宮崎駿監督『君たちはどう生きるか』全米1位に…『ゴジラー1.0』も3位で日本映画「絶好調のワケ」 | FRIDAYデジタル

宮崎駿監督『君たちはどう生きるか』全米1位に…『ゴジラー1.0』も3位で日本映画「絶好調のワケ」

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長編アニメ映画『君たちはどう生きるか』が全米1位に輝いた宮崎駿監督
長編アニメ映画『君たちはどう生きるか』が全米1位に輝いた宮崎駿監督

宮崎駿監督の長編アニメ映画『君たちはどう生きるか』が12月8日(現地時間)、北米で公開され週末の北米興行収入1位を記録した。1日に公開された『ゴジラ-1.0』は前週に続いて3位で、日本映画が1位と3位にランクインする快挙となった。

米興行サイトBox Office Mojoによると、『君たちはどう生きるか』(英題:The Boy and the Heron)は12月8日から10日の週末3日間の北米興行収入が1297万2683ドル(約18億8200万円)を記録してトップに立った。

同作はニューヨーク映画批評家協会賞(11月30日)、ロサンゼルス映画批評家協会賞(12月10日)、ボストン映画批評家協会賞(同)、シカゴ映画批評家協会賞(12月12日)、ラスベガス映画批評家協会賞(12月13日)のアニメ映画賞を総なめにする快挙も。

さらにアカデミー賞の前哨戦といわれる第81回ゴールデングローブ賞に、新海誠監督の『すずめの戸締り』とともにアニメ映画賞部門にノミネートされた。受賞作品が発表される来年1月7日(現地時間)の授賞式が注目される。ワシントン・ポスト紙は

「魔法のような別世界の物語」

と評するなど米国でも高く評価されていることから、北米週末興行収入トップの快挙につながった。

外国映画の北米週末興行収入の興収記録でも、昨年8月に公開された『ドラゴンボール 超スーパーヒーロー』を抜いて歴代1位に。ちなみに、同作は日本では7月に公開され、先週末までに86億Ⅰ000万円の興行収入を記録している。

また、『ゴジラー1.0 』(英題:Godzilla Minus One)は859万1413ドル(約12億5000万円)で前週に続いて3位を守った。「ゴジラ」シリーズ37作目となる同作は、米国での外国実写映画として1日の最高興行収入を記録した。

ハリウッド映画の話題作を押しのけて日本映画が週末の北米映画市場で1位と3位を独占するのは異例のことだ。

背景には『劇場版 鬼滅の刃 無限列車』が‘21年5月に北米週末興行収入1位になるなど日本アニメの人気や、濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が‘22年の第94回アカデミー賞で日本映画として初めて作品賞、脚本賞、国際長編映画賞にノミネートされ、国際長編映画書を受賞するなど米国での日本映画の評価が近年高まっていることがあげられる。

今回の快挙は、日本映画の今後の海外進出にさらに弾みをつけるものとなるだろう――。

 

  • 阪本 良(ライター、元『東京スポーツ新聞社』文化社会部部長)

    Webマガジン『PlusαToday』を始め、芸能、映画、ハリウッド情報などの記事を執筆。日本映画ペンクラブ会員

  • PHOTOロイター/アフロ

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