現在までにダウンロード数は20万を超えている。『SNPIT』は、この『ピクティア』の派生型のゲームアプリとも言えるのだ。開発目的を伺った。
「Web1.0は、『世界中の誰もがそこにアクセスできる』『世界中から情報を拾いに行ける』リードオンリー（read only）の世界でした。Web2.0は、TikTokやYouTubeなど、リードライト（read write）の誰でも発信者になれる世界です。しかし、発信者がユーザーであり、価値を上げているにもかかわらず、利益やデータの所有は全て中央の管理者が握っています。中央が握り、中央が利益を独占している状態が続いていました。
それに対しWeb３は、それらのカウンターカルチャーで、『データをだれが持っているかわかる＝データの移転ができる』世界です。つまり、データを中央ではなく、個人が管理し、持っている世界。自分で自分の価値あるデータを持つことができるのです。その価値あるデータを使って、SNPITを使えば、その価値を上げているのは自分なので、貢献に応じた報酬をもらえる。僕は、そういう仕組みを作りたかったのです」
そうはいっても、『ビットコインといった仮想通貨は本当に大丈夫なのだろうか』とか、昨年、大流行した、歩くだけでお金を稼げるNFTゲーム『STEPN（ステップン）』なども、結局は衰退してしまうなど、何かと問題が山積しているようなイメージが強い。
「確かにブロックチェーンのブームがあったときに、ビットコインなどの仮想通貨は詐欺師の格好の材料になってしまいました。被害を受けた人もたくさんいる。その結果、怪しさやややこしさには手をつけないでおこうとなり、パイがいまだに広がらない状態が続いています。
そして、まだ持続可能なシステムが見つかっていないところも問題のひとつです。『STEPN（ステップン）』はユーザー同士でお金を回しているような状態だったので、お金が稼げた人と稼げなかった人の差が顕著に出てしまい、うまくいきませんでした。ですから、『SNPIT』では広告などを利用して外からお金を入れることで、ユーザー同士でお金を回すという状況を壊せるのでは？と考えています。
そして、一番大切なのが、安心、安全をいかに担保するかですが、来年、トークンを海外の市場に上場します。それによって、トークンに市場価値が生まれます。バブルは決して望んでない。でも、これを使うことによって、ユーザーが月に数万円でも稼げるようになれればいいかなと。ちょっとしたきっかけで生活が潤えばいいなと思います」
子供が何気なく撮影した散歩するワンちゃんの写真や、お年寄りが大事に育てている庭の草木をスマホで気軽に撮影し、ゲームに参加するだけで本当にお金が稼げるのだろうか……。そういう世界が実現すれば、確かにWeb３だけでなく、我々の生活も大きく変わるかもしれない。
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<figure id="attachment_348353" aria-describedby="caption-attachment-348353" style="width: 3000px" class="wp-caption aligncenter"><a href="#" data-ident_hash="5fe3eb3f"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/12/d88650a3b2cf34f47285b21925d5a72b.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-348353" class="wp-caption-text">SNPITについて熱く語る大塚社長</figcaption></figure>
<figure id="attachment_348354" aria-describedby="caption-attachment-348354" style="width: 2000px" class="wp-caption aligncenter"><a href="#" data-ident_hash="f4a34a8f"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/12/58733f07e8eb883781eec1e01111b404.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-348354" class="wp-caption-text">実際のゲーム画面の写真</figcaption></figure>

結束 武郎

スマホを使って写真を撮るだけで稼げるというコンセプトのアプリ『SNPIT』がリリースされた。その詳しいシステムなどを開発者に直撃した！

写真を撮るだけで稼げる！「Web３系ゲームの世界が変わる」日本人が開発した『SNPIT』の可能性

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